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Season Map

季節を追いかけたエピソードを綴っています

【富士山】高山病を患いながら標高日本一を射止める山旅

2010年8月22日(日)第42回社会保険労務士試験。

僕は社労士試験を受けていた。窓の外では蝉が鳴き喚いていて、真夏の真骨頂。

僕も人生を分かつ乾坤一擲の大勝負。1年に1回しか巡ってこない剣が峰。

丸一日を費やす社労士試験を受け終わった。手応えがあった。

試験会場の大学の並木道を歩きながら、この一年間を乗り越えた自分に、何かご褒美をあげたかった。

思い立ったのは、一人旅。「よし。富士山に登ろう。」そう思った。

2010年8月25日(水)

試験終了後、すぐに富士登山バスツアーに申し込みました。「一人旅じゃねぇじゃん」と突っ込みが入りそうですが、初めての一人登山なのでやむなし。だって大人になってからの登山デビュー戦だし?

途中SAで休憩を挟みつつ、吉田ルートの登山口に到着しました。富士登山ルートは4つぐらいあるようですね。

とてつもない数の人でごった返しています。8月だから確かに夏休みの社会人とかもいるよね。僕も早く働きたいと思っていました。

みんな、思い思いに準備をしています。

すぐに登山開始となるのかと思いきや、ここは標高2,000m超。そんなすぐに登ってしまっては、身体がビックリして高山病にかかるとのことで、2時間程度の休憩。

近くにあった「雲上閣」でまだ登ってもいないのにお土産を物色したり、お腹を満たすためにカレーなどを食べて時間を潰しました。

ちなみにトイレは50円でした。いよいよ召集がかかります。

僕は試験終了後の2日間アウトドアショップへ行き、ザックや登山靴、レインウェアなどの装備を整えたので、いよいよデビュー戦です。ちなみにこのとき買ったザックを今でも使っています。少しダサイからそろそろ変えたいと思っています。

「とにかく列からはぐれないこと!」と口酸っぱく忠告されました。ガイドさんも大変です。そしていよいよ出発のとき!

このとき僕は、「高山病なんてかかるかよボケ」と高を括っていました。

とんでもない痛みが待ち受けているとも知らずに。。

 

少し歩き始めると、馬がいました。どうやら下山時に馬に乗ることができるようですね。下山時には疲弊しきってるから、もう一歩も歩きたくないという人を狙い撃ちするようです。

そんなバカみたいな商売成立するかよボケ。そう思っていた自分が恥ずかしいです。

天気は残念ながら一面ガス。せっかくの富士山なのだから、お天気に恵まれたかった。

中には、明らかに登山の恰好ではない人もいましたが、観光でしょうかね。こんな格好で登れるのは外人ぐらいでしょう。

しばらくはゆるやかな道が続きます。結構楽勝ジャン!と思っていました。

 

標識がしっかりあるので迷いません。というかツアーに申し込んでいるから迷いようがない。

この坂には、7つ山小屋があり、7つ目を終えると7合目到着のようです。当時の話なので、今では変わっている可能性はあります。

振り返ればふもとも見渡せました。天気は回復傾向にあるのかしら。

しかし、人・人・人!6年前ですらこの人気です。世界遺産登録された今登ったら、全く進めないのではなかろうか。実は2016年は、2度目の富士登山を狙っています。とある事情で。

お、天気よさげになってきた。これは翌日のご来光が楽しみ。なんとか持ってくれよー。

 

たしか7合目あたりの鳥居。

雲が目線より下になっている。ちゃんと自分の足で登ってきたことを実感する。

渋滞である。団体行動って難しいよね。ましてや知らない人同士で登るわけだし。。

ちなみに僕のような一人参加者はツアーの中で10名いたのですが、男女比は5:5でした。

7.5合目あたり。このあたりから寒く感じ始めて、おニューのウェアを着込みました。せっかく買ったからには使わないとね。

大人になって目にする初めての雲海に感動しつつも、少しずつ頭が痛くなっていることに気付く。このあたりから「そんなはずはない」と言い聞かせ続けてた気がする。

 

本八合目の山小屋「江戸屋」に到着。ここが本日の寝床。ちなみに八合目はとっくの昔に過ぎていて、「もうちょっとで山小屋だからねー」とガイドさんに言われ、てっきり九合目で泊まるのかと思ってたから、愕然とした。本八合目ってなんやねん。。厚木と本厚木みたいなもんか?

布団は一人当たり50㎝程度。あの、狭いんですけど。寝返りもうてやしない。

と文句を垂らしていると、ご飯がふるまわれるらしいので食堂へ。

カレーでした。お腹が空いていたし、頭も痛かったから、何か食べたいなと思っていたので、すげー嬉しかったし、美味しかったんだけど、、

あの、辛いんですけど。あまり辛いのが得意ではない僕にしてみれば、水がこれっぽっちで、しかも追加の水は有料(確か500円)とか、悪徳商法かと思った。辛さと頭痛でヒーヒー言いながら完食。

翌日は頂上からご来光を見るために1時起床なのですが、まだ20時だったし、眠くないし、頭痛いから寝れないし、布団狭いから不快だし。。

地獄のような頭痛に悩まされて5時間を過ごし、なんとか1時を迎える。

僕は一睡もできないままグロッキーな状態。しかしツアーなので、出発を止める訳にもいかないので、頂上目指して歩き始めました。

深夜2:50。九合目到着。標高3,600mの世界。もはや頭が痛すぎてどうでもいい。

深夜3:40。変な狛犬みたいなのが見えたら頂上は目の前。一歩踏み出すごとに、頭がかち割れるかと思った。

10合目の鳥居です。果たしてこの白い玉は…。。ヒェッ・・・。見なかったことにします。。

とりあえず、無事に鳥居はくぐれたので、あとは剣が峰へ向かうのみ。とにかく寒すぎるのでツアー客で固まっています。僕は頭がいたい。

剣が峰へ向かう途中、ブルーアワー。荘厳すぎる。日本一の山から見るブルーアワーに感極まります。

はぁはぁ。。息は切れるわ、足元は蟻地獄みたいで滑るわ、頭は痛いわ、散々な大一番。

振り返れば、もう明るくなってきている。間に合うか。。ここで間に合わなかったから元も子もない。

なんとかかんとか剣が峰3,776mに到達。感動とかはなく、とにかく頭が痛くて寒い。周りのみんなは、日の出を今か今かと待ち構えている。

そして、、

うおおおお。太陽が頭を出し始めました。

おいおいおいおい。。ご来光タイム!

めっちゃキレイやんけ!!頭痛いけど。

そりゃ万歳もしたくなるわな。笑

完全なる影富士と月。いい組み合わせじゃないか。

お鉢巡りなう。今度は太陽が昇り始めて、暑くなってきた。



見渡す限りの大雲海と山並み。当時はどの方角にどの山脈があるとか一切分からなかったから、今度行くときは意識してみてみたい。

朝を迎えたことで心なしか僕以外の参加者も足取りは軽やかに。僕は相変わらず頭が痛いです。

何犬なのかよく分からない犬が3匹いました。彼らは高山病とかないのかな。僕も犬になりたい。

山頂の山小屋でラーメンを頼みました。確か900円だったかな。冷えた体に染み渡る。具が貧相な気がしたけど、それでも美味しかった。

 

ここからの下山は罰ゲームのようだった。踏ん張りの利かない砂利道で、頭を殴られ続けているような頭痛を数時間。まじで拷問だった。本当に辛かったから写真は一枚もない。

 

馬に乗りたかったのは言うまでもない。

 

なんとか5合目まで下山したのは午前10時過ぎ。膝がプルプルして、足の裏が痛くて、山登りなんてもう二度とするかって思った。本当にきつかった。

わんこが出迎えてくれた。おとなしくて可愛い。

ツアー参加者が全員下山したことを確認し、バスで温泉へ出発。

少しの間眠りこけていると、富士眺望の湯ゆらりに到着。2日ぶりのお風呂はそりゃもう昇天しました。

 

お風呂上ってきれいさっぱりした後は、お蕎麦を頂きました。お腹を満たしてバスに乗り込み、東京まで完眠してしまいました。

 

初めての一人旅。初めての富士登山。初めて見るご来光。初めて経験した高山病。下山時の砂利で何度も転んだのは内緒。

 

ナンバーワンの富士山に登れたことは、大きな一歩でした。

 

ぼくの夏休みがスタートしました。まだまだ一人旅は続きます。

 

富士山の地図はこちら

山と高原地図 富士山 御坂・愛鷹 2016 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 富士山 御坂・愛鷹 2016 (登山地図 | マップル)