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季節を追いかけたエピソードを綴っています

【越後駒ケ岳】果てしない稜線の先に待つ魚沼の王、夕陽が染め上げる極上の秋を楽しむ上信越第2弾の山旅


2015年10月10日(土)

越後駒ケ岳(えちごこまがたけ)に登ってきました。標高は2,003mです。
別名魚沼駒ケ岳(うおぬまこまがたけ)とも呼ばれ越後三山の一角を成しています。

この山はコースタイムが非常に長い上に登山口から山頂までの標高差が1,000mあるので、厳しい山であることは間違いありません。
前日の雨飾山で疲弊した体に鞭を打って、長い長い闘いへと向かうのでした。

10月10日(土)
前日の雨飾山下山後、特に宿は確保していなかったので、長岡の漫画喫茶に泊まることに。少し漫画でも読もうかと思いましたが、徹夜での行動が響き、即落ちでした。

この日の朝、東京からの夜行バスでもう一人の同行者ゆきんこ氏が長岡駅に到着するということで駅前で拾った上で、越後駒ケ岳の登山口である「枝折峠(しおりとうげ)」まで向かい、到着したのは6:30。この枝折峠は滝雲が見られることで有名なので、たくさんのカメラマンが高そうな機材を背負ってスタンバイしていました。

この枝折峠には駐車場がありますが、30台程度しか駐車することが出来ませんので、早出早着が必須かと思われます。

ちなみに越後駒ケ岳がどのあたりにあるかというとこのあたり。今までで一番適当なペイントかもしれません。

最後の1台のスペースへ車を滑り込ませ朝食を採った後、7:40にアタック開始。

ちなみにこの日のコースはこんな感じ。枝折峠からのピストンになります。コースタイムはなんと11時間10分。出発から逆算して休憩抜きでも夕方18:30下山完了なので、完全にこの時期の日没には間に合わないことになります。ヒヤヒヤ登山の始まりです。

夜行バスで移動してそのままこの山に連れてこられたゆきんこ氏。可哀想に(?)。

前日の雨飾山でヒィヒィ言っていた金子氏も連れてこられて可哀想に(?)。

前日の雨飾山があまりに衝撃的な紅葉だったので、越後駒ケ岳はあまり期待していませんでしたが、立派に色づいていました。

枝折峠の滝雲は、到着が遅かったせいかピークは過ぎていましたが、うっすらと確認することはできました。

遠くに見える山が越後駒ケ岳のピークなんでしょうか。。そう考え始めたらあまりに遠すぎることに気付いて絶望です。

歩き始めてからずっとこんな感じの道です。永遠に続く尾根道とそれを彩る紅葉。

この日はお昼前後から曇り予報なので、午前中は青空を臨むこともできて良かったです。

樹林帯よりは背丈の低い木しかないので、気持ちの面ではずっと標高を高いところを歩いている気分になります。

金子氏は前日の雨飾山でくたくたになっていたので、前日立ち寄った温泉で徹底的にアイシングをさせたおかげで、なんとか回復させることに成功しました。

僕も僕で疲労は溜まっていて、漫画喫茶でしか休息をとれなかったので、身体は重いですが、そんなことは言っていられません。

誘った責任からも、なんとか日没までに2人を下山させられるよう、ケアしながらの登山となりました。

越後駒ケ岳はなんとなく紅葉のエリア分けがされているような印象を受けました。ここからここまでは赤のエリア、ここから黄色のエリアですよーみたいに。

写真中央のピークが山頂だったらどれだけ楽か。。遠くにうっすら見える山のどれが山頂なのか分からないし、探したところで絶望するだけです。

この日も気温は高め。雲が出てきたことで写真映えはしなくなってしまいますが、とにかく暑さに苦しめられた登山だったことを今でも覚えています。

また、山頂直下の駒ノ小屋まで水場が存在しないため、水も多めに背負っています。長い距離を歩くから荷物は軽くしたいけど、しかし水がないと苦しい。。荷物の選定もしっかりする必要はあるかと思います。

この山は真夏に登るのは避けた方がいいかもしれませんね。標高がそこまで高いわけではない故に暑いので、水の消費量はとてつもないと思います。でも夏は夏で花も咲いていたりするのかな。

越後駒ケ岳の山開きは6月の最終日曜日ですが、このエリアは豪雪地帯であるがゆえにその時期はまだ雪が残っているため、雪歩きが苦手な僕にとってその時期に登りに来る選択肢はナシ。

したがって、僕の中でこの越後駒ケ岳を歩く以上は秋しかないと決めて、この日を迎えるに至ったのです。

写真真ん前のピークが越後駒ケ岳の本丸です。ほんとにあそこまで歩けるんかいな。。というか戻ってこれるんかいな。。

まぁそんな不安を抱いていても仕方はないので、ハロウィングッズで越後駒ケ岳を彩る。

実はこの時点で出発から2時間程度歩いているのですが、近づいているのかいないのかさっぱりつかめない距離感です。

金子氏は僕より5歳程度若いですが、1日ひげを剃らなかっただけでだいぶ老けたような顔立ちになっていました。はたまた連日登山による単純な疲労感から老けたのか。

登山道の両脇が色めいていて、越後駒ケ岳へ向かう花道のようだ。

まったく終わることのない稜線は、それは同時に紅葉ロードが永遠と続いているということになります。

ただ、喜んでいたのも最初の2~3時間ぐらいでした。

いつまで経っても終わらないし、変わり映えのない景色、近づいているのかいないのか全く実感のない山頂。

昨日の雨飾山は変化に富んでいて飽きさせなかったのですが、いわゆる無限ループが続いていて感覚がマヒしてきました。

ただ、ゆきんこ氏だけはこの越後駒ケ岳が紅葉登山スタートなので、素直に喜んで登っていました。

11:08。出発から3時間半。ようやく越後駒ケ岳が目の前に現れました。なんとなくさっきより近づいた気がします。

こっちは荒沢岳とかそっち方面でしょうか。初めて登るエリアなので、全く山の名前が分かりません。

見ての通りの急登により金子氏がバテ始めました。また、ゆきんこ氏の水を我々男性陣で分担して担いでいることも影響していると思われます。

金子氏を奮い立たせるが、僕も足が重くなってきて思うように調子が上がりませんでした。人のこと言えないですね。

写真中央に見える池は「百草ノ池」です。池を中心としてそこから円状に紅葉が広がっているように見えました。

越後駒ケ岳の特徴として挙げられることはアプローチの長さのほかに、急峻な谷を持つことでも知られています。それは雪崩によって削られたものだそうです。

10月中旬だというのに、写真中央には雪渓が見られます。さすが豪雪地帯だけあります。

連日登山に調子が思うように上がりません。もっと楽な山にすればよかったぜ。。

一方ゆきんこ氏も夜行バスでそのまま登っているので、万全のコンディションとは言えず、3人それぞれが様々な思惑を抱えて登っていたのでした。

なんやねんここ。奥深すぎる。

大きく遅れをとる金子氏。ここの急登は岩場も兼ねており、歩きづらかったので通行する際は注意してください。

オレンジ色に染まる斜面がきれいだ。でも、3人口をそろえて「まだ着かないの…。」と漏らす。まさに終わりなき旅。

そして12:19。歩き始めて4時間半で駒ノ小屋に到着。ここまでのコースタイムは5時間50分なので、1時間20分巻いたことになります。そこまで早く歩ける我々ではないので、おそらく甘く見積もられていると思われます。

駒ノ小屋にザックをデポってピストンしますが、ゆきんこ氏は体力温存のため留守番するとのことだったので、金子氏と2人で向かうことに。

小屋から山頂までの30分の道のりですが、そこそこ長く感じます。ようやく目の前には長く待ち望んでいた山頂を確認することができました。

12:39。越後駒ケ岳山頂登頂。スタートから5時間20分かかりました。いやはや疲れた。。今来た道をまた戻ると思うと、果てしない。。

山頂にいたこの石碑もハロウィン仕様。

写真右手に見えるのは中ノ岳かな。越後三山の最高峰で、この越後駒ケ岳よりも高い山です。

「越後」という新潟を総称する地名を冠する駒ケ岳を制した気分は、晴れ晴れしいというよりは、「ここまで来れてよかった」という安心感の方が大きかったかもしれません。

こちらは八海山。八海山も越後三山の一角です。ロープウェイもあるので、楽々登山で訪れたい山の一つです。

何が何だか、どれがどの山だかさっぱりわかりませんが、大海原の波のようにたくさんの山が連なっていることが確認できます。

下山と昼食を考えると、あまり長居は出来ないのでここからの景色を目に焼き付けて、下山することにします。

駒ノ小屋が見えてきました。時間節約のため、ゆきんこ氏には待っている間お湯を沸かしてご飯を食べるように伝えておきました。

上信越エリアすべてが雲に覆われていますが、雲のおかげで暑さも和らいでいたのである意味助かりました。

ここからこうやって見ると駒ノ小屋はかなり味がある小屋です。ここに泊まって中ノ岳まで縦走する人もいるみたいなので、僕もいつの日か頑張ってみようかと思います。

3人でお昼を食べた後、少しだけ休憩することに。

魚沼や会津方面の山が見えるのかもしれませんが、僕にはさっぱりでした。

13:30。下山開始です。駒ノ小屋から枝折峠までは4時間半のコースタイムなので、時間通りに下山できれば18:00ということになりますが、それでも時間オーバーです。さっきまでヘトヘトだった金子氏に「日没までに下山出来ないかもしれない」と伝えると、いきなりパワーがみなぎったかのようにズンズン歩いていきました。

越後駒ケ岳に限らず同じコースをピストンするのはなかなか精神的にきついものがありますが、それでもこれだけ紅葉しているのでそれで救われた部分は少なからずありました。

広がる雲と山間部に薄く浮く水蒸気が、どこかノスタルジックな雰囲気を感じさせます。

さっきまで肉眼で捉えることのできた金子氏はすでに相当先を歩いているようで、見えなくなってしまいました。

さすがにゆきんこ氏を置いて歩くわけにはいかないので、僕も写真を撮りながら足を休めつつ、まだまだ遠いゴールへ向けて歩いていきます。

あの右手の山はなんでしょうか。平ヶ岳?

ここまでの道のりを省略していますが、すでに4時間弱歩いており、17:30になり、いよいよ日没です。

何の山なのかもよくわからないけども、暮れなずむ空と山のコラボレーションは、時間が止まっているような演出効果を感じさせてくれます。

ふ、美しいぃぃ。。エロすぎるやろ。

フルカラーからモノクロームへと移り変わる瞬間、このときばかりは「息を飲む美しさ」という言葉以外思いつきませんでした。

夕陽に染まる越後駒ケ岳。この夕焼けを見に来たわけじゃなかったけど、絶世の美景に鳥肌を抑えられずにはいられませんでした。

赤色というべきか、橙色というべきか。この燃え上がる夕陽と紅葉に、魚沼の旅が凝縮されていました。過ぎ去ってほしくない、いつまでも見ていたい。純粋にそう願ってしまいました。

この時ふと思い出したのですが、車のカギを僕が預かっていたので先に下山していた金子氏はずっと待っていることに気付き、名残惜しくも下山することに。

この景色を目に、そして心に焼き付けて18:00に駐車場へと下山し金子氏と合流したのでした。

下山後は長岡まで戻り「華の湯」に寄りました。600円という良心的な料金にしては、湯の種類も洗い場も充実していました。さっぱりした後は、新潟駅へ戻り車を返却したのでした。


翌日10月11日(日)は予定してあった用事があったのでお山はお休みしました。
その翌日の10月12日(月・祝)には、2年前から登りに行きたかった巻機山へ向かったのです。

 

 

上信越遠征2座目となった越後駒ケ岳。
道のりは長く、雨飾山に続いての連続登山になったので、体力的には相当キツかったのは言うまでもありません。

ただ、雨飾山の華やかさとはまた違ったその山深さ、そして最後のご褒美の黄昏には、他の追随を許さない魚沼の底力を体現しているといっても過言ではありません。


越後三山の1座目となった越後駒ケ岳ですが、その魅力は深く刻まれ、残りの2座(八海山、中ノ岳)も近いうちに登りに行こうと思えた思い出深い山となりました。
こちらもなかなか簡単にいく事の出来ない山ですが、行ってみれば越後の重鎮の魅力に引き込まれることは間違いないと言えるでしょう。

 

越後駒ケ岳の本物の地図はこちら↓

山と高原地図 越後三山 平ヶ岳・巻機山 2016 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 越後三山 平ヶ岳・巻機山 2016 (登山地図 | マップル)