Season Map

季節を追いかけたエピソードを綴っています

【高千穂峰】霧島連山の南端に突き出る『天の逆鉾』、秋晴れの中で歩く二百名山の山旅

 

2018年10月18日(木)

高千穂峰(たかちほのみね)に登ってきました。標高は1,574mあります。

 

またしても九州に登山旅行に来てしまいました。九州に来るのは3年連続3回目です。

 

毎回毎回、九州から元気をもらい、仕事の励みにしてきた僕ですが、今回も御多分に漏れず、今後の人生の励みとなる旅となりました。

 

 

九州遠征1座目の幕開けです。

 

九州に来た理由

 

10月17日(水)

成田空港なう。日中に出発するジェットスターに乗るために来ました。

突然ですが、僕がなぜ九州に来たのかをお伝えしたいと思います。

 

 

8年間務めた会社を退職しました。いわゆる脱サラですね。

勤めていた会社は社会保険労務士法人という特殊法人ですが、私は社会保険労務士という国家資格を所持しています。

雇われ人ではなく、自分の事務所を構える、つまり独立開業するというのは士業に就いている以上、誰もが抱く夢です。

 

 

8年間勤める中で、様々な思いもあり、自分の力でどこまで通用するのか試したくなり、2018年9月末をもって会社を退職しました。

退職してからというもの、開業するための準備を進めていたわけですが、山に行きたい病が我慢しきれず、衝動的に九州行きの飛行機をポチっていたわけです。

 

 

ということで、鹿児島空港に到着です。もう日が暮れていることから分かるように、18時を過ぎています。

予約していたニッポンレンタカーの送迎バスに乗ってレンタカーを借りて、この日は格安宿に泊まって身体を休めたのでありました。

 

高千穂峰へのアクセス

10月18日(木)

 

-----6:22。

高千穂河原に到着。高千穂峰の登山口となっている駐車場があります。

僕が到着した時点では一般車はなく、鹿児島県警察車両が一台あるだけでした。このときは「火山だから常駐しているのかな」と思っていました。

 

 

この鳥居をくぐって高千穂峰に登り始めることになります。

ちなみにこの登山口にはトイレもあります。

 

 

ビジターセンターなんかもありますが、当然のことながら営業時間外でありますため、先に頂上を目指すことにします。

 

 

本格的な登山道に入る前に、火山であることの注意喚起の看板が建っています。

高千穂峰の隣には新燃岳という最近噴火したばかりの火山が隣接しております。

最新情報を気象庁や自治体のHPで入手してから入山するようにしましょう。

 

火山活動の状況(気象庁)

宮崎県:霧島山の火山活動に関する情報提供(宮崎県)

 

頂上までは日差しがなく、ザレ場の我慢ハイク

 

この日のコースはこんな感じ。ピストンします。

 

 

太陽は東から登ります。この高千穂河原登山口の場合、西から東に登りますので、高千穂峰本体が日を遮っているため、暗い中登山することになります。

ちなみに序盤の登山道は、鹿児島県と宮崎県の県境を歩くことになります。

 

 

写真に収めるものといえば、ススキぐらいなもの。特に面白味はないので、そそくさと展望の開けるところまで登ってしまう算段です。

 

 

登り始めて約20分。足元が変化してきました。歩きづらいザレ場です。蟻地獄のようです。

 

 

ザレ場の序盤はトレースを追いかけて登っていましたが、遠くの方にこの標識があり、ルート修正しました。途中から右側の岩場に近いルートを通るとペンキマークも見えてくるので安心かと思います。

 

 

北側の景色を見ると、日差しが山肌を染めていることが分かります。僕も早く太陽の下で歩きたい。

 

 

砂利の斜面にも草花が生えているのが確認できます。

ご存知の方も多いかと思いますが、ここ高千穂峰を中心とした九州地方では、6月上旬頃に咲く「ミヤマキリシマ」というツツジが有名です。

本当はその時期に登りに来る山なのかもしれませんね。

 

 

ザレ場を超えた先にある岩場。ペンキマークが至る所に記されていますので道迷いの心配はないかと思いますが、歩きづらいです。

ザレ場と岩場がこの高千穂峰で我慢すべき時間帯かと思います。

 

 

再び北側の景色。

手前に見える噴煙を上げている山が新燃岳。その奥にひょっこり顔を出しているのが、霧島連山の最高峰「韓国岳(からくにだけ)」です。

 

 

-----7:09。御鉢に到着。

ちなみに高千穂峰の頂上は宮崎県に属しています。しかし、このお鉢だけは鹿児島県に属しています。県境にロマンを感じる僕としては、コーフンポイントです。

 

 

御鉢の中にはウヨウヨと雲が浮いていました。

 

 

御鉢の向こう側からちょこっと頭を出している高千穂峰。

 

 

まだ日が昇り始めたばかりなので、影高千穂峰が西側にビヨーンと伸びています。

その奥には新燃岳と韓国岳。

 

 

目の前にズドンと佇む高千穂峰の迫力に圧倒されます。

頂上まで「2時間もかからないし~」と気楽な感じで登りに来たら、ここから先もまだまだ急斜面が続くことが分かり少しげんなりです。

 

 

高千穂河原登山口を示す看板には、「鹿児島県」とカッコ書きで補足されています。

 

 

しかし一方で高千穂峰を示す看板には、「宮崎県」の記載はありません。

言わずもがな、高千穂峰は宮崎県のモノだ」と暗に主張しているのでしょう。

(この看板、絶対宮崎県が建てたなww)

 

 

高千穂峰の右肩から太陽の日が降り注ぎそうです。この取り付き地点にも鳥居があるのが確認できます。

そして一人のおじさんが頂上から降りてきて、既に下山を開始しています。

 

くま「おはようございます、もう頂上行かれたんですか?」

おじ「はい。」

くま「ほぇ~、早いですね。景色良かったですか?」

おじ「ええまぁ。」

くま「いいですねぇ。僕はこれから登ってきます。」

おじ「ここから先かなり滑りやすくなっています。転落してけがをした報告もありますので、気を付けてください。」

くま「分かりました。」

おじ「それから最近また新燃岳の地震も増えてきているので気を付けてください。」

くま「了解です。」

おじ「あと、風向きによっては新燃岳のガスも注意が必要ですので、ハンカチとかで口を覆ってくださいね。それじゃ。」

 

 

そのおじさんは僕にアドバイスをしていき下山していきましたが、かぶっていた帽子には「POLICE」と書かれていました。なるほど、登山口駐車場にあった鹿児島県警察の車両はこのおじさんのものだったのか。

しかし「山頂は宮崎県のものなのに、鹿児島県がパトロールするっていうのもなんか皮肉だな」なんて考えたりしていました。

 

 

------7:26。

歩き始めて1時間、取り付き地点の鳥居に到着。

 

 

ここから山頂までは430m。時間にして30分です。最後の踏ん張りどころですね。

 

 

ご覧のとおりザレていますので、かなり歩きづらい…。

 

 

影高千穂峰の標高が低くなってきました。呼吸を整えるふりをして撮った一枚。

 

 

最後の登りを歯を喰いしばって登ります。

 

頂上からは圧巻の景色

 

 

-----7:45。高千穂峰登頂

 

 

地図にも「山頂の見晴し抜群」と書かれているとおり、反論の余地がありません。

 

 

皆さんは、坂本龍馬をご存知かと思います。その彼が新婚旅行で訪れたのが、ここ高千穂峰です。

 

 

当時、日本には新婚旅行という概念がなく、坂本龍馬が日本で初めて新婚旅行をした人として知られています。

 

 

頂上には天の逆鉾(あまのさかほこ)が祀られています。日本の中世神話に登場する矛として有名ですが、坂本龍馬はこの矛を抜いちゃったっていうんだから驚きです。

 

 

キラーン

 

 

これを抜こうものならなんだか罰が当たってしまいそうなんて考えるのが我々凡人ですが、坂本龍馬レベルになればそんなものは関係ということでしょうか。

 

 

三角点タッチ。

 

 

木曜日の早朝ということで、誰一人山頂にはいません。ゆったりとした時間が流れています。

 

 

徐々に青空が占める割合が増えてきます。九州の夜明けを体感。

 

 

山頂からは韓国岳を目の前に眺めることが出来ます。

ちなみに霧島連山は日本百名山に選定されていますが、それはおそらくあちら側の韓国岳を指しています。

こちらの高千穂峰は二百名山には選定されていますが、標高も韓国岳より低いですが、登る価値はこちらの方がありそうな気がします。

 

 

頂上からもお鉢の外輪を見ることが出来ます。ゴツゴツしています。

 

 

宮崎県の街並みを見渡すことが出来ます。街の営みが始まった時間帯ですね。

 

 

頂上には避難小屋もあります。地図には「休業中」と書かれており、この日は平日だからどうせやってないだろうと思い開けていません。

 

 

携帯トイレブースも設置されていました。

 

 

 

山頂エリアは砂地が多いですが、休憩場所には困らなそうです。

ちなみに今回登った「高千穂河原」コースだけではなく、「天孫降臨コース」という登山道もあります。名前がかっこいいので気になっていましたが、御鉢を見たかったので高千穂河原を選択しました。

 

 

久々のパンプキンを旅のお供に連れてきました。

 

 

場違い感が甚だしいですが、誰もいないので気にせず撮影することが出来ました。

 

 

この高千穂峰を皮切りに、本旅では九州の山々をたくさん登る計画をしていましたので、これからの山旅がよいものになるよう、お願いをしておきました。

 

 

風格たっぷりの御鉢。見る分には迫力も満点ですが、歩きづらいことが難点でしょう。

地図にも「かなりきついコース」と書かれています。

 

 

写真左から、御鉢・新燃岳・韓国岳。

新燃岳が噴火する前は、韓国岳~高千穂峰を縦走出来たようです。今度はいつ歩けるようになるのやら。

40分程度山頂で休憩を挟んだのちに、下山を開始します。

 

青空広がり、気持ちの良い霧島連山

 

 

高千穂峰とりつきの鳥居まで下山してきました。

 

 

何度もお伝えしているように、足元がザレていますので、小石が靴の中に何度も入ってきます。

何度か靴を脱いで小石を取り除く作業をしました。

(靴下とか破けちゃったりしたらもったいないしw)

 

 

これはミヤマキリシマでしょうか…?6月頃にはきれいな紫色を咲かせる花です。

 

 

空に伸びる尾根道。九州の夜明けを感じ、青空が広がるスーパータイムに突入です。

 

 

「じゃり。じゃり。」と自分の足音だけが耳に届く静かな時間。エロタイムです。

 

 

御鉢まで戻ってきました。ゴツゴツした火口が自然の猛威を感じさせます。

 

 

火山の山肌のせいもあるだろうけど、朝日の照りによって、さらに赤く染まっていました。

 

 

下山していると、徐々に登り始めるハイカーもいて、少しずつすれ違う人たちも出てきました。

みんな序盤のザレ場と岩場に苦戦しているようでした。

 

 

駐車場が遠くに見えてきました。ゴールは近いです。

 

 

ここが序盤のザレ場です。明るくなってから撮ってみましたが、今見てもかなり歩きづらそう。

冒頭でも書きましたが、ここは右側を歩いたほうが、ペンキマークを発見しやすいのでお勧めです。

 

 

-----9:11。下山完了。

駐車場にはすでに鹿児島県警の車両はなく、一般車両のみとなっていました。

レンタカーに戻ると、ワイパー部分にカードが挟んであって、駐車場代を清算してくれというカードでした。

 

 

そのカードを持っていき、駐車場代を清算して高千穂峰の旅は終わりました。

この後、霧島山の最高峰である「韓国岳」へ向けて再出発したのでありました。

 

この後すぐに登った、韓国岳の記事はこちら↓

 

 

高千穂峰を登ってみて

 

 

ミヤマキリシマが咲いたらどれだけすごい景色なんだろう。」そう思いました。

御鉢、新燃岳、韓国岳が見渡せる頂上から眺望だけでもものすごい満足感だったのですが、ここに花が加わったら最強の山間違いなしです。

 

 

坂本龍馬のハネムーンエピソードや、天の逆鉾といった神話などもポイントが高い山ですし、火山を歩けるというドキドキもまた価値を上げてくれていると思います。

 

 

高千穂峰、ありがとう!

 

 

高千穂峰の地図はこちら↓

山と高原地図 霧島・開聞岳 市房山 (山と高原地図 60)

山と高原地図 霧島・開聞岳 市房山 (山と高原地図 60)