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季節を追いかけたエピソードを綴っています

【大雪山】北海道最高峰で真夏最高潮の大景観を堪能、裾合平のチングルマを愛でる旭岳周回登山の山旅


2017年7月30日(日)

大雪山(だいせつざん)に登ってきました。標高は2,290mあります。

大雪山は数多くのピークによって構成されており、北海道で最も標高の高い旭岳も、この大雪山に属しています。

大雪山を訪れるのは、1年ぶりです。前回は大雪山~トムラウシ山を2泊3日で縦走したのですが、今回は大雪山のみをゆっくりと味わう目的で旭岳を中心に周回登山に繰り出しました。


人生2度目の大雪山でしたが、期待を裏切らない爆発力のある山に圧倒され続けた山旅となりました。

昨年の縦走記録はこちらから↓

map.erokuma.pink

ロープウェイを使用して姿見の池へ

7月30日(日)


-----5:39。大雪山旭岳ロープウェイ乗り場。始発のロープウェイに乗るべく、宿泊していた白銀荘を4時過ぎに出発しました。


天気や視界も良好とのこと。


往復のロープウェイチケット(2,900円)を購入します。去年は片道切符で登ったので安心感が違います。


無事に始発のロープウェイに乗り込むことに成功し、姿見駅に到着です。


ゆきんこ氏は大雪山の手ぬぐいをゲットしてご機嫌な模様。個人的にはこの3日前に一緒に登った十勝岳をリタイアしたゆきんこ氏が大雪山を歩き切れるか心配である。


6:25。早速トレッキング開始です。ワタスゲがポワポワと咲いていました。


ちなみにこの日のコースはこんな感じ。往路がピンク、復路が青です。最高峰の旭岳まで登ったらぐるっと周回して戻ってくるコースです。約8時間程度。


チングルマ
も元気に咲いていました。十勝岳ではあまりチングルマを見かけなかったので、非常にうれしい。


おびただしい数のチングルマが太陽に照らされて元気に咲いていました。


去年はここを約20kgのザックを背負って歩いてたんだもんなぁと振り返ります。相当の覚悟がないともう歩けないや。


もう穂になったチングルマもあり、ギリギリのタイミングだったようです。


朝一番で登ると、朝日が旭岳のバックから登ってきます。このアングルが印象的で心に残ります。ゆきんこ氏は十勝岳で股関節が痛くなったのは歩き方が良くなかったからだと個人的に反省をしたようで、「今日は体幹を意識して歩く!」と豪語しておりました。


このチングルマがすべて咲いていたらすごいんだろうな…と思いつつも、昨年は全部咲いてたっけなと思い出す。ほぼ同じ時期に登っているのに、年によってここまで違うもんなんですね。


ところどころ咲いているエリアもあるので、7月中であれば咲いていないことはないと思います。


快晴予報が出ていたこの日、天気を気にせずに歩ける安心感があるとだいぶ違います。


6:49。姿見の池に到着。


南側に目をやれば、3日前に登った十勝岳連峰を見ることが出来ました。薄い雲の膜がかかっていて幻想的です。


大雪山も活火山なので、シューシューという音がひっきりなしに鳴っています。


真っ青な空と、それを映し出す姿見の池。お天気だと嬉しいなぁ。


とりあえず姿見の池で記念撮影をしたのちに、再出発です。

北海道山岳の中心地、旭岳登頂へ


シューシューという音が結構大きいので、最初はビクビクしながら歩いていましたが、そのうち爽快感へと変わっていきます。


振り返った姿見の池。その奥には北海道の大平野が目に飛び込んできます。


股関節が痛くならないように、要所要所で休憩を挟むゆきんこ氏。


ゆきんこ氏が眺めている景色。彼女は初めて大雪山に登ります。果たして頂上まで行けるでしょうか。


景色に満足したようで、一歩一歩着実に進んでいきます。


始発に乗れたから時間はあるし、天気も安定しているんだから焦らなくてもいいのに、十勝岳の借りを返すかのように、気合い十分の足取りでした。


登山道の真ん前には旭岳を間近に捉えることができます。この迫力がたまりません。


左側に目を向ければ、シューシューと相変わらず音を立てて噴煙を上げています。大地の鼓動を感じるぜい。


ちなみにゆきんこ氏にはウェアのみを持たせ、二人分の水やご飯は僕がまとめて担いでいます。


カムイミンタラ、神々の遊ぶ庭
。そう言い伝えられる大雪山の景色、見惚れます。


7:17。六合目に到着。出発して約1時間経ちました。


まだまだこれから登り続けなければなりませんが、お互いお腹が空き始めていたので、朝ご飯としてカップ麺を食べました。お腹を満たして再出発。


相変らず旭岳の圧倒的な壁には感嘆する。ここを登らせてもらえるんだから幸せだなぁ。


噴煙を上げるエリアとその奥に広がる日本一の大地。北海道は本当に大きくて果てしない。


マジでカムイミンタラ。右側の連峰は十勝岳。左側の王冠チックなギザギザピークはトムラウシ山です。


8:01。七合目に到着。標高は1,930m。標高差は残り360m。


巨大な壁と思えていた旭岳のピークが見え始めてきました。


高度感も先ほどより幾分増してきました。雲も徐々に生成されはじめる時間帯に突入しました。


「頂上にせがれの畑があるんだぁ」と言わんばかりのおばあちゃんも登っていました。


聞けばこのおばあちゃんは広島から車で北海道に一人旅に来たおばあちゃんで、ふらっと大雪山に登りに来たとのこと。タフすぎるやろ。


8:23。八合目に到着。


このあたりから徐々に登るべき岩が登場し始めますので、撮影大会が開かれ始めます。


頂上目指してあと少し。僕は十勝岳の筋肉痛がまだ残っていましたが、コンディションは問題なし。二人分の水が重いけど


快晴予報の日曜日ということもあり、写真では確認しづらいですが、登山客は途切れることがありません。さすが北海道のランドマークタワー。


本州の3,000m山岳地域に匹敵する気候環境の大雪山。草木を一切受け付けないその厳しさを感じることが出来ます。


僕ら一般凡人ハイカーは短い夏の期間にしか登りに来れないので、この大事な晴れ間に登れて非常に幸運です。


8:58。九合目に到着。さぁ、あと少しで北海道最高峰だ。


少し北側に進路を曲げて登る箇所まで来れば、山頂はすぐそこです。後ろからゆきんこ氏を励ます。こういう時、1回登ったことのある山だと確信をもってそう言えるから良かった。



両側をロープでくくられた登山道を進みます。


ピークを見上げる僕。頂上は目と鼻の先です。


姿見駅からの標高差は約700m。十勝岳で股関節を痛めたゆきんこ氏でしたが、なんとか登り切ることができそうです。


そして、、、


9:15。大雪山旭岳登頂。北海道で一番高いところに立ちました!


ゆきんこ氏も無事にピークハント出来てご満悦の様子。あとは周回する体力が残っているかが肝心です。


山頂からはトムラウシ山をバッチリ見ることができました。




昨年登った時は、目線の少し下に雲海のような雲が広がっていたので、山々を堪能することが出来ませんでしたが、今年はばっちり。



これから歩く方面も視界が良好だったので、一安心です。



大規模な大雪山系は、どこを見回しても雄大な景色が広がるばかりで、言葉を失うドでかさ。


景色をゆっくり見ながら行動食を食べて休憩します。


登ってきた標高差700mは、足場もザレているので歩きづらい箇所もありますが、CT2時間半でこの景色は反則です。


ゆきんこ氏に周回できるか確認したところ、行けそうだとのこと。正直ここからの方が長いので、早速出発することに。


ここからも間宮岳までは昨年歩いたことがあるので、山頂直下のザレた下りの危険性を知っているので、ダブルストックをゆきんこ氏に貸して出発します。

ザレ場、雪渓を超えて間宮岳へ


昨年はここをテント泊装備で歩きましたが、日帰り装備でもかなり滑ります。足元注意です。


ザレ場を通過した後は、雪渓エリアに。ゆきんこ氏は雪渓ではしゃいでいました。


「見て見てー!スキーみたいに滑れるよ!」と言っていましたが、上手くいかない図。


結局普通に歩いて雪渓を通過しました。


10:33。裏旭キャンプ指定地に到着。


ここにもチングルマがたくさん咲いていました。


昨年よりも小ぶりな個体が多い気がします。年によってやっぱり違うもんなのか、時期のものなのか。


キバナシャクナゲ
が咲いていましたが、ゆきんこ氏は「あの捨てられたティッシュみたいなの何ー?」と言っていました。


一旦登り返して間宮岳のピークを目指します。写真左側のピークは熊ヶ岳と思われ、地図上はルートがありませんので、登れないのかもしれませんね。


だんだんと気温も上昇し、体力の消耗が激しくなってくる時間帯。天気がいいことが救いですね。


空には天気図の等圧線のような雲がうっすらと浮かび上がっていました。


どこかの砂漠地域に迷い込んだような砂地です。なんとなく神津島の天上山に似ているなと思いました。


この白砂は、北アルプスで言えば燕岳みたいな感じですかね。山の上にビーチが広がっているような錯覚に陥ります。


昨年も同じ道を歩いているはずなのに、こんなに白かったっけ?と思い写真を見返してみたら、去年はこのあたりから曇り始めた時間帯もあったから、天気のせいなのかな。





高山植物もちらほらと咲いています。こんなザレ地に栄養なんてあるんかな。


もう少しで間宮岳分岐に到着するはずなので、「休憩したいー」と駄々をこねるゆきんこ氏をなだめて励ます。


右側の方に目をやれば、昨年歩いたであろう北鎮岳方面への稜線も見えました。


トムラウシ山も見えました。昨年あそこまで歩いたのが、やはり信じられない。


アップダウンは少なく、なだらかな稜線が続いています。


進行方向の奥に人だかりが見えました。おそらくあそこが間宮岳分岐でしょう。そのまま間宮岳まで行ってそこで休憩することに。


11:23。間宮岳登頂


晴天のうちに、2座を踏むことが出来ました。


夏らしく水鉄砲を持ってきましたが、使いどころがなかった代物。


ここ間宮岳からは御鉢平を真下に眺めることができ、御鉢平の中心地には「有毒温泉」という立入禁止地があります。ヒグマも死んでしまうほどの猛毒だとか。


しばらく休憩したのちに、後半戦へと突入です。

周回後半戦、中岳温泉での足湯


有毒温泉の御鉢平の規模は最大級で、とても標準レンズでは移しきれません。広角を持って来ればよかったぜ・・・。



高山植物に癒されながら、まずは中岳分岐まで歩きます。



コマクサがそこら中にさいています。



間宮岳以降の周回路を歩くのは僕も初めてだったので、どんな道かと思っていましたが、意外にも高山植物が咲いていて、ラッキーでした。


12:14。中岳分岐に到着。


以前は御鉢平にも下りれたのでしょうか。標識の残骸がありました。


ここから中岳温泉まで約40分の道のりです。


すでに姿見を出発してから6時間程度経過していることもあり、ゆきんこ氏の疲労も溜まってきていますので、温泉で足湯することを目標に歩を進めます。


お昼を過ぎてガスに覆われる時間帯に突入です。日が遮られて暑さが和らぎます。


地図上で言う1,898mピークに到着。ここからガクッと標高を下げて中岳温泉へと向かいます。


下っていく途中、下を確認していたら人だかりが出来てきました。中岳温泉です。


乳酸が溜まった足に鞭を打ち歩くゆきんこ氏。


12:46。中岳温泉に到着。たくさんのハイカーが靴を脱いで足湯を楽しんでいます。さすがに全裸になっているハイカーはいませんでした。


早速我々も足湯をして疲労感を放出していきます。


僕はサポートタイツをまくることを忘れていてびちょびちょになってしまいましたが、程よい温度が足を温めてくれます。これヤバイ、めっちゃ気持ちいい。。


20分程度足湯につかりながらカロリーメイトなどを食べて、エネルギー補充しました。僕もかなり足が軽くなりました。


さて、残りは2時間半程度の道のりです。再出発です。

裾合平を経由して、ロープウェイ乗り場へ帰還


黄色い花が所狭しと咲いていました。メアカキンバイでしょうか。


そして、チングルマの登場。


裾合平の近辺は、地図上にも記載がありますが、「チングルマの大群生地」と書いてあります。


ちょうどいいタイミングで青空も見えてきてくれて、写真が進みます。


「もしかしたら咲いていないかも・・・」と心配していたチングルマでしたが、なんとか間に合うことが出来ました。


たくさんのチングルマが同じ方向を向いて整列しているように見えます。チングルマって名前は強そうだけど、見た目はめんこいです。


十勝岳で見た個体よりは大きく、昨年寄ることのできなかった裾合平にも立ち寄ることが出来てまずは一安心です。


見渡す限りのチングルマ。圧巻の密集度です。エロい


引きで撮っちゃうとあまりその密集具合が伝わらないのですが、こんな感じで白い花が一面に咲いています。


残りの行程も2時間程度ですし、中岳温泉で体力も回復しましたので、ゆっくりと写真を撮りながら歩いていきます。


エゾコザクラ
もたくさん咲いています。白の中に紫が咲いていると、インパクトがあります。


こちらも最盛期を迎えているようで、視界全てが紫色が広がっています。


エゾコザクラアップ。


チングルマ。青空がどこかにいってしまったのが残念ですが、また来ればいいしね。


大雪山は北海道に来る度に登りたくなる山ですね。九州で言う久重山みたいな。


旭岳バックにチングルマ。


チングルマをひとしきり写真に収めたあたりで、薄い雪渓が登場。足元に沢が流れているのが見えているだけあって、最初の一歩を乗せるのが意外に怖かった。


雪渓を渡り終えると、エゾコザクラの大群が襲ってきます。


いつまでも飽きさせない裾合平のチングルマ。登山しない人でも、姿見からのトレッキングでここまで来るのは十分価値があると思います。


もう終わってしまったチングルマのエリアもありました。


「このチングルマがすべて咲いていたら…」と考えただけで、恐ろしいです。どんな景色が広がっているんでしょうか。


もうアップダウンはなく、ほぼ平坦な道だったので、体力を消耗していたゆきんこ氏もなんとかゴールできそうなので良かった。


14:00。裾合平分岐に到着。姿見まで残り2.9kmです。


旭岳の斜面に残る雪が、羽ばたく鳥のように見えました。


ぐっ…。。このチングルマが咲いているところを見たかったっ!!


なんという密集度…!圧倒的密集…っ!!
次回来たときは必ずや!!


だいぶ端折りますが、1時間ほど歩き続けて、ようやくゴールが近づいてきました。


15:27。ロープウェイ乗り場「姿見駅」に到着しました。


枯れ果てた身体を三ツ矢サイダーで潤した後、ロープウェイに乗って下山したのでした。


そのあとは、1時間半ぐらい運転して白銀荘に戻って、とうもろこしを食べたり、


簡単な鍋料理をして、空腹を満たしたのでありました。

翌日の7/31(月)は東京に帰るだけだったので、疲れた体を温泉で癒し、爆睡したのでありました。

 

大雪山登山を終えて


やはり大雪山は北海道を代表する素晴らしい山でした。

2回目の大雪山でしたが、何度登っても楽しませてくれる山です。

北海道最高峰から見る圧倒的なカムイミンタラ、豊富な高山植物、中岳温泉、裾合平のチングルマ。

この全てが登山者を飽きさせない、スーパーマウンテンの証だと思います。

こんな山が地元にあったら、毎週登りに来ちゃうな、、北海道民が羨ましいです。

 


大雪山、ありがとう。

 

大雪山の地図はこちら↓

山と高原地図 大雪山 トムラウシ山・十勝岳・幌尻岳 2017 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 大雪山 トムラウシ山・十勝岳・幌尻岳 2017 (登山地図 | マップル)