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季節を追いかけたエピソードを綴っています

【九州】ぼくのゴールデンウィーク2017~九州本土と屋久島を満喫する8泊9日の旅~③【祖母山-傾山テント泊縦走3日目】


2017年5月1日(月)
祖母山(そぼさん、1,756m)傾山(かたむきやま、1,602m)に登ってきました。
もともとは百名山である祖母山を日帰りするつもりでしたが、ひょんなことから縦走することとなりました。
初日は祖母山の9合目小屋まで登ってテント泊をして、2日目九折越小屋(つづらごし)のテント場まで縦走をしました。

夜が明ける前からのナイトハイクに怯えながら傾山山頂でご来光を拝み、満身創痍で下山した3日目の始まりです。

 

1日目の記事はこちら↓

2日目の記事はこちら↓

 2泊3日テント泊の復習


3日間の全行程はこんな感じです。1日目はピンク色のルートを歩き、2日目は青色のルートを歩きました。


最終日のこの日は、九折越小屋(つづらごし)のテント場に荷物をデポって傾山をピストンして、上畑コースを使用して傾山登山口のバス停まで下山します。コースタイムは6時間です。

テントでの朝食


前日の過酷なアップダウンにより体力をことごとく吸収された僕は、早々に眠りについたのち一度も起きることなく、いまだ深夜帯である2時50分に起床。ここのテント場は驚くほど快適で、地面が芝生っぽくなっているのがその理由です。この日の朝食はカルボナーラ。


朝からドロドロとしたカロリー満点の朝食をかき込みます。この後、コーヒーなどを飲んでゆっくりしてから、2泊3日の有終の美を飾るべく、傾山へ向かいます。

ナイトハイクで傾山へ


御来光を傾山山頂で見るべく、片道1時間30分の道のりをヘッデンを付けて登っていきます。最初の1時間ぐらいはヘッデンが必要で、ソロで夜明け前に登るのは初めてに近かったし、それこそ祖母傾山系という山深い山域なので、恐怖感は半端なかったです。。5時近くなると少しずつ明るくなってきました。


傾山は遠くから見てもごつごつとした山容が特徴的ですが、実際に登っていてもごつごつしています。山頂直下あたりは足をガッっと開いて登るところもあり、道幅も広くはないため、風が強い日はなかなかヒヤリとする登山道かと思います。


落石に注意しながら、足元をヘッデンで照らしながら登っていきます。


しばらくハイクアップすると、開けた箇所に到着。振り返れば2日間で歩いてきた縦走ルートの稜線を見ることが出来ました。


真っ暗な時間帯に登ってきたのであまり写真がないのが悔やまれます。


5時28分。傾山登頂。ほぼコースタイム通り1時間30分で到着しました。


山頂の標識は山の名前の通り傾いていました。


山頂から東側に目をやると、まん丸としたアレが登場しました。


5月1日が始まります。


前日は祖母山でご来光を楽しみ、この日は傾山でご来光を楽しむ。祖母山系を縦走するにあたってご来光は必須ではなかったのですが、両日ともに見ることが出来て山旅の充実度を高めてくれます。


はああぁぁぁぁああ。。身体が温まっていくぅぅうーー。


山頂近辺にはミツバツツジが咲いていました。


そして、この傾山山頂からは、縦走旅で歩いてきた道のりを確認することができます。ここからの眺めは、縦走してきた岳人にしか味わえない快感が待っています。


こんな感じで歩いてきました。よく歩いてきたなぁ。。感動の眺めです。特に二日目はものすごく辛かったけど、ここからの眺めは本当に格別です。時間に余裕があれば、祖母山は日帰りではなくぜひとも傾山まで足を運んでもらいたいです。(めっちゃキツイけど)


ということで名残惜しいですが、下山を開始いたします。

明るくなって安心の下山道


同じ道を戻るだけなのに、登山と下山では見え方が違います。さらには今回は登山中は真っ暗でしたが、明るくなってから下山しているので、まるで違う道を通っているような感覚がありました。


ミツバツツジや、良く分からないけど白い花が日本庭園のような雰囲気で咲いていました。


遠くてよく分からないけど、黄色の花も咲いていました。


過去2日間、僕を苦しめてきた縦走路と同じ目線の標高まで下がってきました。


確かに傾山山頂だけは大分県に属していますが、2日目に歩いた縦走路はずっと宮崎県側です。何か政治的なアレが働いているんでしょうか。


モリモリのミツバツツジ。


縦走路を最後まで眺めながら下山します。これ以上標高を下げるともう見えなくなっちゃうかなー。なんだか寂しいな。。。と思いながらも、バスの時間もあるのでちゃっちゃかとテント場まで戻ることにします。


傾斜のある岩場を下りきればあとはなだらかな道になりますので、安心安心。


朝日に照らされて伸びる僕。


6:38。テント場に戻ってきました。


難敵、傾山。ここをテント担いで歩くのは正直無理だなと思いました。僕の体力ではピストンが限界でした。祖母傾完全周回縦走を成し遂げる偉人のレポートを読んでいると、僕とは別世界の人間だとつくづく思います。

九折越小屋の水場の紹介


ここのテント場の標識にもある通り、水場は確かにあります。


でも標識のとおりに歩いていてもなかなか着きませんので、安易に「ちょっと水飲み行こうかな」という気持ちでいかない方がいいと思います。水場までの道中はピンクテープや青テープを目印に進んでいけば迷うことはありませんが、約80mも下ることになります。


水場に到着です。豊富な水量が流れています。本当は2日目の夜のうちに水を汲んでおきたかったのですが、もはや一歩も動けないほど疲弊しきっていたので、元気な時にくるといいと思います。


せっかく水を汲んだのに標高差80mの登りで大半の水を消費してしまうので、多めに汲んだ方がいいと思います。


テント場に戻ってきてテントを片付けました。


7:35。もはや肩も腰も足もパンパンです。ここから標高1,000m下ることが出来るのでしょうか。。

傾山登山口バス停までの下山


7:42。バス停までのコースタイムは3時間15分。バスの出発時刻は12時過ぎなので、余裕があります。もはや体力の限界はとうに超えていますのでゆっくり下山する作戦です。まだ車のカギはありました。


僕が出発する時間にはもう誰もいなくなっていました。傾山経由で下山する人もいましたし、これから祖母山へ向かう方もいました。お世話になったテント場、とても快適でした。ありがとう。


下山路はなだらかな箇所はあまりなく、比較的等高線が詰まっています。テント泊装備での下山は、膝にくる。。


新緑に目をやりながら、焦る必要はないと言い聞かせてゆっくり下山します。


この階段が見えたら林道にぶつかりますので、休憩ポイントです。


8:17。コースタイム50分のところを35分で歩きました。ゆっくり歩いていたので、甘めの設定かと思います。


シャリバテにならないようにエネルギーをちょいちょい補給しながら、引き続きバス停目指して歩いていきます。


ここからは道幅も狭く、相変わらず等高線がぎゅっと詰まっているので、容赦なく体力を奪っていきます。もう膝がガクガクでやばい。



何度か沢を渡る箇所もあり、沢の涼しさとせせらぎに癒されながらなんとか自分を励まして歩いていきます。


多分3~4回ぐらいは沢を渡ったような気がします。最後の最後で足を踏み外してしまったなんてことにならないように慎重にわたっていきます。


年季の入った標識。


歯を喰いしばりながらなんとか標高500mまで下ってきました。バス停は標高400mなので、あと一息。。頑張れ僕。。



深い緑。


クマ注意の看板がありました。幸いにもクマに遭遇しなかったですが、やはりこの山深い山域を歩くには、複数人で歩いたほうが心強いと思います。正直2日目の藪漕ぎとか少し怖かったし。。


標高的にはあと100mですが、横移動が長いためなかなかたどり着けません。


いい新緑だ。紅葉もきれいなんだろうなぁ。ということで、、


10:14。傾山駐車場に到着。ここからバス停までは、アスファルトを50分歩くことになります。


トイレも完備されていますし、屋根付きのベンチもありますので、ここで消耗しきった身体をしばらく休ませて、残り50分歩く体力を生み出します。


ここもフリーのWi-Fiが完備されています。すげぇな。


平日とは言えども、ゴールデンウィークであるため、たくさんの車が止められていました。確かに傾山に登る人にたくさんすれ違いました。


この3日間で歩いてきた道のりを改めて現地の看板で確認。よく歩いたなあ。


国定公園に定められている山域なんですね。何はともあれ、無事に歩き切れてよかった。


30分程度休憩した後、バス停まで歩きます。アスファルトを歩くのは足にきますので、花を見てごまかす。


アスファルトの序盤は九折川に沿った形で歩くことができますので、沢の音が退屈さを和らげてくれます。


くねくねと曲がりながら、そしてなぜか最後の最後に坂道を持ってくるあたり、祖母傾山系のSっ気が垣間見えました。そしてついに、、


11:29。傾山登山口のバス停に到着!!やったー!


バスの出発時間まで約30分程度余してのゴールとなりました。いや、マジで疲れた。。炭酸が飲みたいなぁと思い周りをふらふらと歩いてみましたがそれらしきものはなく、我慢。


12:16。時間通りにバスが到着し、レンタカーが止めてある尾平まで乗っていきます。乗客は僕一人だけでした。


運賃は200円。バスの運ちゃんと縦走のこととかアケボノツツジとかの話で盛り上がったのですが、途中で僕が限界を迎えてしまい昇天。尾平でバスの運ちゃんに起こしてもらって、バスを降りたのでした。


戻ってきたー!!!祖母傾縦走完了です。感無量!


下山後、速攻で自販機のある町まで下りてコーラを補充しました。骨の髄まで染み渡る旨さでした。

下山後のアイスとか温泉とか


道の駅「原尻の滝」に併設されているジェラート屋さんに来ました。


多種多様なジェラートが並んでいました。


桜とチョコチップをセレクト。3日間、こういった娯楽から離れていたのでようやく一般世界に戻ってきた感覚。


「そのジェラート、俺にもくれよ」


さて、2泊3日を終えた後の温泉へ向かっている道中、九重山が見えてきました。


GWの当初のプランでは、再訪必死と掲げていた九重山ですが、祖母傾縦走を終えた後の温泉は九重山で入ろうと決めていました。


くじゅう連山の中腹には「法華院温泉」という温泉がありまして、どの登山口からも2時間以上は歩かないとたどり着くことのできない秘湯があるんですね。下山したばかりなのに、また2時間も登るんかい!というツッコミは、僕自身何度もしましたし、もうテントを担いで登る余力もないよ、、とこの道中も思っていましたが、それでも3日ぶりに温泉に入れると思ったら、自然とハンドルを握っていたのでした(棒)


牧ノ戸峠
。ここは前年に九重山に登った時に使用した登山口です。


この日もたくさんの方が九重山に登りに来ているみたいですね。牧ノ戸から法華院温泉は少し遠いので、僕は別の登山口へ向かうことにします。



15:18。ということで、長者原(ちょうじゃばる)に到着。祖母傾縦走を終えた3時間後には別の山に登っている。。振り返ると正気の沙汰ではないスケジュールです。

ということで、少し長くなりそうなので、温泉レポは次回にまた書きたいと思います。

 

2泊3日の祖母傾縦走を終えて


辛かった。とにかくキツかった。この一言です。

僕の体力ではテント泊装備で歩ける時間は、1日あたり6時間が標準で、8時間ぐらいが限界なんだろうなとこの旅で思いました。


だから2日目のコースタイム8時間30分の縦走路は、途中で限界が来てしまって、結果として10時間もかかってしまいました。いつまでたっても「身の丈に合った登山をする」ことを学ばないのはだめですね。


でも、祖母山系の奥深さ、傾山山頂から見た縦走路、満開のアケボノツツジ、両ピークから見た御来光、クマの恐怖(笑)、これらは縦走をしないと味わうことができず、祖母山を日帰りではなく縦走をしたのは、間違いのない選択だったと思っています。


「九州随一の縦走路」「九州の岳人であれば一度は歩かなければならない」と評される祖母傾縦走ですが、本州の山岳地域にも引けを取らない素晴らしいルートでした。3日とも晴れてくれて、天気の神様に感謝です。

 

祖母山、傾山、ありがとう。

 

祖母山、傾山の本当の地図はこちら↓

山と高原地図 祖母・傾 大崩山 2017 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 祖母・傾 大崩山 2017 (登山地図 | マップル)