Season Map

季節を追いかけたエピソードを綴っています

【八経ヶ岳】奈良県最高峰かつ近畿地方最高峰、奥駈道を歩き世界遺産の修験の山に叩きのめされる山旅

2018年5月1日(火)

八経ヶ岳(はっきょうがたけ)に登ってきました。標高は1,915mあり、奈良県最高峰であり、かつ近畿地方の最高峰でもあります。

 

八経ヶ岳という山は大峰山系に属していて、本当はこのGWに5泊6日をかけて吉野から熊野へ奥駈道を歩く予定でしたが、結婚式の予定やら天気の都合もあり、叶わず。

いつの日か歩くために、一応最高峰だけは踏んでおこうということで日帰りピストンすることにしました。

修験の山にコテンパンに潰された旅の始まりです。

 

酷道309号を通って登山口へ

5月1日(火)

前日は、御在所岳に登ってきたわけですが、その下山後は夜ご飯などを食べながら移動して、なんとか道の駅吉野路黒滝に到着。

www.kkr.mlit.go.jp

ここで車中泊をして、3時過ぎに再び移動を開始します。国道309号を通って、八経ヶ岳の登山口である「行者還トンネル西口」を目指すわけですが、この国道309号の道路状況がとにかくヒドイ。。

 

山仲間から聞いてはいましたが、国道ならぬ酷道であると。。

いつ落石してきて通行止めになってもおかしくない道路で、しかも路面状況もボコボコで、ガードレールもないような場所もあったりで、かなりヒヤヒヤの運転でした。。

すれ違いもできないぐらいの狭さなので、夜中に移動しておいてよかった。。

 

ヒヤヒヤの運転をしながら、なんとか「行者還トンネル西口」に到着。ちなみにここの登山口にある駐車場は1日1,000円です。事前にリサーチしておいたので知っていたのですが、かなり高い。。

 

ということで登山口にある公式の駐車場よりも少し手前にある空きスペースに駐車しました。

 

約300mぐらい追加で歩く必要がありますが、5分もかからずに登山口に到着することが出来ますので、1,000円浮かせたい方は自己責任にてお願いします。

 

ちなみに公式駐車場にはトイレも整備されております。公式駐車場に駐車した方は100円にて、それ以外の方は200円にて利用することが出来ます。

 

これは朝5時の公式駐車場の様子ですが、もうすでに係員の方が常駐されています。

 

ということで、5:15。アタック開始です。

 

急登続きのトンネル西口登山口

ちなみにこの日のコースはこんな感じ。行きはピンク、帰りは青です。ピストンです。

 

ちなみに公式駐車場は数年前から有料になったようですがそれは、このあたりの土地一帯が私有地化されたことによるようです。駐車料金1日1,000円ってどう考えても高すぎると思うんだけど…。

 

歩きはじめてすぐはなんの変哲もない道をひたすら歩いていく。

 

ちいさな木製の橋や、ミツバツツジを仰ぎ見ながら歩を進めていきます。

 

前日の御在所岳の疲れを引きずりながら初っ端の急登を登っていきます。

map.erokuma.pink

 

あまり写真では分からないかもしれませんが、それなりにキツイ坂道です。車中泊でろくに眠れなかったのも足取りを重くしています。

 

かなり早い時間に出発したため、前後に歩いている人も少ない状況。自分の息遣いと足音だけが、あたり一帯に響いていて、修験の山の厳しさを感じながら歩いていきます。

 

徐々に標高を上げることが出来て、太陽の光も届くようになってきました。

 

6:06。奥駈道出合の到着。コースタイムは1時間ですが、ちょうど50分で着きました。

 

ここから歩く道は大峰奥駈道という修験道にあたります。吉野から熊野大社まで繋がる修験の路。ここを踏破するには最低5日は必要かと思います。いつの日か必ずや。

 

標識はあくまで弥山という表記です。登山口とか、道中の標識も全て弥山でした。あくまで八経ヶ岳は大峰山系の最高峰というだけであって、メインは弥山なのかな。

 

6:23。弁天の森というポイントに到着。大峰奥駈道のフォントが怖い。

 

おそらくはこの写真の右側のもっこりしたピークが弥山で、左側の少し尖っている部分が八経ヶ岳でしょうか。

 

この日は最高の天気に恵まれて、快晴無風でした。

 

相変らず人通りは少なく、自分の鼓動を感じながら歩いていきます。

 

大量のバイケイソウの群生地。

 

6:50。聖宝ノ宿跡に到着。奥駈道出合からこの大師像までは、比較的横にスライドするだけの楽な道でしたが、ここから弥山までは再び急登となります。

 

弥山までの階段地獄

前日の御在所岳登山と、車中泊による睡眠不足がここに来て足を急激に重くさせます。息が上がってまったくペースがついてこなくなったぜ。。

 

すれ違う人も徐々に表れてきましたが、マットを担いでいるので弥山でテント泊とかしていたのかな?

 

この階段がクソきつい。。自分の歩幅で登れないストレスが、疲労を倍増させてくれます。。くそったれ。。

 

先ほどの大師像から弥山までのコースタイムは50分程度。まだかまだかと時計を見ますが、まだ30分程度しか経っていないことに絶望を覚える。

 

しかしながら途中ではこんなふうにきれいな開けた場所も用意されています。立ちどまって水分補給などして息を整えます。

 

このあたりで休憩してたら何人かに抜かれたっけな。みんな黙々と登っていて、修験者みたいでかっこよかったな。

 

延々と続く階段。きつすぎる階段でしたね。。弥山までの道のりでかなり体力吸い取られました。。

 

この人工物が見えた時は、ほっと一安心。弥山は立派な山小屋がありますので、ようやく弥山に到着したんだと撫で下ろします。

 

7:45。弥山に到着。ほぼコースタイム通りでした。大師像から弥山までは覚悟が必要かと思います。

 

そしてここから見る八経ヶ岳は鋭角でかっこよい。大峰山系の最高峰の貫禄あります。いったん下ってまた登り返すのが嫌だな…。

 

とりあえずまずは弥山山頂へと向かいます。ちなみにここ弥山にも、皇太子様は来られているようです。ほんと山登り好きだよなぁ。。

 

弥山山頂に到着。広いエリアに、小さな社がぽこんと立っていました。天河奥宮と言うようです。

 

この弥山小屋、もちろん泊まることが出来ます。ちなみにこの日、とある赤い山仲間が宿泊していたようで、あとで偶然にも遭遇します。

 

弥山小屋以外にも、避難小屋も整備されています。

 

どんなもんかも中をのぞこうかと思いましたが、鍵がかかっていました。ちなみに皇太子様はこの避難小屋に宿泊した模様です。

 

8:00。ここから八経ヶ岳までは往復1時間程度です。荷物をデポって向かいます。

 

弥山から八経ヶ岳へのビクトリーロード

 

先ほど弥山から見えていた通り、いったん下っていきます。

 

この弥山~八経ヶ岳間の道は、日帰りハイカーに加えて、縦走者や弥山小屋宿泊者も歩いていますので、先ほどよりは人通りが多くなりました。

 

と、その時…!

 

 

RedSugar参上。

ウェアはケチャップパンツはマスタードみたいな独特なコーディネートで登場でした。

まさかこんな紀伊半島の山奥地で会うとはッ…!!最後に彼と一緒に登ったのは2017年7月の草津白根山です。

map.erokuma.pink

また一緒に登ろうぜーと言葉を交わし、お互いの安全登山を願い別れました。

山で山仲間に会うと、少し言葉を交わしただけで元気が出ます。

 

弥山と八経ヶ岳の鞍部に到着。ここから登り返しです。

 

この鞍部エリアにオオヤマレンゲの群生地があるようです。梅雨の季節に咲くそうなので、その時期に来てみるのもアリです。

 

最後の登り返しもかなりきついので、景色を見ながらごまかす。

 

遠くで人の声がします。おそらく頂上が近いのでしょう。

 

8:23。八経ヶ岳登頂

 

近畿地方最高峰から見るご褒美

 

山頂には剣のようなものが刺さっています。近畿地方最高峰のみに与えられる武器でしょうか。

 

山頂にはケルンがあり、石が積み上げられていますが、その中にはひっそりと標識が埋め込まれています。

 

これ。気付きましたか?

 

ちなみに昨年設置されたばかりであろう標識もありました。個人の田中さんが付けたものでしょうか。

 

山頂からは清々しい景色が広がっています。

 

近畿地方で一番高いところに立っている快感。

 

いったいどこに何の山があるかはさっぱり分かりませんが、小さな庶民の快感に浸る山頂タイムで、こんな快晴で嬉しい限りです。

 

山頂はそんなに広くはないため、1枚だけ写真を撮って下山を開始します。

 

縞枯れ現象を見ることが出来るエリアを通っていきます。木々の世代交代や天然更新とも考えられていますが、原因は不明です。

 

8:51。弥山に戻ってきました。RedSugarがまだいるかと思いましたが、その姿は見つけられませんでした。

 

下山はミツバツツジを愛でながらサクサクと。

 

シャクナゲの蕾もありました。

 

10:35。トンネル西口に下山完了です。

 

公式駐車場にはそれなりに車が止まっていました。

 

ただ、平日であるため、満車にはなっていないようでした。

 

この後、八経ヶ岳のすぐ隣にある三重県最高峰「大台ヶ原山」へ移動しますが、またその内容は別の記事にて書きたいと思います。

 

 

八経ヶ岳の登山を終えて

最高峰だけ登っただけでは何にも分からない」ということが分かりました。

そもそも大峰山は山脈を指しており八経ヶ岳を意図しているわけではなく、単体の山で言えば「山上ヶ岳(さんじょうがたけ)」を指しています。

そしてこの山上ヶ岳は未だに女人禁制が守られている山でもあります。

 

吉野から熊野まで続く大峰奥駈道を全て歩いてこそ、大峰山の良さが染みてわかるのだろうと思いました。

いつの日か、登れる日を願って。

 

八経ヶ岳、ありがとう。

 

八経ヶ岳の地図はこちら↓

 

山と高原地図 大峰山脈 (山と高原地図 52)

山と高原地図 大峰山脈 (山と高原地図 52)