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季節を追いかけたエピソードを綴っています

【剣山~三嶺縦走】人生初の四国上陸、山小屋に泊まって徳島県最高峰と高知県最高峰を結ぶ骨太ルートを歩く山旅【前編】

四国 山小屋 日本百名山 登山 紅葉

2016年10月14日(金)~15日(土)
剣山(つるぎさん、1,955m)から三嶺(みうね、1,894m)まで1泊2日で縦走をしてきました。
10月の登山はこの四国遠征の1回きりでしたが、人生で初めて四国へ上陸することとなり、非常に思い出深い旅になりました。

とても長い記事になりそうなので、2回に分けてお送りいたします。
それでは前編をどうぞ。

10月13日(木)

---21:30。浜松町なう。定時で仕事を切り上げて、一度自宅へ帰り、事前に準備しておいたザックを背負って再び都心へ。

舞台は、ここ浜松町がスタートです。21:50発の徳島行きの夜行バスに乗ることになります。

夜行バスは快適な3列シートです。仕事の疲れも相まって、すんなり眠れそうです。

お茶の無料サービスがありました。ありがたいですね。

23:20。足柄SAに到着。

金時山は見えませんでした。この後、即落ちでした。

 

10月14日(金)

日付が変わって4:56。淡路SA。もうすでにそんなに移動したのかと素直にびっくり。

恒例の雑なペイントでご紹介すると、こんな感じに走ってきたようです。

6:24。ようやく徳島駅に到着。バスに乗って、8時間半で到着しました。ここからもさらに電車とバスを乗り継いで移動するわけですが、今回のプランをご紹介。

夜行バスで徳島駅まで来たら、そこから電車とバスを乗り継いで、剣山登山口へ。三嶺まで縦走したら、再びバスと電車を乗り継いで高松へ。高松からは飛行機で東京へ帰る作戦です。

まずは特急剣山1号に乗りますが、時間があるのでコンビニへ行こうと思って駅前をうろついていたら、


徒歩2分圏内にセブンが3軒もありました。セブンが徳島駅前を牛耳っているんでしょうか。

こちらが特急剣山1号。これから登る山の名前の特急列車に乗るなんて、エロイですね。

電車の中では半沢直樹。自宅近くの図書館で借りてきました。

特急電車に乗ってどこまで行くかというと、穴吹駅まで行きます。穴吹駅から剣山登山口までのバスが出ているのです。

7:34。穴吹駅に到着。

美馬市に属しているようです。観光案内図がありましたが、見てもさっぱり分からず。アウェイ感半端ないです。

これから通学する中学生たちがこぞって自転車に乗って学校へ向かっていきます。そうか、今日は平日か。。

淡路サービスエリアで調達しておいた鯖ずしを朝食として食べます。夜行バスでもらったお茶が役に立つ時が来ました。

穴吹駅の外観はこんな感じ。地元のこじんまりとした駅です。

長時間の移動による疲れと、さらにここからバスを2本乗り継ぐので、身体をほぐしておく。

8:20発のバスに乗るわけですが、なかなかバスが来なくてヒヤヒヤしました。

ちなみにこの時期の美馬市観光イベント情報は特にないみたいですね。

出発時間ぎりぎりにバスが到着。乗客は写真に写っている男性と僕の2名のみ。まずは川上停留所まで行って、そこで違うバスに乗り換えることになります。運賃は1,540円。

途中、美馬市支所に剣山のポスターが張ってあるのを見かけて、ようやく実感がわいてきます。

犬が寂しそうにポツンと座っていました。昔実家で犬を飼っていたこともあり、犬を見るとすぐ写真を撮りたくなってしまう。

川上停留所にはトイレがないということで、1つ手前の停留所の公衆便所に寄ってもらえます。それから「次に乗り換えるバスには両替機がないので、小銭がない場合はこのバスで両替してから乗り換えてください」と言われました。親切な案内ですね。

9:51。川上停留所到着。後ろが今まで乗ってきたバス、前がこれから乗るバス。

2本目のバスに乗り換えて、見ノ越まで向かいます。この見ノ越が、剣山の登山口になっています。

見ノ越までは運賃820円。

こちらのバスには徳島県の観光ガイドマップがありました。なかなかサービスいいですね。

そしてアンケートも求められました。このアンケート、書くならば出発する前に書いたほうがいいです。なぜなら、、

バスの揺れが半端ない。とても書けません。ガイドマップなんてとても読んでられません。むしろ読める人いないんじゃないかな。

10:30。若干の車酔いを感じながらも、ようやく見ノ越に到着。自宅を出発してから14時間!!登山口に無事に来れただけでも感動です。

バス停からすぐそこに登山口があるようです。

実は剣山にはリフト乗り場もありますので、ちょっと見に行ってみることに。

リフト乗り場に併設されている自然館みたいなの。8畳ほどの小屋でとても小さいので、10秒ぐらいで見終わってしまいました。

リフト乗り場、ありました。手すりが緑色でなおかつ剥げて中の鉄が見えているという古ぼけ具合。なかなかの年季の入りようです。リフト使ってしまうと山頂にあっという間についてしまうので、今回はパスしました。

ちなみにちょうど「もみじまつり」という期間中だったのか、のぼりがたくさん並んでいました。

さて、登山に備えて売店前で準備です。移動中はずっとサンダルで移動していたので、ようやくここで登山靴に履き替えたりします。

売店の中には剣山Tシャツが売っていました。中では食事も採れるようです。

10:57。いよいよ剣山登山口に到着です。自宅を出発して14時間半。ここでこの旅のコースをご紹介。

1日目がピンク色、2日目が青です。見てのとおり本日は距離が短く、山頂まで90分程度で着いてしまいます。

ましてやリフトなんて使ってしまえば40分で山頂につけてしまうのです。それではつまらないだろうということで、高知県まで足を踏み入れて、三嶺へ縦走することに決めたというわけです。

修験道の山へ、いざ行かん。

大きな鳥居をくぐり、四国トレイルが幕を開けました。

何の像かよく確認しませんでしたが、山岳信仰ならではといったところでしょうか。

階段を登り切ると、剣神社を発見。

どうか四国の旅が、よりよい山旅になりますように。安全登山もお願いしました。

剣神社簡易宿泊所。宿泊所なんだから泊まれるんでしょうね。調べてみたら素泊まり5,500円と、山小屋相場的には標準かな。

簡易宿泊所のそばには水が流れていました。飲めるのかは分かりませんが、きれいに引いてあるから飲めそうな気もします。

よ、4,000m?!と思ったら山頂まで4kmってことか。mで書かれると標高かと思って、一瞬ビビる。

さっきのリフトが目の前を通過していきます。優雅に乗っている女性と目があってしまいました。

背もたれもひじ掛けもないリフトなので、なかなかスリリングな体験ができそうですね。

さっきの女性がまだ僕を見ていました。別にリフト代をケチって歩いているんじゃないんですけどぉ?!

特に四国らしさを感じることもなく、いたって普通の登山道が伸びております。夜行バス明けの疲れた眠たい身体にはちょうどいいぐらいの坂道です。

海抜1,600mまで登ってきたので、あと350mといったところ。ちなみに登山口の見ノ越は1,400mなので200m登ったぐらいですね。

この日の天候は午後から晴れの予報です。午前中は今一つパッとしない天気で高曇りでした。

緩やかな道を登る事数十分、遠くの方に建物が見えました。リフト乗り場です。

リフト乗り場手前にテントが張れそうな広場が広がっていました。昔はこういうところに張れたのかな?

リンドウでしょうか。

随所に秋っぽさを感じながら、ゆったりと登っています。先を急ぐ旅ではありませんので、気ままに写真を撮りながら登っています。こういう時ソロハイクの良さを感じます。

11:47。出発して50分。リフトの終着地点「西島駅」に到着しました。強い風が吹いたら吹き飛ばされてしまいそうな駅です。

駅にはトイレもあります。ありますが、、使う気分にはならない外観です。。こわい。

ポツンとひとつだけ設置された寂し気なベンチにぼーっと座りながら、はるばるやってきた四国に思いを馳せます。

リフトからはどんな景色が見れるかは分かりませんが、ゆったりと自然に身を置くのもよいでしょうね。

穴吹駅で半分残しておいた鯖ずしでランチしていたら、きさくなおばさんに話しかけられ、気付いたら40分ぐらい話し込んでいました。四国の歴史や、地元の話、孫の話などたくさんお話ししました。

これがそのおばさん。寂しい一人旅をしていた僕にかまってくれてありがとう。

12:40。結局1時間ぐらい休憩してしまった。頂上へ向けて再出発することに。

かわいらしいフォントで書かれた「つるぎ山」。鳥居をくぐって再出発です。

頂上まではあと1.2km程度。楽勝ですね。登山の疲れよりも移動の疲れの方が大きいことは間違いない。

黄色を中心とした色づきを確認することが出来ました。ピークよりも早い時期に来てしまったようですが、ピークのときはもっときれいなんでしょうね。

遠くの方は青空が見え始めました。剣山周辺の雲が取れるのはもう少し時間がかかりそうです。

13:00。大剣神社に到着。

登山口にあった剣神社よりもだいぶ古いですが、大剣というくらいですから、なにか勝るものがあるんでしょうか。

「天地一切の悪縁を絶ち 現世最高の良縁を結ぶ」と書いてあります。

大剣神社は縁結びの神様なんでしょうかね。

ん?病気を治す若返りの水として有名な御神水・・・?ドラゴンボールでいえば超神水みたいなもんか?

どうやらその御神水は90mほど下ったところにあるようなので行ってみましょう。

道は舗装されていますが、平日ということもあり、誰一人通っていません。

ありました。剣山御神水。名水百選のようですね。

鳥居が囲まれており、水はどこに流れているのか探していると、写真の左に見えると思いますが、穴を発見。

この穴の中でふつふつと水が湧き出ているようです。流れている沢の水と違って、確かに御神水という雰囲気があります。手を洗ってのどを潤して、身を清めてから山頂にいく事にしました。

ということで90mまた戻って、いよいよ山頂へ向かいます。空の雲の厚みが少しずつ薄くなってきました。

もう少し時間が経てば、雲も取り払われていくでしょう。それまでは山頂ヒュッテでグダグダしようかな。

ようやく見えだした青空に自然と笑みがこぼれます。やっぱりお天気は大事です。前回の北岳で十分痛い目見ましたから。

map.erokuma.pink


剣山ヒュッテが見えてきました。あれはヒュッテの姉妹館みたいなところの雲海荘という建物です。ヒュッテが満室のときのみ稼働するようです。

天気が少しずつ好転しています。写真映えするようになってきたので、シャッターを押す頻度も増えてきました。

剣山本宮。いよいよ頂上目前、そして本日宿泊するヒュッテはすぐそこです。

立派な佇まいです。山頂にこれだけ立派なものを立てる苦労はすごいでしょうね。立山の雄山もすごかったですが。気が引き締まります。

map.erokuma.pink


ヒュッテにチェックインするか、山頂に行っちゃうか悩みましたが、まずはチェックインすることに。ザックもデポって行きたいし。

ヒュッテのマスコットキャラクター、きこりんが出迎えてくれました。一晩お世話になります。

13:33。ヒュッテ到着。チェックインは14時からのようですが、受付してもらえました。1泊2食付きで8,000円。

ここが休憩所でもあり、食堂でもあるのですがとてもきれいです。しかも、のれんやメニューなど全てが趣があって、もてなされている感満載です。

やっぱり2016年の色づき具合は遅かったようです。なかなか夜間の気温が冷えなかったことが原因のようです。

ということでザックをデポらせてもらって、いざ山頂へ。この地図によれば、山頂付近はほとんど木道が敷かれていて、なおかつテラスが随所に設けられていることがわかります。

こちらは東側のテラス。ご来光を見るには絶好の場所になりそうです。

左奥に見える盛り上がった部分が剣山山頂です。さて、では行きますか。

右の大きく突き出た岩は、本宮の裏側にあります。この岩の頂には社が見えますので、この岩も神聖なるものなのでしょうね。

誰でも親しみの持てる木道。ガチの登山者には物足りない剣山かもしれませんが、リフトも使ってヒュッテに泊まれば、超初心者でも楽しめる事請け合いです。

13:49。剣山登頂。西日本第2位の高峰にして、徳島県最高峰の地に立つことが出来ました。

山頂の三角点は、写真右側のしめ縄の中心にありますが、木道が敷かれていないため踏むことはできませんので、眺めて楽しみましょう。

目の前に見える大きなピークは次郎岌(じろうきゅう)。三嶺までの縦走路で踏むことになる最初のピークです。

山頂からヒュッテに戻ってきました。ただ今の気温は13度。風は弱かったのでそこまで寒くは感じませんでした。

さて、デポっていたザックを回収して小屋内探検です。こちらは座敷になっていて休憩所や食堂になっているようです。

部屋は小屋の二階部分にあたりますので階段を上るとこんな感じ。登山靴は右側の下駄箱に入れておけます。

僕の割り当てられた部屋は左下の赤帽子というお部屋。どんな部屋なのか楽しみにして行ってみると。

二段ベッドの下でした。でも、この日は平日であったため宿泊客はとても少なかったし、最終的には僕の上にも横にも、誰もいなかったので快適でした。

一応二人部屋のスペースなので、広々使うことが出来ました。

ちなみにコンセントも整備されているので、携帯やカメラの充電もバッチリです。

ちなみに3人部屋もあるみたいです。

とても清潔感のある小屋です。まさかここが徳島県で一番高いところだとは誰も思うまい。

そしてまさか、一番大好きなエビスが置いてあるとは…。剣山最高かよ

ヒュッテ前のベンチでエビスを飲みながら読書の秋。剣山最高かよ

本を読みながら時々空を見上げると雲に少しずつヒビが入り始めて、青空がうっすら見えるようになってきました。

ということでもう一度山頂に行ってみることに。本宮の岩が超カッコイイ。

15:43。この日2度目の剣山登頂。便所サンダルでうろついていましたが、木道は歩きづらいのでご注意を。

テラスで一人遊び。テラス貸し切りってのもまた平日の特権です。

出来もしない逆立ちを頑張ってしてみたり。

16時からはもう一つ楽しみにしていたことがあるので小屋に戻ります。

ちなみにこちらが姉妹館の雲海荘。今日はヒュッテの宿泊客が10組程度しかいないので、こちらは締め切られていました。

楽しみにしていたものとは、そうお風呂です。なんとこのヒュッテお風呂ついているんです。石鹸シャンプーはNGで、ただ浸かって温まるだけですが、とてもありがたいです。そして剣山より標高の高い石鎚山にはお風呂がないので、西日本一高い場所にあるお風呂ということになります。

こちらは歯を磨いたりする水場。飲用可なので翌日以降の縦走に備えて汲んでいく事にしました。

お風呂に入った後、少しだけごろごろしていました。夜行バスのツケが回ってきて眠くなりましたが、サンセットを見るために再び外へ繰り出します。

特等席

なにこの景色。エロすぎるやろ。剣山最高かよ。

あー、このまま昇天しちゃいたい。天空のテラスとはこのことか。

そして3度目の剣山登頂。沈みゆく太陽。そしてこの写真の右側に、ひときわ目立つピークがあります。それは。

高知県最高峰の三嶺(みうね)。翌日、あそこまで歩くなんて信じられません。めっちゃ遠くね?

ふ、美しい・・。。無理やり仕事片づけて、夜行バスに乗って徳島まで来た甲斐がありました。人生初の四国は、忘れられない景色を目に焼き付けることができました。

サンセットを眺めながら地元のおじいちゃんとお話。このおじいちゃんは剣山の雲海を見るために年に何回も来るそうです。年に何回もヒュッテに泊まれる地元民が羨ましい。

三嶺の向こう側に太陽が沈んでいき空や雲が黄色、オレンジ、赤などの暖かい色に染まりました。そして三嶺から少し右に目を逸らすと、、

写真右側のギザギザした王冠みたいなピークは、西日本最高峰の石鎚山(いしづちやま)です。石鎚山にもいつか登りに行ってみたいもんです。サンセットも見届けたところでヒュッテに戻ってディナータイムです。

こちらがヒュッテのディナー。ご飯はセルフでお代わり自由。

漬物や煮物に加えて天ぷら、そして蕎麦までついています。

ご飯は1杯目から特盛必死。こんな環境で食べるご飯が美味しくないことがあろうか、いやない。結局4杯も食べてしまいました。ごっつぁんです。

ご飯を食べ終わった後、外に出てみると、徳島の街明かりが見えました。山の上から街が見えるっていいですよね、しかも剣山からは海も見えるし。簡単に登れるし、また来たくなる山です。

部屋に戻ったら後は寝るだけです。翌日の20kmに及ぶトレイルに備えて地図で再復習と、バスの時間などを再確認しました。
まだ時間は20時前でした、長時間の移動と睡眠不足により、すんなりと寝入ることができ、ぐっすり朝まで起きることなく休むことが出来ました。
こうして縦走1日目が更けていったのでありました。

 


東京で仕事をして生活をしている身としては、剣山に登ることより、登りに行くまでが大変です。

でも、その苦労が報われる素晴らしい景色の持ち主であることは間違いありません。

空に向かって伸びる木道と、その先にある天空のテラスで味わう至福の時間は、翌日の縦走への大きな活力となりました。

剣山、ありがとう。

 

剣山の本当の地図はこちら↓

山と高原地図 石鎚・四国剣山 2016 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 石鎚・四国剣山 2016 (登山地図 | マップル)