2015年9月12日(土)
蓼科山(たてしなやま)に登ってきました。標高は2,530mあります。別名諏訪富士とも呼ばれています。
お盆以降不安定な天気が続いてしまい、前回の登山が8月8日~9日の空木岳周回縦走になってしまいました。
約1か月のブランクが空いてしまいましたので、コースタイムも短く、標高差もさほどなく、でも展望100点の山に行こうと思い、蓼科山に決めました。
気付いたら山頂で2時間も昼寝をしていた秋の始まりを感じる旅のスタートです。
9月12日(土)
午前6時。七合目登山口の駐車場に到着しました。
蓼科山はいくつかのアプローチ方法がありますが、この日は北側の蓼科牧場や白樺高原側からのピストンで登ることに。コースタイムは登り:2時間10分、下り:1時間半なので超楽ちん登山です。
ちなみに蓼科山は八ヶ岳連峰の最北端に位置しています。
今回の同行者である金子氏。本ブログでの時系列がおかしなことになってしますが、実はこの蓼科山を皮切りに、雨飾山、越後駒ケ岳、巻機山、袈裟丸山などに一緒に登っています。
6:30。蓼科山の登山口でファイティングポーズ。登山届を出していざアタックです。
序盤はなだらかな坂道が伸びていて、身体をあっためるにはとっておきの道です。
6:41。馬返し。いろんな山に「馬返し」というポイントがありますが、一般的には坂が険しくなるので馬を返して歩き始める場所という意味で使われます。
まだ歩き始めて30分も経っていないので、あんまり早いうちに馬返しが来るときつく感じますので、ゆっくり登っています。どうせ急ぐ旅ではありませんから。
金子氏も久々の登山のようなので、お互いに息を整えながら登っていきます。
なかなかの急登です。そして、金子氏は「靴が緩い」と言って何度も靴紐を結びなおしていました。
靴の緩さから、なんだか調子が上がらない様子の金子氏。「そんなに靴のサイズが急に合わなくなることなんてあるんかいな。」と思っていたら、後で謎が解けました。
7:08。天狗の露地。「露地」って意味が分からなかったので調べてみましたが、庭とか通路って意味なんですね。庭と通路じゃ意味がだいぶ違うと思うけど、天狗の露地はどっちの意味なんだろう。
実は北八ヶ岳を訪れたのは初めてで、南八ヶ岳も編笠山しか行ったことがないので、どんな展望が待ち受けているのかとても楽しみです。
標高を稼いでいくと、振り返ると青空と雲海が広がっていました。ああ!早く山頂からの展望が見たい!
お、建物のようなものが見えます。金子氏は調子がイマイチ上がらないようなので、あそこで休憩することにしましょう。
7:40。蓼科山荘到着。
外のテントの売店では、多種多様なてぬぐいが売られていました。こんなにいっぱいの種類のてぬぐいを揃えている蓼科山すげぇ。
缶バッジや登山バッジも豊富です。ここまで商売っ気がある山荘も珍しいかも。
そして靴が緩い緩いと言い続けた金子氏。なんとインソールを入れ忘れたそうです。インソールないと足の裏が死にそうだけど、彼は根性で登っています。
独特なフォントで描かれた蓼科山荘。1泊2食付きで7,500円で10年間営業してきたそうですが、2017年より8,000円に値上げするようです。
インソールを入れ忘れた金子氏と蓼科山山頂方面。インソールなしでここからの急登を登れるんでしょうか。7:50に再出発です。
再出発したものの、金子氏の絶不調は続き、足取りは重たいです。
ぐんぐん後ろの人に追い抜かれていく始末。皆さんもインソールの入れ忘れには注意です。
蓼科山荘から約30分。金子氏を置いてけぼりにしてぐんぐん進んでいくと、少し雰囲気が変わったエリアに突入。
振り返れば浅間山と思しき峰が見えました。
東側は雲海が広がっており、輝かしい青空が僕を出迎えてくれました。
8:24。蓼科山頂ヒュッテ到着。ここまでくれば山頂はあともう少しです。
立派な標識と、季節外れのこいのぼりが歓迎してくれました。
広っ・・・。。
山頂はとんでもない広さのガレ場が広がっています。
南八ヶ岳方面。ごつごつとした山容により、素人の僕でも見分けやすいのはありがたい。北八ヶ岳から見ると、より近くに感じるので迫力は満点です。
しかしどんだけ広いんだこれ。野球やれるぐらい広いと思います。地面がごつごつしているから、まともにボールは転がらないと思いますが。
写真左は八ヶ岳。写真右は南アルプスです。
どうやら山頂には社があるらしいのですが、探しても探しても、歩いても歩いても見つけることができません。
いったいどこにあるんや。。ほんまにそんなのあるんかいな。。そう思えるほど、本当に広い山頂です。
ボロッちい山頂標識がありました。
8:34。蓼科山登頂。インソールを入れ忘れた金子氏との集合写真。インソール入ってなかったら、こんなガレ場は歩きにくいでしょうから、皆さんも気を付けましょう。
写真真ん中には中央アルプス。一か月前に死闘を繰り広げた空木岳の想い出が蘇ります。そのさらに右奥には御嶽山が聳えています。
あ、ようやく社を発見しました。地図で言えば「蓼科神社奥宮」かと思われます。
御嶽山と北アルプスを眺める金子氏。とても開放的な山頂です。2時間登ってこの景色は反則ですね。
どこで飯食おうかを狭くて悩むことはありますが、広すぎて逆に場所取りに悩んでしまいました。
とりあえずザックをその辺にデポって、遊ぶことに。
御嶽山と北アルプスをバックに一枚。素晴らしい秋晴れに恵まれてうれしい限りです。
飛行機雲の影みたいなのが右下に伸びていった一枚。カメラの不調なのか自然現象なのかわかりませんが、見返していてびっくりしました。
金子氏も中央アルプスと御嶽山をバックにしてご満悦の様子。ということで、お腹もすいたのでまだ9時半前ですが、ランチ(?)にすることに。
この日は簡単お鍋にしました。野菜はあらかじめ自宅でザク切りしておいて、鍋キューブを入れれば完成です。
お肉はソーセージをぶち込んで適当なお鍋になりました。しかし、ソーセージとキノコが揃うのは絵面的に良くなかったですね。
アツアツのテキトーお鍋をすする金子氏。
僕も頂くことにします。お鍋の素を使っているため、不味く作る方が逆に難しいので、美味しくて当然なんですが、やはり山頂で食うメシは最高ですわ。
ガンガン食べます。持ってきた野菜を次々に投入し、お鍋の素もガンガン追加していきます。
具材に火が通るまでは、ゴロゴロ横になってダラダラタイム。「あー、まだ朝の10時だけどビール飲みてえなぁ」と2人でうだうだ言いながら食べ続け、11時には食べつくしてしまいました。そしてお腹いっぱいになった僕らは、なんとそのままお昼寝タイムに突入してしまいました。
… ( ˘ω˘)スヤァ…
13:12。金子氏が撮影した僕。まさか2時間も昼寝するなんて。。八ヶ岳で比較的近場だったからよかったようなものの、これが北アルプスとかだったら終わってたな。。あぶねー。
ということで、午後にもなって雲がもくもく沸いてきてしまいましたが、急いで集合写真を撮って、下山することに。
午後になると、人がうじゃうじゃと山頂にたむろしていますが、そんなことはノープロブレムです。
蓼科山頂ヒュッテを目印にして歩かないと、マジで濃霧時とかはヤバイと思いますので、お気を付けくださいませ。
蓼科山頂ヒュッテの中をのぞいてみました。
田舎の茶の間みたいな親近感の沸く雰囲気でした。ピアノが置いてあるのもまた良いですね。調律ちゃんとしてんのか気になっちゃったけど。
インソールのない金子氏を先に行かせて下山します。この日は午後から曇り予報だったので、早出して正解でした。2時間も昼寝しちゃったのでプラマイゼロかもしれませんが。
靴が緩い!と連呼している金子氏は、下り坂に難儀していました。
基本的にピストンなので、同じ道なので写真もあまり撮っていません。サクサク歩いてきました。
15:20。蓼科山下山完了。「無事に下山できたよ」ということで二重丸です。
下山後は白樺湖すずらんの湯(700円)にて汗を流しました。
途中、蓼科山を振り返ると、りっぱな諏訪富士っぷりを眺めることが出来ました。
南八ヶ岳エリア。いつの日か、ここも縦走出来るぐらいになれるといいなぁと思いながら、帰路についたのでした。
初めて訪れた北八ヶ岳エリア。
天気が良ければ、日本アルプスオールスターを臨むこともできますし、南八ヶ岳のごつごつ具合も間近で見れますので迫力満点です。
コースタイムも短いため、午前中に登山を終えて午後に観光することも可能です。
是非、多くの文化人に愛された女の神山(めのかみやま)に訪れてみてください。
蓼科山の本当の地図はこちら↓

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