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季節を追いかけたエピソードを綴っています

【皇海山】14.5時間に及ぶ地獄のクラシックルート、野郎4匹で行くゴリ押し日帰りの山旅

登山 日帰り登山 日本百名山 関東


2015年5月10日(日)
皇海山(すかいさん)に登ってきました。標高は2,144mあります。
とても「すかいさん」とは読めない山ですが、地味に日本百名山に選定されており、veryblue氏に誘われてホイホイ付いていったらとんでもない山でした。


「野郎4匹ならなんとかなるんじゃね?」

「ヤマレコ見ると、8時間ぐらいで歩いてる人いるからいけるべ」
そんな希望を打ち砕いた地獄登山の始まりです。


5月9日(土)
佐野PAからおはようございます。佐野に来たらラーメン食べるのが礼儀ですよね。かと言って、4人全員が朝ラーメンでそろえる必要はなかったけど。

本来は、1泊2日でゆっくりまったりと皇海山を楽しむ予定でしたが、この日はあいにくの雨であったため、ゆっくり観光でもしようということになったので、朝ラーメンを食べる余裕もできたわけです。その分、翌日が地獄だったわけですが。

大谷資料館。宇都宮にある地下採石場跡地です。中はひんやりと冷たく、独特な雰囲気が漂っています。

なぜか生け花で有名な假屋崎さんの作品が展示してありました。

この大谷資料館はさまざまな撮影で使われているようです。ドラマや映画化されたライアーゲーム、各アーティストのPV撮影。まったく何の知識もなく来てしまって、ふざけた写真ばっかり撮っていました。

veryblue氏はやはりバックの色はブルーがお好みのようですね。

「あああ、、皇海山に登りたくない。。」

このときはふざけて鬱っぽい写真を撮ってしまいましたが、まさか現実のものとなるとは思いもいませんでした。

大谷資料館を満喫した後は、今夜の食材を仕入れに行きます。山久(やまきゅう)に来ました。今夜は肉パーティーを催すようです。

翌日の地獄登山に備えて肉食わなきゃ戦えないだろと、あまりにも幼稚な発想で肉を買いあさる平均年齢29歳(当時)の野郎ども。

ちょうどよく3人写っているので、メンバーを紹介。
一番左にいる赤いテーマカラーは、皆さんご存知RedSugar氏。この皇海山登山で出会いました。この後、恵那山や二子山、最近だと袈裟丸山に一緒に登っています。
真ん中のチェックは、ゆうちゃん。メンバーの中では最年少といいつつも自転車と登山が趣味で、一番健脚なアスリート。ゆうちゃんともこの皇海山で出会いました。
そして一番右の本来は青い服を着ていてほしいのに赤を着ているveryblue氏。何度か一緒に登っていますが、2015年に登るのは皇海山登山が初めてです。

続いて向かったスーパーでもこれでもかというぐらい食材を買い込みます。明らかに買い過ぎです。

この日の宿泊地は銀山平キャンプ場のバンガロー。ここには温泉もあるし、登山口も近いので、皇海山登山にはうってつけです。もう来たくないし、今では銀山平という言葉も聞きたくないけど。笑

僕らのバンガローはこちら。布団も付いているし、バンガロー内に水道もあります。汚いけど、トイレもありました。4人で寝るにはちょうどよかったと思います。

宴の前にお腹を空かせなきゃいけないねということで、松木渓谷を散策しに行きました。

「日本のグランドキャニオン」という異名を持つにも関わらず、雨が降っていると余計に何も見どころはなく感じてしまいました(他のメンバーがどう思ってたかは分からないけど)。雨脚も強まってきたので2時間弱歩いて戻ってきました。

少し汗を流して、雨に濡れた身体を癒すために国民宿舎かじか荘でお風呂に入ってきました。日帰り入浴は610円なり。古めかしい建物でしたが、露天風呂もありましたよ。

さて、戻ってきたら宴の準備に取り掛かります。


今日買ってきた具材を並べて写真撮影大会です。どこからどう見ても買い過ぎだって。。

ヒャッハー!!肉だぜ肉!!戦の前には肉です!!

さっきは幼稚な発想とか言いましたが、肉を目の前にしたらそんな考えは飛んでいきました。

カンパーイ!!このバンガローの宴が一番楽しくて思い出に残っている。


果たして登山に必要なんでしょうか。。個性的なメンバーが集まりましたね。

フライパンは僕が持ってきました。重かったけど役に立ちました。蓋代わりにアルミホイル。アルミホイルは山ごはんにおいて非常に重要なので、忘れずに持ってきましょう。

バンガローで食べる肉が旨いのはもちろんのこと、宇都宮で買ってきた餃子。これも美味。

ビールが進むぅーー!!

しめは焼きそば。4人でビール350ml×6本だったので、全く足りず。でも、翌日は地獄登山だし、飲み過ぎなくてよかったかも。

寝る前にライトアート。想い出を刻んで就寝。

 

5月10日(日)

朝ご飯は昨日買った大量の食糧を各々食べたり、あったかいコーヒーを飲みながらハンバーガーを作って食べたり。みんな慣れてるせいで手際がいいですな。

4時34分。登山口到着。いよいよ地獄の登山が始まる。

この日のコースをご紹介。往路がピンク、復路が青です。庚申山鋸山を経由して、皇海山へ向かいます。今計算して気付きましたが、なんとコースタイム15時間10分(!)。僕の登山人生でこんなに長いのは初めてです。ガクガク。。



今回の登山のテーマは新緑を楽しもうというはずだったが、当時は楽しんでいる余裕はなかったです。とにかく集中力を切らさないで歩くことだけを考えていた気がします。序盤の長い林道には、庚申渓谷、坑夫滝、天狗の投石などのポイントがありました。

5時38分。一の鳥居に到着。ほぼコースタイム通り。

今写真を見返せば新緑はきれいですね、確かに。

アカヤシオ発見。なんかムラサキヤシオっぽい色に見えますね。

この日の良かった点は、天気が良かったこと、庚申山は楽しめたことですね。

風は強いものの、天気に恵まれて良かった。

庚申山はなかなかアクロバティックな山で、梯子やつり革が何度も登場しました。

こんな岩肌丸出しの道をずんずん進んでいきます。


足をガッっと広げないと登れない箇所もあります。こういう局地的に疲れるのやめてほしいです。

THE登るべき岩登場。被写体はRedsugar氏。

鯉のぼりはここで使うのか。被写体はゆうちゃん。

朝8時なのに、月がうっすら見えました。

ここでやめておけばよかったんだ。。ここまでは良かったぜ。。マジで。っていうか、バンガローの宴だけでよかったんじゃね?ってみんな言ってた気がする笑

愚痴を言っても仕方ないので、先へ進みます。今にも取れそうな鉄の梯子。

今にも落っこちてきそうな大岩。

膝をつかないと潜れないような岩。どこのアドベンチャー施設なんですか、ここは。

足元がザレていて、足を滑らせたら終わりな斜面。なかなかハラハラさせやがる、庚申山。

アカヤシオはきれい。やっぱりツツジはいいですなぁ。春を感じる。

雪発見。そして庚申山まであと少し。

途中に、メガネ岩というポイントもありました。

なかなかな急斜面に息を切らして登る。庚申山までもコースタイム5時間20分というタフルートです。

最後に梯子を登って、ようやく山頂へ。

10時09分。出発から5時間半、ほぼコースタイム通りに庚申山登頂。もうすでにきついんですけどぉ。。

とりあえず儀式的に三角点は踏む。

そして遠くには大ボス、皇海山。この見た目とどっしりとした風格から、百名山に選ばれたのでしょうね。(レンズフード映っちゃってごめんなさい)

待ってろよ皇海山!!

プリンみたいな山は日光白根山。関東最高峰です。いつでも行けるだろーと思って、まだ行っていない山です。

皇海山にスイカとか。じゃまですね、重いですね、はい。

ここから鋸山までは、破線ルート。足元も残雪があり、トレースが不明瞭であるため慎重に進みます。

まだ道がはっきりしているうちはよかったんだよ。それでもこの高さの藪は嫌ですけどね。


なんだよ、この倒木はぁ!!邪魔や!!

って、あれ・・・?ちょっと目を離したすきに前が見えない。。

「はぐれるんじゃないか」そう思ったら怖くなり、大声で話しながら進みます。

明らかに登山道から外れていることに気付いた我々。4人の力合わせてルーファイ!!

どこのアスレチック施設ですか。SASUKEですか。

一歩足を踏み外したり、もつれたりしたら、まっさかさま。恐怖心が芽生え始めました。

一本のロープを頼りに登る。はぐれないように声を掛け合いながら登る。

こんなのが何時間も続きます。はい。気が狂うかと思いました、いや狂ってたな多分。

登っては降りて、登っては降りて。。エンドレス登山で逆の意味でイッちゃうかと思った。

この梯子で最後にしてくれーと何度も願っては、また梯子を登る。そんなことの繰り返し。落ち着いて登山できるエリアはないのかっ!

シャクナゲとかどーでもいいよ。笑


破線コースとわかっていても、やはりハシゴの連続は体に応えるものがあります。特に普段上半身を全く鍛えていない僕からすれば、体力と集中力の持続は難しいところがありました。

Redsugar氏は鎖場や岩場が苦手なので、かなり難儀していました。

そして12時ちょうど。鋸山登頂。目の前には大ボス、皇海山が近づいてきました。やはり貫禄があります。ここからの眺めはかっこよかったと思います。

じゃぁ皇海山まであとどれぐらいかかるのか。1時間半です。もうすでに7時間半歩いてきたので、疲労がたまってくる時間ですが足を止めることはできない。

鋸山にザックをデポって往復3時間の道のりをピストンします。

きつかったのは僕だけではなかったはず。無言の我慢の登山が続きます。

そしてようやく、13時12分。皇海山登頂

実はこの皇海山は渡良瀬川の水源地なんですよね。最初の一滴が皇海山から滴っていると思うと、皇海山もなかなかやるなと思うわけです。もう登りたくないけど。

さて、浸っている時間はありませんので、そそくさと鋸山に戻りますが、この帰り道の傾斜が個人的には一番鬼畜でした。。相当体力持っていかれましたが、なんとか14時30分に鋸山に戻ってきました。もはや写真を撮っている余裕などありません。
昨日あんなに買っておいた食材は長時間の行動によりほとんど食べつくされました。パンやおにぎりを大量に買っておいたのに、まさか足りないと思うなんて。。

ここから六林班峠を経由して下山するのですが、ここも最も鬼畜だったポイントのひとつですね。

僕にとっては苦手な雪歩きが続いたこと。滑らないように気を付けて歩いていても、12時間程度行動していて、足腰の踏ん張りがききにくくなってきました。

そして、藪漕ぎ。背丈ほどの高さの藪で前が見えません。しかも藪で足元が見えない中、平気で木が倒れているもんだから、何度もつまづく。靴ひももほどける。先頭を歩いているメンバーから大声で「倒木ー!」と声を掛け合いながら下山しました。

 

永遠とも思える藪漕ぎ無限ループにより、みんな頭がおかしくなっていました。僕もこの区間の写真は一枚もないです。

 

(´・ω・`)「あとどれぐらいで着くの?」

 

(-_-メ)「さっきの六林班峠からどれぐらい経った?」

 

( ゚Д゚)‼「あれ、あそこに小屋が見えない?!ね、あそこに見えるよね?!」

 

など、幻覚が見え始めたりもしていて、そろそろ限界や・・・もう無理や・・・と思い始めた、18時。

庚申山荘に到着。ようやく人工物が見えてほっとしたのもつかの間。あと2時間歩かなければ下山できないのです。。もう僕の心も身体もボロボロです。。勘弁して。。

みんな無言で歩き続け、巻きに巻いてなんとか19時20分に下山完了。速攻でかじか荘に向かい、お風呂に入りました。
下山後にお風呂に入ると、「気持ちいいねぇー!」とか話が弾むはずなのに、お通夜みたいな雰囲気で誰も話そうとしませんでした。それほど疲弊しきっていたのでしょう。ゆうちゃんなんて下山中は写真2枚しか撮れなかったって言ってたし。

帰りの運転は、みんなで無言の押し付け合い合戦。佐野PAまではveryblue氏が運転してくれました。佐野PAで夜ご飯を食べているときも、誰一人話すことなくお葬式状態。
佐野PAからはRedsugar氏が名乗り出てくれました。二人のイケメンにより、僕とゆうちゃんはぐっすり眠って帰りました。笑

解散したのは23時。とてつもない1日が幕を閉じたのでした。

 

皇海山。名前はかっこいいのに、地味な山。
かつて深田久弥がたどったコースと同じルートで登りましたが、とてつもなくタフな登山になりました。
今回栃木側から登ったためにこんなに時間がかかりましたが、当初の案では庚申山荘に1泊する予定だったのです。天気が悪く1日目が潰れてしまいましたが、同じコースをお考えの方は、日帰りはやめましょう笑。
そして群馬県側から登れば2時間で登頂できますが、登山口まではものすごい悪路のようで、車のパンクもよく発生するようです。

あまりお勧めはできませんが、皇海山に登るならばソロはやめておいた方がいいと思います。

みんなでわいわい登って、安全に登山しましょう!

 

Redsugar氏の皇海山記事はこちら。

www.redsugar.red

www.redsugar.red

 

皇海山の地図はこちら。

山と高原地図 赤城・皇海・筑波 2016 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 赤城・皇海・筑波 2016 (登山地図 | マップル)