岩手山(いわてさん)に登ってきました。標高は2,038mあります。
南部片富士とも呼ばれており、地元に根付くシンボルとなっています。
山開きは7月1日ですが、東北の夏をフライングゲットしてきました。
25日(土)~26日(日)の観光についても記事にしていますので、もし良ければ読んでみてください。
4時に起床し登山口である馬返し(柳沢コース)へ向かいます。目の前にドーンと圧迫感のある山、これが岩手山。
5時42分。馬返し登山口に到着。ここから登り一辺倒の登山が開始されます。
ちなみに今回のコースはこちら。往路がピンク、復路が青です。ほぼピストンですね。
登山口にはトイレも整備されていました。
岩手県という県名を冠する名峰。この緑に心が躍ります。
しばらく歩くともう一つのトイレがありました。さっき用を足し忘れても大丈夫ですね。
鬼又清水という水場がありました。水を持ってこなくてもここで汲めるので親切ですね。
さぁ、いよいよ2016年夏の東北遠征の幕が切って落とされます。登山届をしっかり記入してアタック開始。
はい、気を付けて登ります。ゆきんこ氏も標高差1,400mに若干ビビリ模様。
登り始めて15分、改め所というポイントに到着。昔は登山できるか否かを判断されていたのですね。今はいい時代になりました?。
昭和を感じるタッチで描かれている看板がありました。
この日の天気は曇り時々晴れ。3日間の旅の中では一番いい天気ですが、果たして。
振り返れば盛岡市街と思われる街並みを見下ろせました。
6時30分。0.5合目に到着。新道と旧道の分岐がありました。どちらから行っても7合目で合流しますが、新道を選択しました。
6時49分。1合目。まだまだ先は長いですね。ゆっくりばてないように登っていきます。
豆腐岩と名付けられた岩がありましたが、屋久島のトーフ岩の方がそれっぽいですね。
そしてガス。やはり梅雨のこの時期は厳しいか。。
遠く左側に見えるぽっこりした山は姫神山。岩手は山の名前がカッコイイですよね。七時雨山とか。
7時14分。2.5合目。ここで再度新道と旧道の分岐を迫られます。やはり新道にしました。
イワナシ。成る実がナシに似ていることから名付けられたようです。
カラマツソウ。
ノビネチドリ。
7時30分。3合目。傾斜はかなりきついし、新道は樹林帯でありますので、風がありません。水分補給を欠かさずに。
QRコードがありました。僕はアクセスしませんでしたが、地図を忘れた場合とかに役立つのでしょうか。
タニウツギ。
遠くにツツジが見えました。レンゲツツジでしょうか。
7時48分。4合目。キツイ登りが続く癖にまったく展望が変わらないため、我慢の登山が続きます。
ヤマオダマキ。少し黒みがかったお花です。
タニウツギ。こいつの名前は覚えました。
マルバシモツケ。
ガスが取れる気配は未だにありません。頂上着くときだけ、晴れてくれればそれでいいです、、と祈りながら登る。
9時08分。6合目。正直、きついです。旅の疲れも出たせいか、急登続きの登山でかなり苦しい時間帯でした。
そしてこのガスにより、7合目まで行ったら下山しようかなとも思い始めました。花がたくさん咲いていることだけが救いです。
オオバキスミレ。花に比べて葉が大きいのが特徴的。
ウコンウツギ。岩手山ってごつごつした岩山のイメージがありましたが、思いの外お花がたくさん咲いていて意外でした。
ハシゴ君。ずっと似たような登山道なので、こういう少しの変化でも「お?」ってなるぐらい何も変化はないです。新道は飽きちゃうかもしれませんね。
シラネアオイ。こいつは佐渡島でもたくさん見かけました。
9時36分。ゆきんこ氏も変化のない登山道に集中力が切れ始めた模様。
オオバキスミレ。黄色い花は見分けられないから、間違っていたらご指摘くださいませ。
シラネアオイとゆきんこ氏。このとき、空が明るくなっていることに気付く。
9時43分。7合目です。旧道との合流地点までやってきました。登り初めて約3時間半。体力的というよりはむしろ精神的にきつかった。。
タカネスミレ。7合目の広場にたくさん咲いていました。
ゆきんこ氏は佐渡島以来の登山により、かなり疲弊しきっている様子。この天気じゃ仕方ないか。。悪いことしてしまったなぁと思っていたら、、
うごごごごーーーーー!!きたーーー!!岩手山きたーーー!!!!
ガスがみるみるうちに取り払われていく…っ!!東北に吹く神風がやってきた!!
二人とも急に体力回復したので、いざ再出発。
ハクサンチドリ。
左側からガスが攻めてきていますが、もう少しだけ頑張ってくれ、、岩手山頼みます(´・ω・`)
ガスを吹き飛ばすゆきんこ氏。
なにグラビア風に撮っているんですかねぇ。雲に覆われても知らんからな笑
望遠でズームしたら山頂の急斜面を登っている人を撮ることが出来ました。レンズを付け替えるのがめんどくさいですが、望遠は手放せない一品。
ミヤマキンバイ。
不動平避難小屋が遠くに見えました。なんかどっかの高原リゾート地みたいですね。
10時13分。8合目避難小屋に到着。立派な小屋です。山開き前であるため、まだ営業はしておりませんでした。
トイレもあります。使用する場合は、心ばかりの使用料を入れておきましょう。
御成清水という水場もあります。ここで消費した水をたぷたぷに汲んでおきました。
小屋の内部は清潔に保たれています。ここもハイシーズン中は賑わうんでしょうね。
8合目避難小屋にザックをデポって、頂上までピストンします。
ザックを置いてきたこと、天気も回復傾向にあることで、足取りは軽やか。
ポージングを決める余裕まで出てきたようです。
岩手山はお花もたくさん咲いていて、初夏に登るにはもってこいかと思います。梅雨の天気には悩まされますが。
8合5夕。8.5合目ということでしょうか。
ミヤマキンバイ。またガスってきてしまった。
御神坂コースや、お花畑へ分岐するポイントに到着しました。どうやらお花畑に行くとコマクサが咲いているらしいと、他のハイカーが言っていましたが、今回はパスしてしまいました。
そしてこの傾斜である。ザレた足元が体力を奪っていく。僕自身も1か月半ぶりの登山なのでヒィヒィ言っています。天気は晴れたりガスったりを定期的に繰り返しています。
あとちょっとでお鉢に到着するので、ゆきんこ氏を後ろから励ましつつ、ゆっくり登っていきます。
振り返れば雲海が見えました。
11時07分。お鉢の淵に到着。
雲海すげーーー。。3合目~7合目まで続いていたガスの正体はこれだったのか。
雲海に導かれるように、反時計回りで進みました。これが間違いだった。。笑
お鉢をめぐって歩いていきます。ようやく平坦な道が現れてほっとしています。
もう少しで岩手県最高峰に立つので、気分は最高潮。
雲海にぽっかりと穴が開いている部分もあって、下界を見渡すことが出来ました。下界の人は曇りだと思っているんでしょうね。
乳首みたいな突起を二つ確認しました。安達太良のそれにも劣らない立派な突起です。
素晴らしい美乳。。エロイね。
このお鉢の頂点が岩手山の山頂です。見えているのに、なかなかたどり着かない登山あるある。
反時計で回ったのが不正解だったとわかったのはこの時でした。こっち側から登ると、最後にボディーブローのようにじわじわ体力を削られます。
11時48分。岩手山(2,038m)登頂。岩手県最高峰です。
岩手山と雲海。下界の景色を見渡したかったのが本音ではありますが、梅雨のこの時期ですから、贅沢は言いません。
標高ギリギリの雲海。あと100m雲海が高かったら、絶望の岩手山となっていたことでしょう。
ゆきんこ氏も久々の登山であるにも関わらず、かなり頑張ったと思います。
さて、この日中に東京に戻らなければいけないし、お腹もすいていたのでお鉢をぐるっと回って下山します。
振り返って岩手山頂とおっぱい。またくるぜ!
お鉢には石碑が並べられています。今回は通らなかったですが、山頂に鳥居もありました。
オフィシャルではないと思いますが、ショートカットコースがありましたので、こちらを利用して下山します。ザレているので下りづらい。
下山途中「外来種根絶団体」みたいなグループがのぼりを掲げて登っていました。岩手山の花々を守るためのボランティア団体でしょうか。
12時47分。ようやく8合目の避難小屋まで下ってきました。
もう景色はありませんが、ごはんにありつけるので安堵感が溢れてきました。
今回もフリーズドライですが、あったかいご飯を食べれたので良かった。体力回復のために20分ぐらいお昼寝をして再出発です。
登りでは新道を使ったので、帰りは旧道から帰ります。
6合目付近では通称登るべき岩を発見しました。
下界の街並みを見下ろす快感。上空の雲が分厚いですが、これがきれいな雲海を生み出していたのですね。
さらに下っていくと、奇妙な立ち方をしている岩がありました。
よく見ると「キケン」という文字が逆に書かれています。どうやってひっくり返ったんだ?
新道とは違い、旧道は見晴らしがいいので、天気が良ければ最高でしょうね。
マルバシモツケ。さっきは白かったですが、こちらはピンクですね。
タニウツギ。
5合目は乱暴に転がっていました。
下りで傾斜がきついので、足を踏み外さないよう、気を付けて下りました。
チングルマの穂。
エゾツツジ。ピンク色が映えますね。
ミネヤナギ?
3合目まで下ってきました。ここまでくると樹林帯に入りますので、黙々と歩き続けるのみです。
15時58分。2.5合目です。新道との合流点まで戻ってきました。
もうあとは今朝歩いた道ですので安心です。
午前中も見た豆腐岩。まわりの草が刈られていたのは、外来種根絶団体が刈ったからでしょうか。
16時54分。下山完了。1か月半ぶりの登山でかなりハードだったよ、岩手山。
鬼又清水で水をがぶ飲みしました。
朝は気付かなかったのですが、8合目避難小屋で使用するために、薪を運ぶようにお願いしている看板がありました。1本ぐらい運べばよかった。
汗だくで気持ち悪かったので、早速温泉へ向かいます。向かったのは「お山の湯」。日帰り温泉500円でこじんまりとしていましたが、露天風呂からは岩手山を眺めることもできます。
風呂上りには小岩井農場のフルーツ牛乳で身体を潤しました。
盛岡駅へ車を返却する途中、さっきまで登っていた岩手山が見えました。あそこに登ったんだなぁと思うと感慨深いものがあります。
レンタカーを返却した後は、三代麺を制覇するために、残っているじゃじゃ麺を食べに向かいましたが、ゆきんこ氏が冷麺をもう一度食べたいとのことで、じゃじゃ麺はお預け。
名店ぴょんぴょん舎でビールとともにいただきまして、打ち上げをしました。
帰りは銀河高原ビールとかもめの玉子でお腹を満たして、爆睡して東京へ帰りました。
ずっと行きたかった岩手山。紅葉の時期か初夏か迷っていましたが、まずは下調べとして初夏に来てみました。
岩手は広くて、今回の旅ではとても回り切れず、かといって何回来ても、また来たいと思ってしまうほど魅力がたくさん詰まった場所です。
遠いのでなかなか簡単に足を運ぶことはできませんが、またいずれ登りに行きたいと思っています。
岩手山の地図はこちら。

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