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Season Map

季節を追いかけたエピソードを綴っています

【燧ケ岳】東北地方最高峰から眺める尾瀬沼とそれらを彩る花々を愛でる、遥かなる真夏の山旅


2015年7月12日(日)

燧ケ岳(ひうちがたけ)に登ってきました。標高は2,356mあります。
一応ギリギリ福島県に属していますが、福島県出身の僕からしても地元感はなぜかゼロです。安達太良山や磐梯山の方が身近に感じます。

veryblue氏に誘われ、野郎4匹で登った夏の尾瀬を巡る旅が始まりました。

7月11日(土)

veryblue氏の幼馴染であるタチ氏と合流するため、終電で宇都宮駅へ集合します。タチ氏とは2014年に栗駒山に一緒に登っています。

深夜0:40分。宇都宮駅で今回の同行者であるveryblue氏、タチ氏、ゆうちゃんと合流しました。途中、スーパーで買い出しなどを行い、今回の登山口である御池にアクセスします。

 

7月12日(日)
御池駐車場について各自準備をしていると、veryblue氏が焦りの表情を浮かべながら「俺の登山靴がない」とぼやき始めます。最初は荷物のどこかに紛れてしまったんだろうとみんなで探しますが、見当たる気配はなく。

せっかく登山口まで来たけど、さすがに靴がないんじゃ無理だから、尾瀬観光でもして帰るかと思っていると、
veryblue氏「誰か余分に靴下持ってたりしない?できれば分厚めのものがいいんだけど」
タチ氏「これでよければ貸すよ」
veryblue氏「おお、んじゃ借りるわ」
どうすんのかなと見守っていたら、その靴下を履き、その上からさっきまで履いてきたサンダルを履いてがっちりホールド。

みんな「え、それで登んの?笑」
さすがに無理じゃねぇかと思いましたが、本人が行くというので、まぁ無理なら引き返すかということで、5時に出発。

さっそくニッコウキスゲが出迎えてくれました。

サンダル登山初挑戦の彼が先頭を歩きます。大丈夫なんでしょうか。。

「意外にいけるぜこれ」みたいなことを言って、テンションが上がっている彼。ほんまかいな。

山頂までは4.5kmの道のりです。ここで本日のコースをご紹介。

ピンクが往路、青が復路です。山頂、尾瀬沼を経由して沼山峠まで下山したら、そこから御池行のバスに乗って帰る作戦です。

最初、ゆうちゃんはストックを使っていましたが、veryblue氏に2本とも貸してあげるという紳士っぷり。かっこいいぜゆうちゃん。

序盤から大きな岩をえっちらほっちら登っていく坂にさしかかります。東北最高峰は伊達じゃない。

ゴゼンタチバナが咲いていました。


夏の尾瀬はお花の真っ盛りシーズン、これからどんな花が見れるのかも楽しみです。

足元がよく整備された木道階段を進みます。

イワカガミ

5:53。気付いたら3合目に到達。1合目と2合目は見逃したようです。


ワタスゲをぽわぽわと咲いていました。息を吹きかけたら飛んでしまいそうな華奢さにくすぐられます。

ツガザクラ

6:00。ほぼコースタイム通りに広沢田代というポイントへ到着。

木道の間から所せましとワタスゲが顔を出している上に、その両脇もワタスゲに囲まれて、まさしくワタスゲロードが広がっています。

これが尾瀬か。これが夏の尾瀬なのか。

なにこのメルヘンチックなファンタジー。

東北最高峰の威厳の裏側にある優しさ。ツンデレか。

誰もいない登山道を独り占め。めちゃくちゃ気持ちいいよ、夏の尾瀬。

メンバーもハイテンション。ワタスゲもハイテンション。

コバイケイソウ

ゆうちゃんと登るのはこの時は2015年皇海山以来2回目ですが、これ以降もちょくちょく一緒に登るようになりました。最近では大雪山~トムラウシ縦走を一緒に歩いています。

広沢田代を過ぎると、シャクナゲが登場。

6:38。4合目を飛ばして5合目に到着。veryblue氏はサンダル登山でで鋭意奮闘中。

こちらは福島県と栃木県境に位置する帝釈山方面でしょうか。

写真中央にポッコリと頭を出したピークが燧ケ岳。かなりぐいぐい登らされそうです。

幼馴染の二人が仲良く歩いています。一緒に山登りできるなんて幸せな友達同士ですね。

燧ケ岳は双耳峰なのでこんな風に平面があるイメージがなかったので驚きです。

ここに牛とかがいても何にもおかしくないぐらい、牧場みたいなひろばです。

6:56。熊沢田代に到着。地図にも「二つの大きな池がアクセント」とある通り、きれいな池塘が広がっています。

ベンチがあったので、冷凍ミカンを食べてエネルギー補給しつつ、休憩を挟みました。

木道のわきにはチングルマ

休憩ののちに7:15。再スタート。ここから先は地図上でも等高線がみっちり詰まっているので、厳しい時間帯の始まりです。

チングルマがこちらを凝視してきたので、僕も写真を撮ってマジマジと眺めてあげます。めんこいねぇ。

雪渓登場。雪歩きが元来苦手な僕ですが、今回ばかりはサンダル登山をしている彼がいるため、大声では言えません。絶対彼の方が登りづらいし笑。

雪渓を振り返ってみると結構な傾斜であることは確認できます。軽アイゼンとかあった方が無難でしょう。向こうに見えるのは会津駒ケ岳とかでしょうか。




山座同定が苦手な上、このあたりのエリアは山が密集していて登ったことのある山も少ないためさっぱりでしたが、いつの日か「あれは○○山でね…」とかっこよく言えるようになりたいもんです。

気付けば8合目、時間もちょうど8時にさしかかったところ。

登山開始して約3時間で尾瀬沼が見えるようになりました。ここが爼嵓(まないたぐら)というピークらしい。双耳峰の一角を成すピークです。

そしてこちらが柴安嵓(しばやすぐら)。燧ケ岳の最高峰であり東北最高峰であります。一度下らせておいて、再び登らされることになります。

遠くに浅間山が見えました。噴煙を上げているのでわかりやすい。

写真左手に見えるピークが至仏山です。尾瀬といえばこの至仏山と燧ケ岳のペアを真っ先に思い浮かべます。

この山頂直下のピークの急登はそこそこきついです。しかし音を上げる訳にはいきません、サンダル登山の彼がいるので。

そして8:38。柴安嵓、つまり燧ケ岳登頂。2,356mの頂に登ることが出来ました。

山頂には十分なスペースがあり、また至仏山を眺めることのできる最高の展望台と言えます。ちなみに至仏山の左奥に見えるピークは武尊山。どちらもまだ登ったことのない山なので、あちらから見た燧ケ岳がどんな風に見えるのか今から楽しみです。

サーモスの水筒に氷を入れておいて、下界でコーラを買っておきました。夏の山頂で飲むキンキンに冷えたコーラ、犯罪級にウマし。


夏の尾瀬で海を楽しむ。謎のコンせプトにより、浮き輪やスイカボールをそれぞれ持参しました。

もはや燧ケ岳じゃなくても撮れそうなショットですね。

山頂でランチを食べることに。ここでも海のコンセプトは忘れない。


海の家をイメージして、焼きそばを作りました。

冷やしトマトには持参した塩をかけて水分補給。

来るときに買い出ししておいた宇都宮餃子で締め。無駄に凝ったランチでしたが、だからこそ満足度は高いものになりました。

団体ハイカーがぞろぞろとやってきました。混んでしまう前に尾瀬沼に逃げようということに。

集合写真を撮って、下山開始。


ハクサンイチゲかな?

キクザキイチゲかな?

シャクナゲ。濃いピンクを水で薄めたような色合いでした。

コバイケイソウ

下山で使った道は長英新道と呼ばれる道ですが、これがものすごく長かった。。地図にも「樹林の中のゆるい坂道が延々と続く」と書いてありますので、歩く際には覚悟が必要です。

「ここさっきも通ったんじゃね?」という登山あるあるをいかんなく発揮して歩き続ける事2時間半。

12:30。尾瀬沼のほとりに到着。

ニッコウキスゲがちらほらと咲き始めていました。ピークはあと1~2週間ほど後といったところでしょうか。

アヤメ


どこを見渡しても夏の尾瀬のイメージ通りの画が広がっています。

12:50。尾瀬沼ヒュッテの売店。ここで炭酸飲料水を購入して長英新道で削られた体力を回復させました。

尾瀬沼から見る燧ケ岳は三つのピークが連なっているように見えます。

子供のころ、尾瀬には何度か来た覚えがありますが、自分の意思で来たのは初めてなので、感慨深いものがあります。

青空と木道とそれらを彩る花たち。これが夏の尾瀬。遥かなる尾瀬。

レンゲツツジがわっさーと咲いていました。夏しちゃってるね。

タチ氏は長時間の運転に加えての登山なので、相当の精神力の持ち主です。僕には真似できそうにないです。

コバイケイソウもアピールしてきます。ここは天国か。

ノビネチドリ

花々を愛でた後は、沼田街道を歩いて、沼山峠のバス停まで向かいます。最後の最後に訪れたじんわりとした坂道にはかなりこたえました。。

13:48。沼山峠到着。ここで御池行のバスを待ちます。

バスに揺られること10分程度。

再び御池登山口に戻ってきました。

この日の温泉は御池登山口のそばにある尾瀬御池ロッジ。すぐにお風呂に入れるって素晴らしい。


お風呂に入ってさっぱりした後は、ミニ尾瀬公園に立ち寄ってスイーツ。

こちらはveryblue氏が注文した水ゼリー。一口食べさせてもらったらとても美味しかったので、お土産に買って帰りました。

僕はイチゴのジェラートを注文。暑い夏にぴったりの尾瀬スイーツです。

ミニ尾瀬公園で小腹を満たした後は、夕食へ向かいます。

栃木県大田原市にある中華料理屋「阿Q」

メニューは普通の中華料理ですが、ボリュームがモンスター級です。

僕は肉丼という名前そのままの料理を食べましたが、登山後の食欲をもってしても、完食するのが苦しかった。

ビールのせいかもしれないけど。

宇都宮まで送り届けてくれたタチ氏に別れを告げ、途中までゆうちゃんと一緒に帰って解散となりました。



夏の尾瀬で繰り広げられた遥かなる旅。ゆうちゃんの大ジャンプが満足感を物語っています。

山頂では無駄に荷物を広げ汚くご飯を食べ散らかしていました、同日に同じタイミングで山頂にいた方ごめんなさい。

 

前週の鳥海山は東北第2位、そしてこの日登った燧ケ岳は東北第1位。天気にも恵まれて夏山として深く刻まれた山旅になりました。


一緒に登ってくれたメンバーに感謝しています。
是非みなさんも夏の尾瀬、訪れてみてください。

 

でもサンダル登山は止めておきましょうね。

サンダル登山をした同行者veryblue氏の記事はこちら↓

www.veryblue.org

 

燧ケ岳の地図はこちら↓

山と高原地図 尾瀬 燧ヶ岳・至仏山 2016 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 尾瀬 燧ヶ岳・至仏山 2016 (登山地図 | マップル)