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季節を追いかけたエピソードを綴っています

【白山】天下の名峰中の名峰へ、残雪と青空のコントラストが織りなす花々の宝庫、石川県最高峰への山旅

 


2018年6月25日(月)

白山(はくさん)に登ってきました。標高は2,702mあります。

 

白山と言えば、何か・・・そう、高山植物がわんさか咲いている花の宝庫

また、歴史も古く、昨年開山1,300年を迎えたことで、登山界隈では話題に。

標高も2,702mあり、日本アルプスに引けを取らない高山でもあります。

 

北陸の地の重鎮、孤高の峰、石川県最高峰

 

日本三名山

日本三霊山

日本百名山

新・日本百名山

花の百名山

新・花の百名山

 

全てに選定されている、最強金メダリスト級の無敵の山と言えます。

白山は、本当にすごい山なのか。この目で確かめてきました。

 

山開き前の6月に、一人北陸へ旅してきた記録です。

白山ってどこにあるの?一人旅の始まり

 

白山はここにあります。北アルプスよりも位置的には遠いんですね。

 

ちゃんとした正確な地図だとこのあたり。どうやってアクセスするかというと。

 

新幹線を使って金沢駅まで向かい、金沢駅からレンタカーを借りて登山口までアクセスします。日本アルプスが邪魔をしていてぐるっと迂回しなきゃいけない。

 

いろいろと夜行バスを使う案も考えたりしたのですが、結局は一番早くついて、体力温存もしやすいアクセスに落ち着きました。

 

金沢駅までのアクセス

 
6月24日(日)

 

-----15:00過ぎ。東京駅なう。

 

今回、石川県へのアクセスは色々と悩みましたが、往復ともに新幹線でアクセスすることに。幸いにも北陸新幹線も金沢まで開通していますし。

 

コスト的には夜行バスの方がいいんだけど、7/1より前は山開き前なのでシャトルバスが運行していないし、朝方にレンタカーを借りると登山口に到着するのが早くても9時頃になってしまうので、日帰りの日程としてはちょいと厳しい。

 

幸いにも往復ともに10%オフで新幹線のチケットを確保できたので、快晴を掴めるのならば必要コストと割り切り、新幹線で前日入りすることに。

 

とはいっても、やはり往復で25,000円は高いけどね。。笑

 

北陸新幹線はコンセントがついていましたので、スマホの充電が出来たのはありがたかった。

 

 

-----18:30。金沢駅なう。

 

当初東京から車でアクセスすることも考えましたが、片道7時間の運転とか気が狂いそうだし、そもそもガス代と高速代を考えたら、新幹線利用と1万円ぐらいしか差が出なかったので、体力温存も考えると新幹線に軍配が上がったのでした。

ということで、予約しておいたレンタカー屋さんに向かいます。

 

丸一日(24時間)借りても、5,000円しなかったし、金沢駅からであれば白山の登山口までは下道だけなので高速代もかからないです。

なので、今回かかったコストは、新幹線の往復代と、レンタカー代と、ガス代です。トータル35,000円ちょいぐらいかな。

日帰りにしてはかなり高いですが、単独行動で白山に登りに来るならば、これぐらいは仕方ない。まぁ、仕事頑張って稼いでるからええやろ笑

 

登山口までのアクセス

 

今回、金沢に前日入りはしたものの、宿は確保しておりませんでした。しかしながら白山を日帰り登山する以上は、ゆっくり休息を挟んでおきたいが、車中泊ではそんな回復力は見込めない。

 

そんなこんなで持ち上がった代替案が「極楽湯」です。

どこか温泉でも入って仮眠も出来そうな日帰り施設はないか探していたら、ちょうどよく見つけることが出来ました。

 

金沢グルメは下山してから食べることにして、ここではとりあえず空腹を満たせればそれで良いと割り切り、館内の食堂で済ませました。

 

そしてこちらが雑魚寝スペース。15人ぐらいが横になれそうなスペースでした。

 

日曜の夜だから空いているだろうと踏んでましたが、この日はワールドカップの日本戦が深夜に行われていたため、観戦客が歓声を上げており、快眠とまでは行きませんでしたが、5時間ぐらいは眠れました。

 

しかもここの極楽湯は深夜2:00に閉店するので、寝坊することがまずない。

店員さんに起こしてもらえますし、登山口までは約2時間なので、ちょうどいいタイムスケジュールでした。

 

-----深夜4:00過ぎ。白山の登山口「別当出合」に到着しました。

 

日の出とともに登り始める

 

6月25日(月)

-----4:30。アタック開始します。

 


今回のルートはこんな感じです。ピンクが往路、青が復路です。登りで砂防新道、下りで観光新道を使用しています。コースタイムは9時間弱。

 

冒頭でもお伝えした通り、白山は日本三霊山に選定されております。残り二つは、富士山立山です。

 

立山も夏山の最盛期に登った山で、大絶景を見せてくれた山でした。

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富士山も8年前に登ったきり。またいつか登りに行きたいなあ。

 

こちらが別当出合という登山のスタート地点。

 

 

写真中央の建物で登山届を提出することができます。

 

中はこんな感じになっています。

 

ちなみに別当出合には水場もあります。ここで2L汲んでいく。

 

自販機もありますので、水以外を希望の場合にはこちらでも調達することが可能です。

 

霊山なので、登山道ではなく「登拝道」と言います。

 

鳥居をくぐって登拝開始です。いざアタック!

 

砂防新道に進みます。

 

ヤマレコや各ブログでこの吊り橋を見かけてはいましたが、実際目にしてみるととても大きいです。胸が高まります。

 

序盤は石畳の道となっており、きちんと整備されています。さすがは白山。

 

日の出直後ということもあり、光が充分ではなく若干暗いですが、ところどころに咲く花が今後の高山植物への期待感を高まらせてくれます。

 

ギンリョウソウ。これ以外にもたくさん花が咲いていました。

 

-----5:19。中飯場に到着。

 

中飯場にはトイレ完備です。

 

タニウツギ。

 

ダイコンソウ。

 

中飯場以降も、人の手が加わった道でとても整備されていて歩きやすい。さすが名山は登山道の品格が違う。

 

ナデシコ。

 

写真ポイントがたくさんあって、なかなか先に進めない笑

 

サンヨウカ。花びらが水に濡れると、透明になる花です。

 



白とか黄色の花って見分けるの苦手…。

 

-----5:59。別当覗に到着。

 


まだまだ序盤にも関わらず、お花の猛威が止まりません。

 


サンヨウカとダイコンソウかな?

 

両脇が花で彩られた道を歩いていきます。

 

エゾツツジに似ています。

 

ところどころに木道が敷かれる道へと変化していきます。

 

6月下旬とはいえ、さすがにシーズン前なので、残雪も出てきました。

 

イワカガミ。

 

足元からのひんやりとした冷風が、息の上がった身体をクールダウンさせてくれます。

 

---6:32。甚之助避難小屋に到着。

 

徐々に広がる展望と青空

甚之助避難小屋からは雄大な白山連峰を見上げることができます。

 

避難小屋の内部はキレイに整っています。

 

冬季入り口もありますので、雪が深くても利用できそうです。

 

小屋の前には黄色いお花がビッシリ。

 

小屋には水場もありました。白山は水には困りませんね。おにぎりを食べてエネルギー補給をして、室堂まで向かいます。

 

日陰になっている部分は雪が多く残り、若干道が不明瞭な箇所もありました。慎重に判断しながら進みます。

 

室堂までは2.2kmの道のり。コースタイムにしてあと1時間半程度。

 

先ほど休憩をした避難小屋が下の方に見えます。

 

イワカガミが元気良く咲いていました。他の種類の花も早く見てみたいものです。

 


南竜道分岐に到着。無難に黒ボコ岩経由で室堂を目指します。

 

しばらく残雪の路が続き、雪歩きが苦手な僕にっては我慢の登山が続きます。

 

大きな雪渓をトラバースする箇所もあり、慎重に渡りました。

 

標高を上げるにつれ、雪が占める面積も増えていきます。

 

雪解け水も豊富な量で流れています。徐々に気温も高くなってくるので、気持ちのいい時間帯でした。

 

シナノキンバイかな?

 

本旅で最もヒヤっとする雪渓トラバースがありました。

 

先行者が歩いていますので、トレースはしっかりしています。

 

歩いてみたら意外に歩幅が確保できたのでそこまで危険ではありませんでしたが、気を引き締めて歩きました。

 

雪解け水が登山道にザーザー流れ込んできます。

 

再び石畳の道を登っていきます。平日かつシーズン前であるため、ここまで出会った人は10人もいません。

黄色い花が群生していました。シナノキンバイ?リュウキンカ?

 

---7:31。延命水に到着。


別山方面と花。絵になるのぅ。

 

黒ボコ岩に到着。観光新道と砂防新道の合流点になります。

 

黒ボコ岩で写真を撮りたかったが、先着がいたため先を急ぐことに。

 

雄大な別山がドカンと目の前にそびえています。今回はあちら側には行かなかったが、次の機会があればぜひ行ってみたいところ。

 

そして目の前には白山の本丸が現れました。雪もたっぷり残っていて絵になります。

 

晴れてくれて幸せー!!

 

残雪に埋もれる木道を通って、室堂を目指します。

 

残雪をトラバースして振り返って撮った一枚。雪と青空のコントラストが素晴らしすぎる。うひょー!

 

---8:03。室堂に到着。出発してから3時間半かかりました。コースタイムを30分巻きました。

 

豊富な残雪を超えて、最高峰の御前峰へ

開山1,300年を祝うのぼりが出ていました。

 

室堂には当然トイレも完備されています。お世辞にもキレイとは言えませんが。

 

もちろん水場もあります。

 

室堂にはベンチもたくさん整備されていて、目の前の御前峰を眺めながら休憩することが可能です。

 

室堂ビジターセンターには売店も併設されていますので、物資を購入することもできます。

 

各登山道の状況なんかもオープンにされています。下山で使用した観光新道は、確かに残雪がたくさんありましたが、アイゼンをつけるほどではなかったかな。

 

ベンチに座っておにぎりを食べてチャージした後は、いよいよ御前峰へとアタックします。

 

おじゃまします。

 

室堂の標高はおよそ2,400m。御前峰は2,700m。室堂まですでに1,000m登ってますので、ここからの300mがめちゃくちゃキツカッタ。。

 

青空はとても気持ちがよいのですが、チリのようなものが浮いているんでしょうか。PM2.5かな?うっすら膜のようなものが見えます。


ぜぇぜぇ。。キッツい笑。

 

大気の膜のように見えますが、写真で見返してみると水平線のようにも見えます。

 

登り始めて40分。ようやく御前峰の標識が見えてきました。

 

---9:11。白山登頂。白山の最高峰である御前峰に到着しました。

 

石川県最高峰から見る景色は圧巻

北側の景色。右手は剣が峰。登ることはできません。左手奥が大汝峰。大汝峰は登ることが出来ます。

 

剣が峰をアップすると、標識のようなものも見えるので、昔は登れたのでしょうかね。

 

南側の景色。先ほどまでいた室堂と、その奥には別山を臨むことが出来ます。

 

ちなみに、ここ御前峰、剣が峰、大汝峰すべてのピークは、石川県と岐阜県の県境に位置しています。

 

風格たっぷりの景色が、満足感を高めてくれます。

 

三角点をタッチ。もちろん一等三角点です。

 

本来は北アルプス方面もがっつり見えるはずですが、この日は北ア方面は雲が湧いており、叶いませんでした。

 

ここから大汝峰方面へ歩いて行きます。

圧倒的景観に感謝っ…!

 

豊富な残雪たっぷりな周回ルートへ

白山は日本最西端の高山のようです。さすが。

 

御前峰から大汝峰方面はガレ場を向かいます。


天柱石というポイントに到着。屋久島を思い出しますね。

 

ガレ場を降りきると、雪原に到着。ここから振り返った御前峰がかっこよすぎ!

 

残雪とガレ場が入り乱れていますので、登山道を見失わないように注意しながら進んでいきます。

 

---10:04。翠ヶ池に到着。

 

エロすぎ。。なんですかこの池は。

 

残雪のおかげで、池の淵まで歩いて行っている人もいましたが、僕は怖いので遠くから眺めるだけにしておきました。

 

大汝峰との分岐に到着。

 

ここから大汝峰方面に登ってみたかったが、新幹線の時間もあるので今回はパス。

 

そして本来は黄色ルートで池とお花畑を巡りたかったんですが、雪渓が深くて道が不明瞭で、途中で引き返してきました。結局は緑ルートでおとなしく室堂へ帰ることにしました。

 

 

室堂が見えてきました。

 

大汝方面から帰ると、ほとんどが雪渓であるため、道を見失いやすいです。シーズン前の場合には、道が分からなくなったら、すぐにわかる場所まで引き返して帰るようにしましょう。

 

降りてきた雪渓を見上げるとこんな感じ。室堂の建物が見えれば一安心です。

 

室堂の小屋番スタッフが小屋準備に勤しんでいました。

 

室堂に着いてからは、コーラを購入し炭酸で身体を潤します。

 

観光新道で下山

---11:44。クロユリに見送られながら、室堂を出発します。

 

シーズン前であるため、クロユリは一か所ぐらいでした見かけられませんでした。

 

まずは黒ボコ岩まで戻ります。

 


ハクサンイチゲ。やっぱ白山に来たら「ハクサン」を冠する花を見なければ。

 

コバイケイソウ。

 

カラマツソウ。

 

ハクサンチドリ?

 

ハクサンフウロ。

 



さまざまな花がひしめき合うように咲いています。

 


観光新道のいちばんの見どころは、ニッコウキスゲでしょうか。かなりのエリアに群生していました。

 

 

ゴゼンタチバナ。「ゴゼン」は白山最高峰の「御前峰」からきています。

 

めっちゃ咲いてました。

 

ニッコウキスゲも最後まで飽きさせないぐらい、ずっと咲いてくれていました。

 

ただ、観光新道の後半はほぼ樹林帯なので、お花が楽しめるのは行程の7割程度かと思います。

 

---14:00。別当出合に戻ってきました。

 

10時間弱の山旅でした。かなり疲れました。。

 

下山後は再びコーラで乾杯。

 

下山後、帰京へ

下山後の温泉は、白山展望の湯へ。650円で露天風呂もあり、大満足のお風呂でした。

 

下山後のお腹を満たすために、北陸名物ラーメンの「8番らーめん」へ。

 

見るからに身体に悪そうなラーメン&餃子ペアで空腹を満たして、金沢駅へ戻ります。

 

---17:48。レンタカーを返却して金沢駅に戻ってきました。

 

時間ぎりぎりだったので、ヒヤヒヤしましたが、なんとか帰りの新幹線に間に合いました。

 

帰りは一人で晩酌しながら、飲み終えたら速攻で寝落ちしてしまったのでした。

 

白山に登ってみて

 

とてつもなくいい山でした。

感動で言葉が出ない症状を身をもって体感しました。

登ってよし、眺めてよし、景色よし、花よし。

登山界の全てを統べるような、スーパー超弩級の山でした。絶対王者の金メダル。

 

アクセスしづらいことは否定しませんし、その通りです。

お金も時間もたくさんかかります。

でもだからこそ、行く価値がある。

白山は下山した瞬間に「今からもう一度登ってやりたいぐらいだ」と深く胸で反芻したぐらいです。

次に来るときはテントを担いで、白山に抱かれながらゆったりとした登山をしてみようと思いました。

 

 

白山、ありがとう。

 

白山の地図はこちら↓

山と高原地図 白山 荒島岳・能郷白山・金剛堂山

山と高原地図 白山 荒島岳・能郷白山・金剛堂山