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季節を追いかけたエピソードを綴っています

【北アルプス4泊5日大縦走】薬師岳、悠然と静かに稜線を繋ぐ立山連峰の主峰、ガスガスからの逆転劇の山旅【前編】


2015年9月23日(水)~27日(日)
北アルプスをテントを担いで、4泊5日で縦走してきました。
本記事では1日目の様子をお届けいたします。

薬師岳の感想としては「大きい」。ただただ大きい山だと感じました。風格があるというか。

2日目以降歩く予定の峰々を眺めながら、秋を感じてきました。
日本の最深部に迫る旅のスタートです。

9月23日(水)

前日9月22日(火)のうちにバスで富山入りを果たし、安いビジネスホテルに宿泊して1夜を明かしました。


富山駅前から、登山口である「折立」まで直行バスが出ていますので、それに乗車します。

途中「アルペン村」と呼ばれる道の駅みたいなところで休憩します。コンビニも併設されていますので、買いだしも可能です。

ちなみに5日分の食料は、軽量化を図るためにフリーズドライを中心に揃えました。これが後々仇になるとは思いませんでした。。

折立まで運んでくれるバス。乗客はそれなりに多かったように記憶しています。

朝8時。折立に到着。ここにはトイレも自販機もありますので、最後の準備をするのにうってつけです。

写真奥が折立の登山口。いよいよ4泊5日に及ぶ長いトレイルが幕を開けます。


5日間の行程はこのような感じです。


初日であるこの日の詳細はこちら。

テント装備と5日分の食料がミシミシと肩に食い込み、一歩踏み出すごとに腰がフラフラとします。ゆっくりゆっくり登っていきます。

謎のアラレちゃん。「大好き薬師岳」と書かれています。

9:41。写真の枚数は少ないですが、既に1時間半以上歩いています。休憩します。

既に縦走を終えてここで休憩している人もいれば、僕のようにこれから縦走がスタートする人達が交錯する休憩ポイントです。

左奥に見えるはずの薬師岳は、雲に覆われていて見ることができません。天気予報では晴れって言ってたけど、大丈夫かしら。。

15分休憩した後に、うっすらと見える北アルプス北部の峰々を目指して歩き始めます。

テント、シュラフ、マット、食糧、着替え、、さまざまなものを詰め込んだザックはパンパンに膨れ上がり、僕の肩や腰やふくらはぎを刺激してきます。お、重い。。

路は整備されていて歩きやすいです。次の目的地は太郎平小屋です。

後ろを振り返ればなんらかの山塊が見えましたが、初めて登るエリアなので、良く分かりませんでした。

この縞々ポールはなんでしょうか。積雪量を図るものでしょうか?

休憩に適したベンチが随所に設けられていますので、僕のような初心者でも安心です。

太郎平まではまだまだ。そろそろ標高は2,000mに突入しそうです。

10:26。既に折立からは5kmも歩いています。太郎平小屋に着くのはお昼過ぎになりそうですね。

始めて歩く北アルプスの北部なので、何の山なのかさっぱりわかりませんが、見たことのない景色を見る楽しみが膨らんでいきます。

ソロで歩いている女性もいます。すごいなぁ。

山肌が金色に輝いています。秋真っ盛りって感じですね。

なだらかで歩きやすい道が続きます。はやくテントでだらだらしたい気持ちが膨らんできて、この日中に薬師岳に行くか、翌日に回すか、悩み始めました。


後ろを振り返ればいい天気なんだけど、これから行く先は厚い雲に覆われています。あれ、これ3日前の青森と同じパターンじゃ。。

11:14。五光岩ベンチ。太郎平まであと2kmとなりました。

雲なのかガスなのか分かりませんが、視界はあまり良くありません。ただ、天気がいいとテンションが上がって疲れちゃってたかもしれないので、このときは心を落ち着かせながら歩けた時間帯だったので、よかったのかも知れません。

あと500m!

11:55。太郎平小屋に到着。折立から8km、4時間かかりました。

ここ太郎平は折立、薬師岳、雲ノ平、黒部五郎岳の交差点となっており、大きな分岐点です。

実は本日のテント場はここから約15分程度歩いた場所にある薬師峠キャンプ場です。テントの受付をしようと思ったら、現地で14時から行う模様なので、そっちで待機することにします。

しばし休憩と思ってお茶などを飲んでいたら、少しずつガスが取り払われて来たり・・・?

うっすらと薬師岳のシルエットが垣間見えました。

この峰々は3日目に歩く予定の、水晶岳(左)鷲羽岳(右)

12:21。とりあえず、重いテントを張って休憩しようと思い、薬師峠キャンプ場へ向かうことに。

ガスガスだけれども、両脇が眩しいほどに輝いている。すれ違う人も「すごいですねぇ」と言っていたので、ここまで色づくのは珍しいのかな、初めて来たから良く分からないけど。

薬師峠キャンプ場が見えてきました。一度ガクッと標高を下げられます。とは言いつつも、とりあえずスペースは空いていそうなのでまずは一安心。

キャンプ場の水場です。ずっと流れていますし、キャンプ場からも徒歩1分なのでとても便利です。

12:39。薬師峠キャンプ場に到着。受付は14:00からここで行われるそうなので、先にテントを張っても問題なさそうですね。

ということでセット完了。と、ここで悩み始めます。テント受付の14時までは約1時間あります。それまでぐだぐだするのももったいないし、でもテント受付は17:00ぐらいまでしかできないそうなので、それまでに薬師岳をピストン出来るかどうか。。

まぁ間に合わなかったらまた太郎平まで戻ってテント受付すればいいかと思い、薬師岳へ出発することにしました。重い荷物は全てテントにデポって、アタックザックで向かいます。

木道が敷かれた静かな道を歩いていきます。さっきまで太郎平では人がたくさんいて賑やかだったのですが、こういう静寂もまたオツなものです。

ケルン。

ガスで遠くまでは見渡せませんが、山肌が金色に輝いています。赤やオレンジといった紅葉は鮮やかで心躍る感じがしますが、金色や黄色もまた好きです。

ご夫婦っぽいお二人がゆっくり歩いておられましたので、二言三言話して先に行かせてもらうことに。

14:07。薬師岳山荘到着。国旗っぽい旗で飾られたグローバルな山小屋です。

山荘内部はめちゃくちゃきれいです。

受付の方を呼んで、これから山頂へ向かうためにコーラをゲットします。

疲れた体にしみる炭酸。コーラのはじける快感に体が元気を取り戻します。

ちなみにこの日のこの時の気温は13度。この日は幸いにも風も弱めだったので、体感温度もこれぐらいだったと思います。

遠くには、ソロで歩いている男性を発見。標高2,500m以上のガスの中なので、誰かがいると安心できます。

ふと振り返れば雲に隙間が出来て、少しばかりの青空が見えました。でも雲があったら景色も見えないだろうなぁと、少し残念。ともあれ、テント受付のために、そそくさと薬師岳を目指します。

丸みを帯びた登山道を外れないように、ゆっくり登っていきます。ただ、なんとなく左側の斜面が明るくて光が差し込んでいるようにも見えるが、これは…?まさか晴れんのか?

気分屋のガスたちが、うようよとこれからの運命を左右するように大気中をさまよっていました。僕は、心の中でひたすら「一瞬でもいいから晴れてくれー」と願っていました。

?!

緊急時に雨風を凌げるでであろう場所。ただ狭いので定員2名といったところでしょうか。

地面の岩に書かれた「←ヤクシ」に従って歩いていきます。

ケルン。

もう少しだけ、、もう少しだけ。。あとちょっとでつくから。。

偽ピークに何度も騙されます。薬師岳、じらしますね。早く山頂に立ちたくて、自然と足早になってしまいます。

あれか?!あれなのか?!ってか晴れたやん!!

14:46。薬師岳登頂。ゆっくり歩こうと決めていたのに、天気とテント受付が気になってしまい、テント場から約1時間半で到着しました。

標高2,926mです。晴れてくれたのめっちゃうれしいです。同じ時間帯には5人ぐらいの方がいらっしゃって、みんな「さっきまでガスっていたのにねぇー」と口をそろえて言っておりました。

記念にぱしゃり。

青森から一緒に山を登っているハロウィンステッキも、心なしか顔がほころんでいるように見えます。

この稜線の向こうには立山があります。立山は2016年の夏に登っていますので、いつの日か繋いで歩いてみたいものです。

立山まで歩ける日を願って。

ここまでの道のりを振り返ると、薬師岳の大きさを感じることができます。薬師岳は白い砂で埋め尽くされているので、遠くからも見てもすぐに分かります。

テント受付の時間がすでに開始されているため、名残惜しいですが、下山することにします。歩いてきた道を振り返ると、薬師岳の雄姿が目に残ります。

遠くに目を凝らすと、水晶岳(←)と鷲羽岳(→)と思われるピークを確認できました。その手前側に雲ノ平と呼ばれる「日本最後の秘境」があるのでしょう。

様々な色が入り混じる風景。北アルプスの北部には初めて足を踏み入れましたが、華やかな南部とは違い、山そのものを楽しむ、静かな山旅に浸るにはいいエリアだと感じました。

いやー、でかい。薬師岳でかいぜ。マジで。晴れてくれてサンキュー!

この景色をずっと眺めていたいけど、そうもいかない。またきっと来るよ、薬師岳。

秋めいた空模様と、木々の燃えつきる命に感謝しながらテント場へ戻ります。

テント場へ戻る登山道で雲がせき止められている現象。頑張ってくれてありがとう。

16:20。テント場に帰還。なんとか、テント受付時間までに戻ってくることが出来ました。往復4時間50分のCTですが、3時間20分でピストンしました。疲れました。。

テントで一息ついてから、フリーズドライのエビピラフとマイタケスープ、それからアルペン村のコンビニで仕入れたベーコンを焼いて食べます。お腹いっぱいにしてから明日も晴れるように願いながら寝袋にくるまりました。

 


北アルプス4泊5日の旅を初陣を飾ったのは、大きな大きな薬師岳でした。
序盤から雲が多かったのは悩みの種でしたが、山頂で雲が取り払われたのは実に幸運でした。
そして、テントを買ってからここまでの長距離を歩くのは初めてで、その重さにはかなり骨が折れました。
翌日は黒部五郎岳~三俣蓮華岳を経由して三俣山荘まで歩きます。


薬師岳、ありがとう。

 

薬師岳の本当の地図はこちら↓

山と高原地図 剱・立山 2017 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 剱・立山 2017 (登山地図 | マップル)

 

 アルプスの地図はこちら↓

山と高原地図 日本アルプス総図 2017 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 日本アルプス総図 2017 (登山地図 | マップル)