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季節を追いかけたエピソードを綴っています

【塩見岳】南アルプスの中央にそびえる弧峰、2017年最後の3,000m峰に登る塩見小屋泊の1泊2日の山旅


2017年9月24日(日)~25日(月)

塩見岳(しおみだけ)に登ってきました。標高は3,047mあります。

塩見岳は南アルプスに属していますが、北部と南部からも切り離されており、縦走するにはなかなか難しい山と思われます。

今まで南アルプスは北部しか登ったことのなかった僕にとって、少しでも南ア南部に近い塩見岳は、今後の為にも登ってみたい山の一つでした。

山小屋に泊まれば長い行程も分解できるため、僕のようなハイカーでも登ることが出来ました。


秋の始まりに射止めた3,000m峰の山旅の始まりです。

登山口までのアクセス

9月23日(土)


深夜に都内でveryblue氏と待ち合わせをしてレンタカーで登山口へ向かいます。まずは談合坂で休憩。


2回目の休憩は駒ケ岳SA。ここで朝食を食べます。まだ深夜2:47だけど。


veryblue氏は鶏じん定食。僕はスペシャルラーメン定食。


登山前のエネルギーをチャージします。

 

9月24日(日)


6:00過ぎ。鳥倉林道をうねうねと運転して、駐車場に到着。約30台しか止められないキャパなので、早着が必須かと思います。僕らはぎりぎりラスト1台に滑り込みさせました。


鳥倉登山口にある案内板。登山届もここで書けますし、トイレもあります。ただし、地図には水場マークがありましたが、見つけることが出来ませんでした。下界で水を買ってからくることをお勧めします。僕は1滴も持っていなかったので、veryblue氏から1L分けてもらいました。


6:42。アタック開始です。


さて、本山旅のプランをご紹介。1日目がピンク、2日目が青です。宿泊は塩見小屋で黄色は山頂ピストンですが、ピークハントを1日目にするか2日目にするかは現地判断です。


駐車場から約50分程度林道を歩く必要がありますが、なだらかなので身体を温めるのにちょうどいいと思います。


約30分程度で登山口に到着したので、コースタイムは甘めに設定されていると思います。


この林道をチートするために自転車を持ってくる人もいるみたいですね。


7:21。ここからいよいよ長い樹林帯との戦いが始まります。南アルプスは、展望が開けるまでの我慢比べ。


花の名前が良く分かりませんが、紫色の花が一面に咲いていました。


まず最初のチェックポイントである三伏峠までCT2:50ですが、10分割した標識が建てられています。


1つ1つの間隔はおよそ15分程度。


veryblue氏と他愛もない話をしながら歩を進めていきます。


8:05。3/10に到着。相変わらず景色は変わりません。



途中を省きますが、5/10に到着。まったく変化のない道です。我慢比べ。


8:53。6/10に到着。そろそろ男2人が悪態をつき始めます。


9:00。ほとけの清水に到着。


ちょろちょろーっとしか出ていませんが、ここより上には登山道上に水場は存在しません。というよりは正確に言えば登山道を20分逸れれば汲めるポイントもあるのですが、ここで汲めるだけ汲んでいくのがよろしいかと思います。


ハシゴがあるだけでテンションが上がるぐらい、何もない登山道です。我慢比べ。。


ようやく展望が少しずつ開け始めました。左手に見える山は仙丈ケ岳でしょうか。


9:14。7/10に到着。


9:38。8/10に到着。もうそろそろ飽きてきた。。とりあえず三伏峠に早く着きたい。


9:42。塩川ルート分岐に到着。


昔は塩川ルートも使用できたようですが、2017年現在は使用不可です。


9/10。あとひとつで三伏峠に到着だ。


右手に甲斐駒ケ岳が見えてきました。


途中、ようやく塩見岳の本体を確認できるビュースポットに到着。この後すぐに見えなくなってしまいました。


のこり200歩の案内板がありました。


10:08。三伏峠小屋に到着。ちなみに213歩でした。ここ三伏峠は日本一高いと言われる峠のようです。「言われる」ってのが気になる笑。


スタートして3時間10分で到着です。休憩分がはみ出たような感じでした。ここから宿泊予定の塩見小屋にはあとCT3時間30分かかります。


ちなみにトイレも使用することができます。


塩見岳本丸も見通すことが出来ました。


三伏峠小屋にはテント場もあります。この先に三伏山という山があるんですが、そこの展望がとても良かったので、三伏山に登るためにテント泊するのもアリだと思います。


水場もあるようですが、往復20分かかります。この20分を節約したければほとけの清水で汲んでおきましょう。


荒川岳と塩見岳の分岐があります。ここから荒川岳へ向かうのはかなり玄人向けかと。少なくとも僕には縁のないルートかと思いました。素直に左に向かいます。


要所要所で色づきも見られました。もう秋ですね。


三伏山へ向かう途中で森林限界。ようやく視界が完全に開けました。


10:43。三伏山に到着です。


こちらは白根三山かと思います。左から北岳、間ノ岳、農鳥岳。間ノ岳の大きさが際立っています。


ここで昼飯休憩を取りました。久々の青空に恵まれました。


塩見岳と僕。宿泊予定地の塩見小屋まで3時間半、さらに小屋から山頂まで1時間半です。


昼食を食べ終えて、塩見小屋へ向けて再出発です。


途中で登るべき岩がありましたが、バックに見どころとなる山がないのが残念。


ちなみに宿泊予定地の塩見小屋は、小屋のオーナーが伊那市側の都合で変更になったと噂される、曰くつきの山小屋です。


約10年にわたって小屋のオーナーを務めてきたマスターが、伊那市観光に対して裁判を起こしており現在も争っていますが、2017年現在、小屋は別のオーナーが就き、何事もなかったかのように営業しています。


詳細は新聞記事などにもなっているのでググっていただきたいと思いますが、小屋自体は2016年に建て替えられたばかりでとてもキレイでした。


そんなこんなで記事の尺を持たせたところで、11:59に本谷山に到着。


塩見小屋までのこり110分です。


あまりにも眠気が襲ってきたので、しばし仮眠しました。


空はだんだんと曇ってきてしまいましたが、本谷山からも塩見岳がズドーンと見えます。


本谷山を過ぎると一度大きく下るのですが、その途中、木の枝に「動くで気をつけるんだに!」と書かれていました。静岡弁なのかな?




本谷山から下り終えた後の登り返しが思いのほかツライ。。


veryblue氏も夜通しの移動により、睡眠時間確保がままならず調子が上がらない模様。


13:45。塩見新道分岐に到着。この塩見新道は多分使用できますが、20㎞以上の林道歩きが必要です。塩見岳に登るなら自ずと鳥倉ルートか、ほかの山から縦走してくるしかないのかなと思います。


右上のポコンと出ている山が本谷山かと思います。また帰るときの登り返しがきつそう。


でも塩見新道との分岐まで来てしまえば、塩見小屋まではあと少し。


新オーナーと名前と思われる「OKA」さんの似顔絵が描いてありました。


塩見岳が間近に迫ってきました。山頂直下の直登エリアがやばそうだ。


14:05。塩見小屋に到着。スタートから7時間20分かかりました。


今日は2食付きでお世話になります。1泊8,500円なり。


水も買うことが出来ますがご覧の値段設定です。往復40分かけて歩けば小屋の下に水場も存在するようですが、歩くのが嫌な方はやはりほとけの清水がよろしいかと思います。


小屋の内部は建て替えられたばかりなので、きれいです。狭いですが。


寝床は布団じゃなくて、寝袋です。でも銀マットもあるし、しっかりした寝袋なので普通にぐっすり眠れました。


館内のご案内も貼っておきます。購入できる水は天水なので、飲用には要煮沸のようです。


ちなみにトイレですが、館内にはなく、こちらの別建てのトイレ小屋ですることになります。大便は使い捨てトイレを購入する必要がありますが、宿泊者には使い捨てトイレ1回分が含まれています。(女性は2回分は含まれているみたいです)


夜間は使い捨てトイレは無人販売されるようなので、こちらから購入しましょう。あ、男子の小便は無料です。


使い終わったトイレはこちらに捨てることになります。ヘリで回収されるようです。


塩見小屋から眺める塩見岳。迫力満点です。


14:34。必要な荷物をアタックザックに詰め替えて塩見岳の本丸へ向かいます。


青空がなんとか持ってくれるといいんだけど…とveryblue氏と話していたら。。


うぎぎぎ。。

くま「VB氏、明日にしよう」

VB氏「うん、そうしよう」


そそくさと退散し、小屋でくつろぎました笑。


引き続き小屋の案内をします。狭い館内には所狭しと手ぬぐいやTシャツ類が並んでいます。


こちらが食堂です。1回あたり20名~30名程度が一緒に食べることが出来ます。夕食は3回戦に分けられて提供されました。


ということで、ビールで乾杯です。


ポップコーンをおつまみに、ビールを飲みました。軽くて登山にはうってつけのおやつですね。ビールを飲み終わった後、夕食の16:30までは時間があったので、お昼寝をして待ちました。


16:30になったので、隣で寝ているVR氏を起こして食堂へ向かい、テーブルに座るとカレーが振る舞われました。お代わり自由なので、モリモリ食ってやろうと意気込んでいると、隣に座るVB氏が「ふぅ…ふぃ…」と何やら息が荒くなって落ちつきない様子。

聞いてみると「カレーを見た瞬間に吐き気が襲ってきた」とのこと。とりあえず食える分だけ食ってもらい、そそくさと寝室に引き上げてもらいました。どうやら高山病にかかったようでした。

そういえば彼と初めて一緒に登った三つ峠山でもカレーヌードル食べてたらいきなりゲボってったっけな。。カレーがトリガーになっているんでしょうか。

 


僕はまだまだ食べたかったので、早速1杯目を平らげて2杯目、3杯目とお代わりをしてお腹いっぱいにしたのでした。


食後に彼の様子を見に行ったらまだ「ふぅふぅ」言いながら深呼吸しており、大人しく放っておいたほうがよさそうだったので、外に夕焼けでも見に行くことに。


しばらく写真などを撮っていたら、ようやく顔色が正常に戻ったVB氏が小屋から出てきました。どうやら山の上で酒を飲むとゲボりやすくなるらしいが、今回はなんとか耐え抜いたようです。


復活したVB氏と眺めるアーベントロート塩見岳。


真っ赤に燃え上がっていました。


白根三山にはいまだに雲がまとわりついていました。


まっかだよ。塩見岳。息が止まるかと思うぐらいキレイでした。


寒いのでダウンパンツをはいていますが、実はこのダウンパンツは破れているのでガムテで補強しています。VB氏には「山小屋のベテランスタッフ感がすごいんだけど」と言われました。


山小屋で働いたことないけど、まんざらでもありません。


陽が沈んだ後、暮れなずむ空がとても芸術的で声になりませんでした。



刻一刻と変わる空色を一瞬も逃したくなく、カメラを離さずにずっと外で写真を撮っていました。


この後、寝室に戻ったらすでにVB氏が寝ており、僕も睡眠不足により、すぐに眠ってしまいました。

 

---22時過ぎ。もぞもぞと動き出したVB氏がどこかに出かけていきました。そういえばポップコーン食べてたときに「星空撮ろうぜ」と誘われていたことを思い出し、僕も追いかけます。


僕も頑張って撮ってみましたが残念な出来栄えだったので、VB氏の写真を拝借。星空と塩見岳のツーショットです。

VB氏も満足したようで、これでようやく床についたのでした。

 

8月25日(月)


5時。ぐっすり寝て、朝食の時間を迎えました。昨晩にカレーを3杯も食べたというのに、もうすでにお腹空いてしまいました。朝食も3杯食べてお腹いっぱいにして塩見岳アタックのエネルギーをチャージします。


5:24。朝食を食べたらピークハントへ向かいます。昨日準備しておきたアタックザックを背負って頂上へ向かいます。


仙丈ケ岳と甲斐駒ケ岳もばっちり確認することができました。


中央アルプスオールスターも見えます。


昨晩ゲボりそうになったVB氏もこの日は元気になったみたいで、朝ご飯もお替わりをしていたので安心です。


中央アルプス。一番南には恵那山と思われる島も見えました。


乗鞍岳が見えます。


北アルプスオールスター。


影塩見岳。


早朝に映えるVeryblue氏。


塩見岳直下の核心部に近づいてきました。


白根三山の向こうに甲斐駒ケ岳などが見えます。そのさらに向こうには八ヶ岳が見えます。


手をついてガバッと股を開いて登る箇所も出てきました。なかなか高度感が出てきます。


太陽がどんどん高く昇ってきたので、影塩見岳の少しずつ標高が低くなってきました。


影塩見岳を撮っていると思われるVB氏。そして、先に進んでいくと・・・


ジーフー登場。日本一の登場です。そして富士山が見えたと同時に。


6:19。塩見岳登頂。塩見岳は双耳峰で、最初に到着したピークは西峰(3,047m)


西峰から富士山方面を見ると東峰(3,052m)が確認できます。


さすがに3,000mを超えてくると、中央アルプスの向こう側にそびえる御嶽山のあたまだけがちょこんと見えてきました。


北アルプスもばっちり見えてきました。


東峰(3,052m)まで歩いてきました。東峰から見る西峰。


東峰の方が5m標高が高いですが、三角点があるのは西峰です。なので、塩見岳の正式な標高は3,047mとされています。


甲斐駒ケ岳の左側にちょこんと見えるのは蓼科山です。


どっかの誰かが描いたような均整の富士。あまりにシンメトリーなので作り物にみえてしまうほどです。


雲上にぽっかりと浮かんでいるように見える西峰。弧峰というイメージぴったりな気がします。


ちなみに塩見岳は長野県の静岡県の県境に位置しています。


いつものユニフォーム「人生最高の山だこれ」Tシャツを着てきました。


VB氏と示し合わせたわけではないですが、彼もきちんと着てきてくれたようです。


塩見岳で「うすしお」のポテチを食べるのが彼の夢だったようです。余計な荷物ばっかり増やして何してんですかねぇ。

ポテチを掲げて西峰へ駆けるVB氏。転ぶんじゃないかヒヤヒヤしましたが大丈夫でした。


西峰に戻ってきました。やはりここから見る東峰とジーフーのセットが一番だなぁ。



いろんなアングルで撮ってみましたが、どれもこれもエロい。さすが塩見岳。


ここに映っている尾根に「仙塩尾根」という玄人好みの尾根があります。仙丈ケ岳から塩見岳を結んでいる樹林帯オンリーの尾根という噂です。僕は歩きたくないぜ。


太陽拳!!


南ア北部の山々で登りたい山もまだまだあります。本当は2017年酉年のうちに鳳凰山ぐらいは登りたかったのですが、機会に恵まれませんでした。


東峰にはなかった三角点。


散々写真も撮ったところで、時間も時間なのでそろそろ下山を開始します。


まずはザックをデポってある塩見小屋までサクっと戻ります。


ザックを回収したのちに、昨日と同じ道を戻っていきます。同じ道のりをピストンするので、帰りの写真は少な目で。


9:24。本谷山に到着。


このあたりからもかろうじて富士山を見ることが出来ました。


三伏峠方面へ向かう道を眺めるVB氏。三伏山への登り返しが厳しそうだ。。


昨日アタックせずに今日アタックしておいて正解でした。ドピーカン最高!


インスタ映えをする写真を撮っている裏側がこちらです。


さくさくと下山を進めます。ここまでですでに1時間程度巻いているので、13時前後に下山できる見込みです。


仙丈ケ岳、白根三山、塩見岳の絶景を収めて、心を鬼にして下山します。


10:10。三伏山に到着。


三伏峠小屋のテント場は誰もいませんでした。月曜日ですしね。


ここで炭酸チャージします。うんめめぇぇぇ!!


三伏峠小屋近辺にはトリカブトが咲いていました。


またしても気が遠くなるような鳥倉コースを歩かなきゃいけないのか。。ほぼ無言で男2人が飛ばしていきます。


11:10。ほとけの清水に到着です。昨日より水が細くなっていました。


写真を撮っている時間はほぼ設けず、鬼のように下山してきました。


12:08。鳥倉登山口に到着です。


人気ブロガーRS氏の最近のお気に入りであろうポージングで下山を祝します。


VB氏はそのポージングが気に入ったようです。


本物はこちら↑(※2017/7/8草津白根山にて、くま&RS)

遠くに駐車場が見えました。まだまだ遠いやんけ。。


12:42。鳥倉駐車場に到着しました。またしても同じポージング。よっぽど気に入ったんですね。


下山後は食事処「塩の里」でランチ。このあたりは地理的には「日本を指一本で支えようとすると、重心になる」エリアのようで、タモリクラブなどでも特集されたことのあるお店のようで、VB氏はテンションが上がっていました。


名物鹿肉を食べます。僕はハンバーグ定食、彼は焼肉定食。


焼肉定食の方が鹿肉感がありました。1枚もらいましたがとても美味しかった。


ハンバーグも美味しかったんですが、焼き肉の方がオススメです。


おみやげにジビエカレーを買いました。まだ食べていないので、いつかの山旅にもっていこうかと思います。


 お風呂は塩湯荘にて。


外観はとても味わいのある雰囲気なのに、お風呂は一般家庭の浴槽みたいでそのギャップにびっくりしました。塩見岳の場合、日帰り温泉の場所は限られるので事前リサーチが必要かと思います。


帰りには南アルプスむらに立ち寄ったりしてから高速に乗りました。


渋滞のない中央道でスイスイ帰ることができて、19時前には解散したのでした。平日登山最高!

 

塩見岳登山を終えて


南アルプス自体、大した数を登っていませんが、南アルプスって急登でなおかつ樹林帯が長いというイメージがありました。塩見岳も樹林帯が長いのは変わりないですが、急登はそこまでなかったと思います。横にスライドの方が長かったかな。

樹林帯を抜ければ北部も南部も見渡せる景色と、塩見小屋から見る塩見岳本体のド迫力は見ごたえ十分で、なによりも山頂から見る富士山はピカ一です。


なかなかアクセスするにも遠いですし、日帰りするにもヘビーな登山になりますので、とてもいい山なので、可能であれば塩見小屋に宿泊するか、三伏峠でテント泊してじっくり楽しんでほしいと思います。

 


塩見岳、ありがとう。

 

塩見岳の地図はこちら↓

山と高原地図 塩見・赤石・聖岳 2017 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 塩見・赤石・聖岳 2017 (登山地図 | マップル)