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季節を追いかけたエピソードを綴っています

【甲斐駒ヶ岳】白亜の牙城を司る南アルプスの貴公子、ウルトラドピーカンの青空と雲海が広がる山旅


2015年8月1日(土)

甲斐駒ケ岳(かいこまがたけ)に登ってきました。標高は2,967mです。
日本全国に散らばる「駒ケ岳」の中でも最も高い標高を持っています。
山頂付近は白い花崗岩に覆われていて、遠くから見ると白く輝いて見えるため、南アルプスの貴公子と呼ばれています。

2015年の山旅の中で、最もピーカンだった山旅のひとつで、前日に登った仙丈ケ岳と合わせて、とても印象に残った山旅となりました。

2015年8月1日(土)
前日の仙丈ケ岳で疲れてしまい、初テントにも関わらず一度も起きることなく熟睡できました。
朝3時頃に起床し、軽くスープなどを飲んで、すぐさま出発しました。
最初はヘッデンを付けながらの登山だったので暗くて写真も撮ることが出来ませんでした。

こちらの写真は朝5時過ぎの写真。ようやく写真が撮れるぐらいの光量になってきました。

甲斐駒ケ岳はテント場から標高差1,000m程度ですが、斜度はとても急峻です。重い荷物は全てテントに放置です。


ちなみに雑なペイントで復習をすると、このあたりに甲斐駒ケ岳があります。


そしてこの日のプランはこんな感じです。往路がピンクで復路が青です。

5:20。御来光には間に合いませんでしたが、雲の向こう側から太陽が徐々に登り始めました。

樹林帯にも一気に光が差し込み始め、体温も上昇し始めます。前日に仙丈ケ岳に登っておいたおかげで、コンディションは非常に良かったです。

雲海の向こう側から太陽がじりじりと照り付け始めます。

8月という真夏真っ盛りのこの日、天気は大快晴の無風でした。とてつもない晴天に恵まれました。

振り返れば、前日に登った女王・仙丈ケ岳を捉えることが出来ました。

こちらはこれから登る相手である貴公子・甲斐駒ケ岳。まだ影になっていて良く分かりませんが、山肌が白いことが確認できます。

太陽がぐんぐんと高い位置に登っていき、雲海線がはっきりくっきりと浮かび上がってきました。

仙丈ケ岳も全身に太陽の光を浴びて、真夏の夜明けを盛り上げてくれています。

写真中央の左側のピークは北岳かと思います。その右側が間ノ岳。日本標高2位と3位のおでましです。

そして、雲海の向こう側には、日本1位の富士山が姿を現しました。富士山はどこから見ても富士山だから、僕のような素人でも見分けが付けられますので助かります。

日本No.1~3の勢ぞろいです。北岳には2016年に登りに行きましたが、天気に恵まれず散々な思い出しかないので、また再訪する予定です。

奥に見える山脈は北アルプスかと思います。全国的な大快晴のこの日、どこに登りに行ってもオイシイ思いはできたでしょうね。

御嶽山。うっすらと噴煙を確認することができます。御嶽山もわかりやすいシルエットをしていますね。

中央アルプス。写真右手が北側なので、木曽駒ヶ岳ですね。写真左側が南側なので、この翌週に登りに行った空木岳が写っているはずです。

再び、北アルプス。おそらく写真右手は乗鞍岳でしょうね。

こちらも北アルプス。左から乗鞍岳、焼岳、笠ヶ岳、穂高連峰、槍ヶ岳などの北アルプス南部が見渡せました。

とにかく天気が良すぎて、そして名だたる名峰が見渡せる超展望台で、写真ばかり撮っていました。こちらは日本トップ2の富士山(左)と北岳(右端)。

6:09。駒津峰。標高が2,750mで甲斐駒ケ岳の6合目にあたります。写真ばかり紹介していて道中の様子には全く触れていませんが、この駒津峰までがとんでもない急登でなかなか骨が折れました。。しかしここから見上げる甲斐駒ケ岳の迫力は凄いです。

甲斐駒ドーン!!

貴公子の後ろから登ってくる太陽が、またいい演出ですね。でもこのとき実は甲斐駒よりも目を奪われたのは、、

なんだよこの雲海。。エロすぎやろ。一切波を打たない静かな雲のプールが広がっていました。むしろ僕写ってない方がよかったよな、絶対。

ということで駒津峰で小休止を挟んだ後は、いよいよ貴公子の頂上を目指して再出発です。じつは、直登コース巻き道コースが選択できるのですが、直登コースは岩稜を歩くことになるので、岩場が苦手な人は巻いていった方がいいかと思います。僕は行きは直登して、帰りは巻くことにしました。

ハイマツ帯の中にちょこんと八合目

そしてこれが直登コースの岩稜。正直ストックは邪魔なのでしまっておいた方がよいかと思います。

岩にペンキで道しるべが書いてありますので、見落とさないように進んでいきます。それでも途中で「あれ?こっちで合ってんの?」ってところはいくつかありましたが、遠くのペンキマークを探して進めば問題ありません。

時々足をガバッっと開いてえいやって登るところもありますので、不安な方は巻き道で登っていきましょう。

近づいているようで、なかなか捉えられない甲斐駒。あの先端が頂上なのかな。

振り返れば女王がそこにいました。甲斐駒よりも60mほど標高が高い仙丈ケ岳。やっぱり女性の方が強いのはどの世界でも同じですかね。

花崗岩の白さを間近で感じることが出来ます。ここまで来ると、ペンキではなくてピンクテープが地面に植え付けられていますので、見落とさないように進みます。

矢印を頼りに進んでいく感じは、ドラクエとかのダンジョンを攻略している感じがあってわくわくします。

遠くに燕岳のイルカ岩みたいな岩を見つけました。2014年に燕岳に行きましたが、今度は表銀座の縦走なんかもしてみたいなあと思っています。

お!頂上っぽい雰囲気が漂っています。遠くに標識みたいなのも見えますので、そろそろですね。

7:07。甲斐駒ケ岳登頂。2,967mに到達しました。

「いえーい、女王見てるー?」

こちらは八ヶ岳連峰。何気にこの写真は気に入っていて、このブログのトップページとして使用させてもらっています。

こちらは富士山方面。左手前は摩利支天と呼ばれる岩峰です。摩利支天には下山時に寄ることにしました。

左側は北岳、間ノ岳、その奥は塩見岳でしょうか。南アルプス南部は未踏の地なので良く分かりません。そして、右側は仙丈ケ岳。

ここ甲斐駒ケ岳は全国に散らばる「駒ケ岳」の最高峰です。「全国駒ケ岳最高峰」と書かれた標識がありました。

仙丈ケ岳をバックに決めポーズを取ろうと思ったら失敗した図。

頂上から奥に進むと、駒ケ岳神社本社がありました。ここに一等三角点石祠があるようです。

この日本トップ3を同時に意識して眺めたのは、初めてだったので印象深く刻まれています。

駒ケ岳神社本社から見る甲斐駒ケ岳(右)と仙丈ケ岳(左)。甲斐駒ケ岳の白さが際立っています。

まだ7時半過ぎだというのに、少しずつ雲が波打ってきました。夏は雲が沸き立つのがとても速いので早出が大事です。

手作り感たっぷりの標識。味があっていいですね。

ちなみにこちらが巻き道方面ですが、たくさんの人が登ってきました。こちらは直登コースみたいにアドベンチャー感覚はありませんが、足場ザレているのでいずれにせよ要注意です。まだまだ帰りのバスまで時間があるので、頂上でゆっくりお菓子でも食べながら景色を堪能します。




北アルプ方面。南部から北部まではっきりと見ることが出来ました。時刻は8時半ですが、明らかに頂上に到着した7時より雲が量産されてきています。


御嶽山、そして中央アルプス。まだまだ登ったこのない山域ばかりですが、甲斐駒は超ド級のS級クラスに素晴らしい展望の持ち主です。

仙丈ケ岳と甲斐駒を2日間で登れるだろうか…と不安でしたが、仙丈ケ岳はとにかく辛かったんですが、甲斐駒はそのおかげでスイスイ登れました。まぁあとは、どちらも普通にザック背負ってたらもっとしんどい山旅になってたと思います。アタックザック最高ですね。

北岳の存在感が半端ではないですね。隣の間ノ岳はまだ登ったことがないですが、いつの日か行ってみたいもんです。

八ヶ岳連峰。写真左の北八ヶ岳のこんもりしたのは蓼科山。写真右のとげとげしいのは、赤岳を主峰とする南八ヶ岳です。さて、景色もたんまり楽しみましたので、下山開始することとします。

8:41。巻き道で下山します。遠くの富士山も沸き立つ雲に覆われ始めていました。景色ばかり見ているとつまずきそうなので、慎重に下ります。

北沢峠までコースタイム3時間かかるようですが、バスには十分間に合うのでゆっくり帰ります。

青空と白い貴公子。このコントラストが甲斐駒ケ岳の魅力を倍増させています。

摩利支天への分岐ポイント。先ほど甲斐駒の山頂から見えていた岩峰へ向かいます。

摩利支天へ向かう途中に振り返ってみた甲斐駒ケ岳。この白い山肌は圧倒的!!

9:09。摩利支天到着。バックに甲斐駒ケ岳。

北岳が本当にかっこよく見えました。この日と同じように澄み渡る青空で北岳も歩いてみたいものです。

9:54。駒津峰まで戻ってきました。もう10時近くなると、ハイカーの数も増えてきました。駒津峰は仙丈ケ岳も目の前に見えるし、休憩に適したベストスポットですね。

駒津峰から見る北沢峠方面。楽しかった甲斐駒に別れを告げて、黙々と下山する時間がやってきました。

10:46。だいぶ端折りましたが、仙水峠に到着。ここまで来ればあと1時間で北沢峠に戻れます。テントを畳んだり、ゆっくりご飯食べたりする時間も作れそうなので一安心。

アタック開始時は日の出前だったので、よく分からなった登山道でしたが、こんな風に岩がゴロゴロ転がっていたんですね。

歩きづらい登山道なので、足をくじかないように足元に注意して進みましょう。

11:06。仙水小屋到着。ここには水場がありますが、看板のとおり「水ください」と一声かけてからもらいましょう。

僕もちゃんと挨拶をしてから美味しいお水を頂きました。

さっきの岩々しい道とは変わって、深い緑が広がる登山道です。アタック時は何も見えなかったので、新鮮でした。

キンキンに冷えた南アルプスの天然水。めちゃくちゃ冷たくて顔を洗うとさっぱりしました。

素晴らしい景色を見せてくれた甲斐駒ケ岳の森。別れ惜しいですが、歩を進めて北沢峠へ向かいます。

11:26。北沢峠に帰還しました。やっぱり下山後にまずすべきことと言えば、、

ヒャッハー!!ビールはやっぱりサッポロが一番やで!!マジで失神するかと思いました。ビールを一気飲みした後は、テント場のそばに流れている沢でタオルを濡らし、髪を洗ったり身体を拭いたりしてさっぱりしました。

さっぱりした後はランチタイムです。この日のランチはカレーうどんです。カレー系ばっかり食べてる気がしますが、登山中って味が濃いものを食べたくなるんですよね。

写真映えしない絵ですが、美味しくいただいた後は、テントを片付けて、あとは来た時の逆の順序で、北沢峠→広河原→甲府駅→新宿と帰って、真夏の南アルプスの旅は幕を閉じたのでありました。


1日目:仙丈ケ岳、2日目:甲斐駒ケ岳とタフな山旅でしたが、どちらも素晴らしい山で、また行きたいと思わせてくれた山でした。
そして僕の中で一番大きかったのはやはりテント泊デビューができたことです。
正直、テントを背負って歩いたのは10分ぐらいなので本当の辛さはこの時点では分かっていないのですが、持ち運べるマイホームには夢を感じました。

南アルプス北部はアクセスもしやすく人気エリアですので、もう少し体力をつけて、縦走なんかもしてみたいなと思いました。

 

甲斐駒ケ岳、ありがとう。

 

甲斐駒ケ岳の本当の地図はこちら↓

山と高原地図 北岳・甲斐駒 2017 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 北岳・甲斐駒 2017 (登山地図 | マップル)