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季節を追いかけたエピソードを綴っています

【四阿山】牧場でくつろぐ牛とレンゲツツジを愛でる、北アルプスを望む根子岳周回の山旅


2018年6月8日(金)

四阿山(あずまやさん)に登ってきました。標高は2,354mあります。

四阿山に登る時期は6月上旬とかねてより決めていました。

理由は山肌を染める「レンゲツツジ」がびっしりと咲く姿をこの目で見たかったからです。

隣に鎮座する根子岳と合わせて周回すると程よい疲労感も得られて満足感も高いです。

 

有給休暇を取得しての平日登山、牛と戯れた山旅のスタートです。

登山口までのアクセス

 

6月8日(金)

---午前2:00。

会社の後輩と待ち合わせです。後輩の最寄り駅でレンタカーを借りて出発します。

 

関越と上信越を経由して登山口である菅平牧場を目指します。

 

4:41。東部湯の丸SAにて朝食休憩。

 

これからの登山に備えてカレーラーメンセットを平らげます。

 

5:28。菅平牧場の駐車場に到着です。写真では見えづらいですが、駐車場からは北アルプスが壁のように連なっています。

 

駐車場のすぐそばには登山の案内看板と登山届ボックスが設置されています。

 

そしてトイレも設置されています。周回コースにはトイレはありませんので、ここで絞り出しておきましょう。

 

 

牧場でくつろぐ牛とレンゲツツジと戯れる

5:38。アタック開始です。序盤は舗装道を歩いていきます。

 

舗装道の隣には牧場が広がっていて、そこらじゅうに牛がくつろいでいます。

 

平日の朝っぱらから登山なんてお主も好きよのぅ~。わしなんて毎日ここでぐーたらするだけじゃ、仕事もないし、ええやろ

 

5分ぐらい歩くと、アスファルトは終了し、登山道への入り口がありました。

 

この日のコースはこんな感じです。菅平牧場を起点に反時計回りで周回します。

 

熊笹の生えた細い道を登っていきます。

 

さっそくレンゲツツジがお出迎えです。ちなみに同行者の後輩T君は登山デビューです。

 

T君の教育係は僕なんですが、仕事上がりによく二人で飲みにいくこともあり、そのたびに「登山ってどうなんですか、楽しいんですか」と聞いてくるので、「んじゃ連れて行ってあげようか」という運びとなったわけです。

 

初戦なのに四阿山とかマイナーな山に連れてきてしまって申し訳ない。

 

初めての登山なので、とりあえず靴だけはしっかりしたものを買ってくれとお願いしたところ、きちんと山専用のアウトドア店に行って仕入れてきてくれた、従順な下僕後輩です。

 

平日の朝5時台なので、誰一人いません。

 

「くまさん的には、登山の何が楽しいんですか?」と、僕らだけの声が山に響き渡ります。

 

「何が楽しいんだろうなぁ…。健康維持っていう側面はあるよね。あとほら、こういう花見ると何の花だろうとか気になるじゃん?」

 

「あ、くまさん!これ、見たいって言ってたレンゲツツジじゃないですか?!」

 

「そうやって、見たいと思って来た時に、目的のものが見れた時も嬉しいじゃん?」

 

「確かに。東京で仕事してただけだと、こんなものは見れないですもんね」

 

「これはなんていう花なんですか」

「いや、分からん。帰ってから調べるのも楽しいじゃん?」

※たぶんミヤマニガイチゴです。

 

しばらくはレンゲツツジが楽しみながら、仕事の話、プライベートな話をしながら、ゆったりのっそりと登っていきます。

 

6:24。1.2km歩いたようです。

 

これでもかというぐらいのレンゲツツジに迎えられます。最初は物珍しさで写真をたくさん撮っていましたが、人間飽きてしまうのは仕方がないか。

 

ガンバと書かれた岩。

 

樹林帯を抜けたところで後ろを振り返ると、気持ちの良い青い空。

 

「これだよ、これ。急に視界が開けたポイントに出ると、コーフンしない?」

 

「なるほど!くまさんはこういう達成感みたいなのが好きなんですね」と言いながら、目の前にそびえる四阿山を写真に収める後輩。

 

「大きな岩を越えたり、急に茂ったり、なんか探検してるみたいっすね!」

そう言いながらズンズンと歩き進めていく後輩。僕よりもはるかに速いペースで歩いていきますが、バテないか心配です。

 

展望開けて爽快感溢れる青い空

僕は自分のペースで写真を撮って進みます。まず振り返れば北アルプス。

 

槍穂はまだまだ雪残ってますねぇ。

 

雲の上に浮かぶ要塞のようです。

 

足元にはイワカガミ。定番。

 

日本の天井を支えている飛騨山脈。

 

遠くには浅間山も見えます。

 

森林限界を突破すると、まとわりついた汗を心地よい風がぬぐってくれます。きもちえぇ。

 

ケルンもまた味がある。

 

さて、山頂まで1.7km。小休止を挟んで再スタートしたところで、ちょっとしたトラブルが。

 

「いやぁ、暑いっすね、くまさん。山頂で飲み物とか買えますかね?」

 

「え、もうお水ないの?山頂には何にも売ってないよ。」

 

「マジすか?!俺もう500ml飲み切っちゃいました!やべぇ」

なんと。。そうか、そのあたりはちゃんと事前に伝えておくべきだったなと反省。まさか500mlしか持ってきていないとは思わなかった。

 

「そしたら僕2.5Lぐらい持ってるから、あげるわ。」

 

「マジすかっ、めっちゃ助かります!水飲んで頑張って登ります!!」

 

「いや、張りきったらまた汗かいて水欲しくなるやん。省エネで行こうぜ」

 

そんな水談義をしていたら、もう四阿山は目の前。この坂道を登りきれば山頂のようです。

 

「お昼ご飯で水使うからとりあえず500mlだけね」そう言って彼に水を分け与えるといきなりがぶ飲み。。人の話聞いてたかな笑。

 

空にはぽっかりと綿菓子みたいな雲が浮かんでいました。最後の急登に後輩はバテバテ模様。もう少しだからと言って励ます。

 

小さな社が見えたら、もう山頂はすぐそこです。

 

四阿山~根子岳への周回

8:35。四阿山登頂

 

2,354mの頂に立つことができました。

 

とりあえず集合写真撮ろうぜということで、四阿山の4!

 

山頂からはこれから周回する目的地、根子岳が眼下に見えます。

後輩は初めての登山で緊張していたようで、山頂でぐったりとしていました。行動食を分け与えて体力の回復を図ります。

 

休憩していると少しずつ雲が沸き立ち始めました。

「ここからさらに2時間歩いて根子岳まで歩くんだよ」

「え、マジすか?!もう下山できるんじゃないんですか?!」

 

そんなテンションがた落ちの彼の心を表現するように、山頂が一気にガスに包まれました。寒くなってきたので行動を再開することに。

 

9:13。周回コースまで戻ってきたらまた青空を見せてくれました。

 

「これからあの山まで歩いてから下山しようと思うんだけど…どうする?」

「大丈夫っす!あっちの山でご飯食べるっす!頑張るっす!」

 

そう意気込む彼ですが、下りが覚束ない足取りでしたのでストックを貸してあげました。

 

ガンガン飛ばしていた登りとは違って、下りは慣れの部分もあるからなぁ。。ビギナーにはきつかったかなぁと反省しながら、ミネザクラを鑑賞。

 

6月でも桜鑑賞が出来るなんて幸運です。

 

10:00。四阿山と根子岳の鞍部に到着。1時間弱の下りでしたが、彼にとっては大きな試練だったようです。

 

「登山って登るだけだと思ってました、、下りもあるのは当たり前ですね。。」

根子岳をバックにバテバテな模様なので、ここで休憩。

 

ひとりで撮影大会をして、彼の体力回復を待ちます。

 

「うし。あの山頂でのご飯を楽しみに頑張ります!」

と奮い立たせて歩き始めましたので後ろから励まします。

 

「今日のお昼はラーメンだ!山頂で食うラーメンはうまいぞ!」

「うぉー!」

 

振り返れば先ほどまで登っていた四阿山の山容を確認できます。別れを告げて根子岳へ。

 

登山デビューの彼を応援するかのように、さわやかな風が心地よい清涼感をプレゼントしてくれます。

 

「あれが根子岳ですよね?!ちょろいもんすね!」

「いや、あれ多分偽ピークだと思うわ」

 

「え、ニセピークってなんスか?!」

「まぁいいから頑張ろうぜ。」

 

「偽だろうが何だろうが、オレにとってのピークはここっすよ!!」

 

イマイチ意味は分からんかったが、とりあえず気持ちを切らさないことが大事。山頂までモチベは保てそうだったので良かった。

 

北アルプスには雲がかかってしまいましたが、終始安定している天気に感謝。

 

下りが苦手な後輩は、少しの傾斜でもビビっていました。後輩は膝や足首の柔軟性が足りない気がする。

 

そんなことを考えていたら、ようやく根子岳山頂に到着。

 

根子岳山頂にてラーメン&昼寝タイム、その後下山

 

10:58。根子岳登頂

 

お腹が空いて仕方がないという後輩に、ラーメンとおにぎりをプレゼントします。

 

3分の待ち時間に対して、2分ぐらいでラーメンを平らげてしまった後輩。相当お腹を空かせていたようで、悪いことをしてしまいました。

しかし、山頂でお湯を沸かして、山頂で温かいものを食べるという山グルメには相当胸を打たれたようで、また来たいっすと言ってくれました。よかったよかった。

 

山頂には鐘がありました。鳴らしてみたら意外に大きな音が鳴ります。

 

本来はここから北アルプスを一望できるらしいのですが、お昼近くになってしまい雲に遮断されてしまいました。

 

この後、約20分ぐらい昼寝をしました。昔は徹夜で移動して登山とかよくやってたけど、歳なのかなぁ~最近は堪えるようになりました。

 

12:13。下山を開始します。

 

根子岳から駐車場までの路は、足元がザレガレな感じでした。登山慣れしていない後輩にとっては地獄の下山タイムに突入です。

 

下山中もレンゲツツジを眺めることが出来ますし、

 

眼下には平和な牧場も眺めることが出来ます。

 

ただ、後輩にとっては周りの景色は全く目に入っていないよう。膝が痛い、足の裏が痛いと嘆き始めます。

 

ようやくゆるい傾斜になってからレンゲツツジが咲いていることに気付き始めたようです。

 

南国に来た気分です。

 

13:09。展望台に到着。ここで残り少ない水を全て彼に分け与えて、水分補給を指せました。

 

ようやく元気になったようで、あとは駐車場までサクサクと歩いて下山します。

 

登山デビュー、お疲れさまでした。

 

13:46。下山完了です。

 

下山後の温泉など

 

朝早くに到着すると牧場への入場代は徴収されませんが、帰るときに1人200円を払うことになります。

 

下山途中に見つけた自販機でコーラを購入し、初登山の祝杯をあげます。

 

ポニーも乾杯。

 

温泉は十福の湯(じっぷくのゆ)に来ました。

 

まずはお腹が空きまくっていたので、併設されている食堂にて腹ごしらえをします。

 

やっぱ下山後は肉です。かつ丼でエネルギーチャージをした後、温泉で汗を流したのでした。

 

露天風呂もめちゃくちゃ広くてきれいだったので、オススメです。

 

やっぱ風呂上がりは牛乳で。

 

そして何よりもこの温泉のいいところは、仮眠室が併設されているところですね。我々のように徹夜で移動して登山をしている身としては、1時間程度仮眠を取れたのは、かなりポイント高しです。

 

日没後の運転に備えてジェラートで〆。この後代わりばんこで運転をして荻窪へと無事に帰還したのでありました。

 

四阿山~根子岳に登ってみて

いい有給休暇だった」という感想です。

他のシーズンに登ったことがないので断言できませんが、6月上旬というレンゲツツジのシーズンもいい采配だったと思います。

初心者ながら頑張って登ってくれたT君、週明けに会社で感想を聞いたら、

「次はどこ行きましょうか!!また誘ってください!」と言ってくれました。

社交辞令かもしれませんが、ハイカー仲間が増えてうれしい限りです。

 

四阿山~根子岳、ありがとう!

 

四阿山の地図はこちら↓

山と高原地図 志賀高原 草津白根山・四阿山 (山と高原地図 17)

山と高原地図 志賀高原 草津白根山・四阿山 (山と高原地図 17)