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季節を追いかけたエピソードを綴っています

【平ヶ岳】日帰り最難関の百名山、電車とバスと渡し船の公共交通機関のみでアクセスし、プリンスルートから縦走した紅葉遠征の山旅

2017年10月9日(月)

平ヶ岳(ひらがたけ)に登ってきました。標高は2,141mあります。

この平ヶ岳という山は、日本百名山の中でも、日帰り最難関と謳われる猛者です。

CTは往復で約12時間、途中に山小屋もなく、トイレもなく、コース上でテント泊も原則出来ない上に、登山口そのものまでもアクセスが悪く、悪名高いことでも評判です。

新潟と群馬の県境にある山ですが、公共交通機関で行こうとすると、新幹線、バス、渡し船などを駆使して、東京から6時間前後かかります。

マイカーでも最寄りのインターから2時間以上下道を走る必要があり、登山とアクセスの両面から敬遠される山。

そんな山へ行くならとことん時間をかけて満喫してやろうと思い立ち、公共交通機関のみでアクセスをした、秋の平ヶ岳紅葉登山の幕開けです。

途方もないアクセス

この平ヶ岳は、先ほども書きましたとおり、アクセスと登山、どちらにおいても長く厳しい山です。とてつもなく歩く時間が長い山であるため、日の長い初夏の季節に登ろうと考えていたのですが、夏は夏で行きたいところもたくさんあったりして、毎年後回しになってしまっていた山でした。

秋が近づくにつれて、今年の紅葉はどこに行こうかなと模索していたときに、ふと白羽の矢が立ったのがこちらの平ヶ岳。

アクセスが悪いならば、とことんその道中を楽しんでやろうじゃないかと悪い癖が発動し、マイカーやレンタカーで行くことは即座に却下。なんとしても公共交通機関のみで登山口に辿り着いてやると意地を張って探し続けました。

さらには、正規ルートである鷹ノ巣登山道以外にも、「プリンスルート」という裏ルートを発見。その名の通り皇太子が登ったルートですが、一般的には開放されていないルートです。

このプリンスルートを使用するためには、平ヶ岳の麓にある民宿に泊まることが第一条件。そして、プリンスルートからの登山を希望する他の宿泊客も含めて複数名が集まらないと送迎が運行されないという、厄介な条件付きです。(送迎を行っている民宿はいくつかあるようで、それぞれの宿での条件も異なるので、各民宿にお問い合わせください。)

僕が選択した以下のルートが、メインのアクセスになると思いますが、その年々や民宿によっても異なると思いますので、参考程度にご覧になってください。

10/8(日)

1.東京駅~浦佐駅(新幹線)
2.浦佐駅~奥只見ダム(バス)
3.奥只見ダム~尾瀬口船着場(渡し船)※要予約
4.尾瀬口船着場~鷹ノ巣(バス)※要予約
5.清四郎小屋にテント泊

10/9(月)

6.清四郎小屋~プリンスルート登山口(バス)※要予約
7.プリンスルートで平ヶ岳山頂(登山)
8.鷹ノ巣ルートで清四郎小屋へ下山

(※下山後は前日と逆の順序で東京へ戻る)


アクセスで厄介なものは、渡し船と一部のバスが、完全予約制であり、なおかつ一週間前に予約しないといけないこと。この渡し船とバスの難関をクリアした後に待っている最終難関は、民宿からの送迎です。人数が集まらない限りプリンスルートは使用できないことです。

さらに僕のケースでは、清四郎小屋のキャンプ場に宿泊する予定だったので、テント泊登山者は原則として送迎は出来ないという宿の方針。幸いにも僕は事前に電話で交渉していたので、「車に空きがあれば送っていってあげる」という神のお告げがありましたので、それに賭けることにしました。

長くなってしまいましたが、ことの詳細を以下に記していきます。

登山口へ移動するだけで丸一日かかる

10月8日(日)

10:00過ぎ。東京駅なう。今回は贅沢にも往復ともに新幹線を使います。

新幹線を往復で使って登山するのっていつぶりだろう。。たぶん2015年の鳥海山以来かな。。??

新幹線の移動中は、図書館で借りた「私が彼を殺した(東野圭吾)」を読みながら向かいます。

私が彼を殺した (講談社文庫)

私が彼を殺した (講談社文庫)

 

この作品の前作として「どちらかが彼女を殺した」という作品もあり、両作品とも特徴は推理小説でありながら、犯人は明かされないまま終わってしまう点です。巻末にヒントや解説が載っているので、全て読み終えた後に、自ずともう一度読みたくなる(自分で犯人を捜し当てたくなる)ので、一度で二度美味しい作品です。

どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)

どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)

 

刑事を加賀恭一郎が務めているのも僕の好み。

12:30。浦佐駅に到着。本を読んでいたらあっという間でした。

浦佐駅前にはセブンイレブンもありますので、買い出しは可能です。

駅前には田中角栄像がありました。

浦佐駅東口からバスが出ますので、コンビニで買ったお昼ご飯をむさぼりながらバスを待ちます。

そのうち一台のバスがやってきて、運ちゃんに話しかけるとどうやら僕の乗る目的のバスのようでしたので、出発まで運ちゃんとおしゃべり。

( ゚Д゚)「田中角栄がいなければ、新幹線も通ってなかったし、角栄さんはすごいお人だよ」と、RPGの村人のような会話。

13:40発のバスに乗ったのは僕を含めて3人のみ。それぞれが、荒沢岳、越後駒ヶ岳、平ヶ岳とバラバラの目的で乗っていたので、終点の奥只見ダムまで行ったのは僕一人でした。

運賃に加えて大きな登山ザックは100円追加徴収があります。このあたりの判断基準は運ちゃんのさじ加減になりますが、30L程度なら追加なしっぽかったです。僕は70Lザックなので、きっちり徴収されました笑。

奥只見ダムまで向かうバスはシルバーラインという長いトンネルを走るのですが、その雰囲気はまるでどこかのダンジョンのよう。

15:00。奥只見ダムに到着。
自ら秘境と謳ってしまう気持ちは分かります。ココまでですでに東京を出発して4時間が経過しています。

奥只見ダムには売店も充実していますが、渡し船の接続時間があまりなかったので、散策する時間はありませんでした。


ダムの渡し船へは、遊歩道的なところを10分ぐらい歩く必要があります。まあまあな坂道なので結構疲れる。。

奥只見ダム。竣工は昭和36年。

乗車券売り場までやってきました。単なる遊覧船に乗船する人達が並んでチケットを購入していますが、渡し船に関しても、ここで予約しておいたチケットをゲットすることになります。

これが往復券。シーズン中であれば有効みたいです。2250円なり。

渡し船はどれかというと、右の小さなものでした。左の大きいものは遊覧船のようです。

渡し船に乗船します。

ちなみに、目的地の尾瀬口船着場までの乗客は僕一人でした。

15:20。出港。

ダムという大海原を、小さな船がドンブラコ。一応席は中と外に設けられています。
外に出てみましたが、カメムシが大量に発生しており、生きた心地がしませんでした。

目の前には荒沢岳。この山は300名山に指定されていないにもかかわらず、200名山には指定されているという謎の山。だから、実際には301名山存在すると言うことになります。
渡し船の乗船時間は40分。退屈することのないよう、船内アナウンスが流れますので、比較的楽しめました。

16:00。尾瀬口船着場に到着です。

グローバル化を目指すかのように、各国の国旗が掲げられたかわいらしい渡し船でした。この船に帰りもお世話になることになります。

船着き場に着いたら階段を登ります。登り切ったところに、バス停があります。

尾瀬口船着場バス停に到着です。

ちなみにバイオトイレも設置されています。

バス停でしばらく待っているとバスがやってきました。バス会社は会津バスなので、ここからは福島県が管轄している模様。

ちなみにバスの乗客は僕一人でした。

バスの運ちゃんと平ヶ岳の話をしながら情報収集。RPG感があって悪くないぞこの旅は。

16:30、鷹ノ巣バス停に到着。

ようやくこの日の宿場清四郎小屋に到着です。


こんな感じで移動してきました。(復習)


この小屋でテント泊の受付をします。料金は1泊1200円。少しお高めですね。

ボロボロの自販機がありますが、ちゃんと稼働しています。ちなみにビールは小屋の受付で買うことが出来ます。

お風呂も利用することができます。この日の夜は大して疲れていないのでお風呂には入りませんでした。

キャンプ場は小屋の向かい側にあります。

こちらが水場。トイレも完備されています。洋式ですよ。

この日のキャンプ場利用者は僕含めて2人。

この後ビールを飲みながら夕飯を食べていると、自然ともう一人のキャンパーと話が弾み一緒にお酒を飲むことに。
仕事のことや山のこと、大盛り上がりで19:30頃まで話し尽くして、就寝となりました。(Mさんお世話になりました!!)

 

プリンスルートで登頂を目指す

10月9日(月)

4:00。僕にとっては運命の時間です。プリンスルートまで送ってもらえるかどうか、出発時点に空きがあれば乗せてもらえるという約束なのでドキドキしていましたが、無事に最後の一席をゲットしました。(やはりテント利用者よりも宿泊者優先ですからね)

ちなみに足代として3,000円かかります。ここで今回のルートをご案内。

中ノ岐登山口(プリンスルート)を登って、山頂を経由した後に、鷹ノ巣ルートで下山します。平ヶ岳を縦走するというのをずっとやってみたかったんだよおぉ!

清四郎小屋から中ノ岐登山口までは車で1時間30分かかりますが、半分は舗装道路、半分はダートです。暗くて分かりづらいけど、このゲートから先は民宿の送迎バスしか入れないようになっていて、鍵でゲートを開けて中に突入します。

そしてここからのダートがとんでもない悪路だった。。本当に皇太子もここを通ったのか疑ってしまうほど。。「本当はヘリとかで運んでもらったんじゃねぇの…?」なんて思ってしまいました。

酔いやすい人は酔い止め必須かと思います。僕は深呼吸しまくってなんとか乗り切りました。

5:28。中ノ岐登山口に到着。各民宿からの送迎バスが一斉に集まる時間帯のようです。

プリンスルートってマイナーなのかと思いましたが、意外に人がいてビックリしたけど、少し安心。

5:47。トイレを済ませてアタック開始。ちなみに、写真取り忘れましたが、この登山口に水場もありました。

いきなり沢を渡る橋がありました。少し細くておそるおそる渡りました。

鷹ノ巣ルートに比べたらハイカーの絶対数は少ないと思いますが、まあまあ整備されていました。

ところどころ大股でヨイショしなきゃいけない場所もあったりしますが、許容範囲です。

木々が色づいていました。そろそろ夜が明けてもいい頃の時間帯なのに暗いです。というか、曇ってる??

地図上には途中に中継地点となるようなポイントの記載もないため、こういった標識はありがたい。

登山道脇の植物はしっとりと濡れていて、道もぬかるんでいました。前日に雨が降ったのではないかと思うほどぬかるんでいましたが、おそらくこのコース特有の泥濘かと思います。

紅葉しているのが見て取れますが、いかんせん天気が…。

というのもこの平ヶ岳は秘境にありすぎてほぼ全域で携帯電話が通じません。前日に宿泊した清四郎小屋でさえ圏外です。そういうこともあって直前の天気予報は一切確認できず。。2日前に見た天気予報では晴れって言っていたのに…。テンションがた落ちです。

まぁ今回の旅の目的は「公共交通機関で平ヶ岳にアクセスする」ことと、「プリンスルートで登る」ことなので、天気は気にしないこととします。

そうは言いつつもやはり空模様が気になってしまう僕。ところどころで雲が割れて青空が見えると、「頑張れ高気圧!」と願っている僕がいる。

 

去年(2016年)は赤い紅葉を全く見ることが出来なかったので、今年は見れてうれしいです。

ものすごい泥濘。すぐに汚れるのでおニューの登山靴で来るとショックを受けるかもしれません。山ガールデビューの方は気を付けましょう。ってそんな人がこんなとこ来るわけないか。

だいぶ端折ってしまいましたが、終盤にはこんな案内板が。ちなみに僕の所要時間は1時間30分でした。CTはかなり甘めに設定されていると思います。ということで玉子岩まであと10分程度らしいので向かってみることに。

先ほどの案内板を通り過ぎた途端、景色が一変します。正直プリンスルート自体は、ずっと樹林帯だし、見どころは薄いです。なので道中の景色は期待せず、ショートカットできるという役割メインで考えた方がよさそうです。

たまご石へGO。

木道が敷かれていますが、朝露のせいかつるつるします。滑らないように細心の注意を払います。

この木道は平成27年施工。

たまご石まで目と鼻の先の予感。

ふと振り返ると、歩いてきた道のり。この草紅葉と木道はわびさびの極み。あとでゆっくりと探索することにしよう。

7:20。たまご石に到着。お天気は残念なガス模様ですが、たまご石の後ろに見える池塘群がまた秋らしく映えていて見ごたえがあります。

ちょっと引きで撮ってみたたまご石。どうせ見るなら晴天が良かったけど、完全予約制の渡し船等の制約を考えると、天候によってずらすことはできないので、こればかりは賭けるしかない。たまご石も満喫できたので、今度は山頂方面に向かうことに。

たまご石~平ヶ岳山頂エリア

来た道を引き返す途中に撮れた一枚。ガスっていますが、大好きな写真のひとつです。漂うガスが、秘境感をより演出してくれている気がするからです。

時折見せる青空に感謝。雨さえ降らなければそれで良しとしましょう。

またひとつ案内板を発見。下山もプリンスルートを使用する人向けの案内でした。体力に自信がない人には非常にありがたいプリンスルートですね。僕もめちゃくちゃ楽させてもらえて感謝しています。

 

やわらかく丸みを帯びた平ヶ岳一帯。遠くから見て目立つ山ではありませんが、自然そのものの趣がある山です。

ちなみに山頂近辺の木道は平成29年施工でした。最新版。

冒頭でも触れたとおり平ヶ岳一帯はテント泊原則禁止です。やむを得ない事情のある場合のみ、緊急スペースとして使用可能ですが、自然破壊に繋がりますのでやめましょう。

水は今回2L担ぎ上げてきましたので、山頂付近で採水することはありませんでしたが、水場もあります。

黄金色に変化した草紅葉。少しずつ気温も上昇してきて気持ちがいい。

山頂付近もところどころで色づきがみられました。

さぁ、高気圧さんよ。もっと頑張ってくれたまえ。

木道は狭いですが、こんな時間帯に山頂一帯にいるのはプリンスルート使用者のみだけなので、すれ違いも少なく快適です。

平ヶ岳の案内板がありました。右頁の3番にテントについて言及されていますが、3番は削除してしまうか、表現を変えた方がいいんじゃなかろうか。

ということで三角点をゲットしに行きます。

8:05。平ヶ岳登頂

しかし、正確には三角点設置場所であるだけで、ここが山頂ではありません。標識も紛らわしいのですが、標識には2,141mと記載あるのに、足元の三角点は2,139mと記されています。

ではあと2m高い場所はどこにあるのかというと、三角点設置場所から数分歩いた先にあります。

この平ヶ岳の説明板のあるところが最高地点の2,141m、つまり山頂と思われます。そういえば巻機山も標識と山頂の場所が違かったっけな…。

この説明板の先には進めません。ちなみにここから先は群馬県になりますので、県境ということになります。つまり上越国境尾根にあたりますので、この尾根を歩いていけば、入山禁止されている日本三百名山「景鶴山(けいづるやま)」にたどり着くわけですが、三百名山に選定されておきながら登ることを禁じられている山というのも、摩訶不思議な話ですね。

新潟と福島を旅してきたつもりだったのに、急に群馬が出現してきて位置関係が分からなくなった瞬間でした。

一応、最高地点で証明写真を撮っておきました。逆光ですが。

さて、そろそろ休憩するかーと思い、ザックを下して飯でも食おうかと思ったところ…

 

雲が降りていく。

晴れた。

目線より少し下に雲がまだ存在しており見通しは悪いですが、空から太陽光があるだけで、かなり嬉しい。

本当に一瞬の出来事だったので、動画やタイムラプスに残しておきたかった。だって晴れると思ってなかったし‼

めちゃくちゃ嬉しいです。普段の登山は直前の天気予報で行くエリアを決めていましたが、今回のように予定を動かせない登山で天気が味方してくれたのは幸運でした。

久々にジャンプ写真を撮ってみたりしました。木道が濡れているし狭いしでなかなか難しかった。

三角点設置場所に戻ってきました。ここには少しだけ休憩スペースがありますので、ここでご飯を食べました。

あ、そうそう晴れてるうちに標識でも写真を撮っておかないと。ということで、「平」を表現。なんとか青空と写真に収めることができました。めでたし。

ご飯を食べている間も少しずつ雲が薄くなったりしてくれたのですが、周りの名峰群を見ることは叶いませんでした。こればかりは仕方ありませんね。青空が見えたことだけでも感謝しましょう。

9:11。休憩もとったし、ご飯も食べたし、写真も撮れたしで、下山することにしました。

下山は正規ルートの鷹ノ巣コースにて

標識に従って鷹ノ巣へ下山します。あと9.7kmとか長すぎワロタ。

歩いてみて思うけど、ここの正規ルートピストン日帰りする人はすごいなぁと思う。僕みたいに行きだけでもプリンスルートで楽しちゃってると、往復鷹ノ巣は正直歩きたくない笑。

いつまで青空が続くか分からないので、明るいうちに写真をたくさん撮っておく作戦。

姫池近辺のウッドデッキ。ここはおそらくテント指定場所なんでしょうね。大きめの石が置いてありますから。

この写真に写っているのが姫池ではありませんが、たしかにロケーションは抜群ですね。昔はテント場として栄えたのでしょうが、トイレがない以上、心無い人たちによって自然破壊されることが目に見えています。

朝早かったので少しだけお昼寝しました。

多分10分ぐらいしか寝ていなかったけど、目をつぶるだけでかなり集中力も回復しました。正規ルートを歩くためにはしっかり休養が必要です。


歩き始めてすぐ、昨日同じテント場でお酒を飲みかわしたMさんとすれ違う。Mさんは人数の都合上プリンス送迎は宿から断られてしまい、鷹ノ巣から正面突破してきた方です。

ルート上の危険場所や紅葉の見どころ場所を教えてもらいました。これで長い下山路も飽きずに歩けそうだ!

雲の影のせいでイマイチ映えていないけど、ここの山肌のコントラストが素晴らしかった!丸みを帯びた山容だからこそ、急峻なイメージは受けず、とてもきれいでした。

鷹ノ巣ルートは木道が敷かれている場所がとても多かったです。それだけ横移動のスライドが多いってことですね。


10:16。白沢清水

湧水のようですが、水深が浅いため汲みづらいし、濁っているように見えてしまう。僕は飲んでいませんが、ヤマレコを読む限り飲んでいる方もいるようですね。

10:45。台倉清水。サクサク歩いてきましたが、このあたりから紅葉が見どころになっていました。

 

平ヶ岳が燃えている

もはや山火事ですわこれ。そう思えるぐらい赤が強かった。

これだけしっかりと紅葉しているのを見たのは久々な気がします。

11:00。台倉山。三角点がポツンとあるだけの寂しい山頂でした。

登山道脇もびっしりと紅葉で埋め尽くされています。なんだか歓迎されているような気分になります。

写真を取りすぎてしまいこれでもかなり厳選しています。もっともっとお見せしたい写真もたくさんあるんです。

曇っていてこの写真映えですからね。晴れていたらとんでもなくインスタ映えすると思います。こんなところに若い男女は来ないと思いますが。

「どうぞ紅葉の真ん中を突っ切ってください」と用意された花道。ありがてぇありがてぇ。

エロイわぁ。

3連休、どこに行っても正解だっただろうけど、僕にとっては平ヶ岳にして正解でした。いかんせん、要予約の渡し船やバスは、例年10月の第2~3週で終わってしまうので、公共交通機関で平ヶ岳突撃プランはラストチャンスだったわけです。

平ヶ岳の紅葉は、今まで見てきた山のどの紅葉よりも、乱暴という印象を受けました。どの山よりも激しく、赤く、なりふり構わず染まっている。だからこそ、衝撃があった紅葉でした。

そんな紅葉もいよいよ見納めです。

しかしながらこの時間に登ってくる人は、ザックを見ても明らかにテント泊ですね。携帯用トイレは持っているのかなぁ。きれいな池塘や湿原が保たれるといいですね。

11:36。下台倉山。残り3.3kmまで来ました。

下ってきた道を振り返る。本当にすごい紅葉だったなあ。

少しずつ尾根道が細くなっていきます。

岩なのか砂地なのか見た目でわかりづらい道もあり、下りは少し慎重になる必要がある箇所がところどころにありました。

このヤセ尾根が鷹ノ巣ルートの核心部でしょうか。登りの場合は序盤になると思いますが、下山の場合は終盤にここを通過することになりますので、集中力を保つ必要があります。

痩せ尾根を下り切ったところに登場した看板。山頂まで10.5kmとか、、ここピストンだと21kmでしょ。。気が遠くなるな笑。

鷹ノ巣って聞くと、奥多摩にある鷹ノ巣山を思い出すんだよな。記事にしていないけど、2012年頃に登っています。そんな鷹ノ巣山みたいな奥多摩感たっぷりの道をしばらく歩いていくと、ようやく下山完了です。

12:54。鷹ノ巣下山口に到着。

ちなみにこんな案内板がありました。ツイッターで出回っていたので見たことありましたが、みんなでマナーとルールを守って、安全に登山しましょう。

下山できた記念写真。ちなみにこの日はアタックザックで登っていました。コースタイム9時間をアタックザックってどうなのって思ってましたが、全然余裕でした。余分な荷物は全てテント場に置いてきちゃったし、何不自由なく歩けました。いつも余計なものを持ち歩き過ぎていることを痛感しました。

ちなみに鷹ノ巣ルートの場合、ここ登山口にしかトイレがありません。出せるものは出し切ってから登るようにしましょう。携帯トイレもあれば抜群にOKです。

ここから清四郎小屋まで歩いて10分程度です。地図(2014年版)には25分って書いてありますが、大嘘です。10分で着きます。最新版では直っているのかな?

13:09。清四郎小屋に到着です。平ヶ岳縦走完了です!やったー!!

早速小屋のマスターに下山したよーと言ってビールを買いました。2年間練ったプランを完遂できた後に飲むビール、うんんめぇぇぇえ!

テントもしっかり乾いてくれましたので、片付けが楽ちんでした。

清四郎小屋に併設されているお風呂はこちら。

外来入浴は露天風呂しかないようで、内風呂はありませんでした。400円という値段からも想像できるように、キレイではないし狭いです。でも、まだ早い時間帯だったので、僕一人でゆっくり使えたのでよしとします。

左側の張り紙にもある通り、通常は午後4時からしか入れないそうですが、特別に準備してもらえました。ラッキー。

右側の張り紙もなかなかユニークな注意書きですね。

お風呂から上がったらご飯を作りながら、キャンプ場でゆっくりとバスの時間まで過ごしました。テントを片付けて荷物の整理したり、持ってきた東野圭吾を読んだり。

最終バスは15:52。鷹ノ巣ルートをピストンする場合、このバスに間に合わせるのは至難の業かと思いますが、プリンス~鷹ノ巣の縦走であれば、十分間に合うと思います。

時間より少し遅れて来たバスに乗ります。

渡し船の乗り場に到着です。

前日に乗ってきたときと同じ船でしょうかね。こちらに乗って奥只見ダムの対岸まで渡ります。

17:00。対岸まで渡り終えてバスを待ちます。

ダムの売店も営業終了時間なのか、駐車場はすっからかんでした。より秘境感が漂っていますね。

浦佐駅まで運んでくれるバスに乗車します。

ここから乗車したのは3組だけでしたが、この後通過する銀山平からは6組ぐらいが乗車してきました。60L級の装備のメンツだったので、おそらく越後三山や裏越後三山などを縦走してきたのでしょうかね。

定刻通りに浦佐駅に到着。

予約しておいた新幹線のチケットを発券するときふと見上げると、東京行の便の指定席は全て満席の模様。自由席じゃ座れるか不安だし、予約しておいてよかった。

そして帰りは当然ビールを飲むわけですが、大好きなサッポロビールから販売されている新潟限定ビール「風味爽快ニシテ」を購入。これ美味しいのよね。

ビールを飲みながら東野圭吾を読んでいたら、あっという間に東京に到着してしまいました。平ヶ岳と東野圭吾にどっぷり浸かった遠征でした。

平ヶ岳登山を終えて

どちらかというと平ヶ岳登山よりも、そこに至るまでの移動や準備の方が思い出深く残っているといってもウソではありません。

新幹線に乗って、地元の路線バスに乗って、予約必須の渡し船に乗って、予約必須のローカルバスに乗って、宿限定の送迎バスに乗って。

そのために、いろいろネットで調べたり、時刻表とにらめっこしたり、役所に電話したり、山小屋に電話したり、予約を取ったり。

本当にこんな風に乗り換えて着くんだろうか、予約に漏れはないだろうかなど当日は不安もありましたが、そんなドキドキ感は公共交通機関でアクセスする登山でしか味わえないと思います。

肝心の登山については、かねてから登ってみたかったプリンスルート~鷹ノ巣ルートの縦走が出来た上に、真っ赤な紅葉を目に焼き付けることができて、大満足です。

「平ヶ岳にもう一回行く?」と聞かれたら、当面は行きません。でも、山小屋が整備されたり、ロープウェイが作られたりしたら行くかなーと思います笑。

せめて携帯トイレブースが出来たりすれば、山と人間の双方にメリットはあるのになぁ、行政にはお金がないのかなぁ。。などそんなことを考えさせられた平ヶ岳でした。

まぁとにもかくにも「プリンスルートは邪道だ!」という方々もいるようですが、僕はそんなことは全く思いませんので、記事にしてみました。どこかの誰かの参考になれば幸いです。

 

 

平ヶ岳、ありがとう!

山と高原地図 越後三山 平ヶ岳・巻機山 2017 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 越後三山 平ヶ岳・巻機山 2017 (登山地図 | マップル)