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季節を追いかけたエピソードを綴っています

【九重山】法華院温泉山荘に泊まった2日間、圧巻の紅葉を見せてくれた三俣山を歩く1日目の山旅


2018年10月20日(土)

九重山(くじゅうさん)に登ってきました。標高は1,791mあります。

 

九州本土最高峰の九重山に登るのはこれで3度目です。

これまでの2回とは異なる季節、そして登れなかったピークたちに足を運んできました。

 

九州遠征最後の山となった九重山は、とんでもない秋を見せてくれたのでした。

 

 

九州遠征4座目の物語の始まりです。

 

九重山を登る前のお話

 

阿蘇山登山を終えて宝泉寺温泉の小さな宿にチェックインした前日。

夜ご飯や温泉を満喫し、お部屋で一息つきながら「明日はどこの山に登ろうかなー」と思考を巡らせます。

 

 

この旅で持ってきた地図を部屋に広げて検討を重ねます。

 

【Aプラン】由布岳

泊まっている宿からも近く、双耳峰のピークはとても惹かれる山容。

 

【Bプラン】大崩山

この山の面白さは各方面のレコ等でよく拝見しており、本旅でも外せない候補の一つだった。

 

【Cプラン】九重山

もうすでに2回も登っているが、ピークが連なる連山であるため、まだまだ楽しめそうな山であることは間違いない。

 

こんなことをぐるぐる考えながら、結局は由布岳に登ることに決定。

そんなこんなでお部屋で寛いでいると、山仲間のさく兄から1通のラインが届きました。

 

 

なんと。九重山に登りに来るというではないか。

 

 

そうか。。法華院温泉に泊まる手があったか。

法華院温泉には去年入りに来たことがあるけど、たしかに山荘に泊まって歩き尽くすは絶対いいプランだわ。

 

しかしさく兄が予約した時点で、小屋のキャパシティは100%近かったらしく、この時点で法華院温泉に泊まることは難しいだろうなぁと感じてました。

 

 

布団に潜り込みながら、由布岳と九重山で迷いながら、さく兄とラインをしていると、いつの間にか寝落ちしていました。さく兄すまねぇ。

 

-----そして翌日。

 

 

なんと、さく兄が乗る飛行機が欠航になったらしく、法華院温泉をキャンセルするらしい。

速攻で法華院温泉に電話して、宿泊の空き状況を確認してみると・・・・

 

 

うひょー!

運よく空いていました!この時点で法華院温泉プランに急遽変更することに。

さく兄すまねぇww美味しいとこだけ僕が頂いておきますww

 

ということで、宿をチェックアウトした後、九重山の登山口へと車を走らせます。

 

登山口は長者原から

 

 

-----10:32。長者原に到着。

この日の天気予報では午後から天気が回復するらしく、午前中のうちはずっと雲が厚くかかっています。

 

 

長者原の駐車場はとても広くてかなりの台数が止められますが、さすがは紅葉ハイシーズン。

きちんとした駐車場はすでに満車で、仕方なく歩いて5分ぐらいのところにある砂利の駐車場に止めました。

 

 

こちらは長者原登山口にある売店。温泉も完備されていて、去年はここの温泉に入ったっけな。

 

 

山並みには雲がべったりとまとわりついていて、しばらく取れそうにありません。

 

 

雲が取れるまでの時間つぶしと、昼食を兼ねてカレーを食べました。

しかし、カレーって山小屋の定番食だったことに気付き、法華院温泉山荘でカレーが出ないことを祈りながら食べたのでありました。

 

 

-----10:55。アタック開始です。

 

 

本旅のルートは赤色のコース。

長者原を起点にして1日目は三俣山(みまたやま)を経由して法華院温泉へ。

2日目は大船山(たいせんざん)に登って長者原へ下山する予定です。

 

ちなみに過去2年間のルートも載せてありますが、それぞれの記事はこちらになります。

 

2016年↓

 

2017年↓

 

 

序盤はアスファルトの道を延々と歩きます。たぶん30分ぐらい。

何にも面白味はないので、このあたりはサクサクと歩いていきます。

 

 

ちなみに地図にも書いてありますが、このアスファルトで行ける一番奥のスペースにも駐車スペースがあります。

10台も止められないぐらいなので、争奪戦になりそうです。

この日は無理やり10台ぐらい止まっていた印象です。

 

 

つまらないアスファルトの道を無心に歩いていくと、ちらほらと紅葉が見られました。

青空も少しずつ見え始めて、気分が高揚してきます。紅葉だけに

 

 

-----11:22。

約30分ぐらい歩きました。

ようやくアスファルトが終了し、ここからが山道になるようです。

 

 

序盤は道が狭い上に、足元がぬかるんでいます。

ここを下山で使うとなると、それなりに難儀しそうです。

 

 

そして背丈ほどある藪。

藪漕ぎとまではいかないけど、気持ちのいいものではなく、早く九重山っぽい山並みを歩きたい一心で突き進む。

 

 

藪エリアを抜けると少し視界が開けてきて、気持ちにもゆとりが出てきます。

 

 

秋といえばススキ。

 

 

標識に従って、すがもり方面へと向かいます。

僕のように三俣山に向かう場合は、すがもり方面へ向かっておけば間違いありません。

 

 

写真では分かりづらいですが、奥の方に煙を上げている山が確認できます。

 

 

九重山も火山。

硫黄岳という現役の火山があり、登山禁止とされている山です。

 

 

2日前に登った霧島山や、1日前に登った阿蘇山に比べたら、恐怖心は少ないです。

 

 

三俣山が左手に見えてきました。

まだ山頂エリアには雲がのっぺりと張り付いています。

 

 

三俣山の登山道をアップしてみると、たくさんのハイカーが登っていることが分かります。

 

 

三俣山へはすがもり越避難小屋が分岐点となっています。

その避難小屋まではそれなりにガレていて歩きづらい。

2016年に歩いた牧ノ戸側はめちゃくちゃ歩きやすかった記憶がありますが、やはり登山口によって違うのは面白い。

 

 

-----12:13。

すがもり越避難小屋に到着。

石造りでしっかりしていて、風よけにはばっちりですが、日陰になっているので少し寒く感じました。

 

 

避難小屋の目の前には三俣山がドーンとそびえています。

まだ雲が張り付いていますので、ここで行動食をチャージしながら天気の回復を待つことに。

 

 

だいぶ古めの地図がありました。

等高線の色合いから分かるように、ここから山頂まではかなりの急登になります。

 

 

写真の奥に見えるピークは、翌日に登る予定の大船山。

さく兄の情報だと大船山の紅葉がちょうどピークを迎えているらしいので、非常に楽しみ。

 

 

大船山アップ。

何気に三百名山に選定されています。

 

 

約15分ぐらい待ったところで、青空の勢力が完全に凌駕するのを確認し、

いよいよ三俣山に登っていきます。

 

三俣山へ~まずは西峰へ

 

 

少し上って振り返ったところ。

右下には先ほどまで休憩していた避難小屋が。

そして目の前には2016年のときに登ったピークたちが見えています。

うーむ、感慨深い。

 

 

三俣山への登山道はかなりの急勾配です。

ちょっと渋滞しました。

 

 

左が大船山。右が中岳方面。

九重山が本当に大きな山であることを実感します。

 

 

三俣山は本峰・西峰・南峰・北峰といくつものピークを持っています。

画面左側に見えるのは南峰。

 

 

ところで大船山のピークが乳首に見えるのは僕だけでしょうか。

 

 

どこをぐるりと見渡しても気持ちの良い山々が顔を見せてくれます。

かなりの急登だったにも関わらず、景色を楽しんでいたのであっという間に山頂についてしまいました。

 

 

-----13:09。西峰登頂。

 

 

この西峰から見える景色で一番最初に目に入ってくるのは、こんもりとした本峰の山容。

これからあのピークに登りに行きます。

 

 

その前に景色を堪能します。

こちらは大船山。

 

 

中岳方面。

この中岳の後ろにうっすらと山のピークが見えます。

 

 

祖母山です。

2017年にテントを担いで、2泊3日で祖母山~傾山の縦走で瀕死に追い込まれたのも懐かしい思い出。

 

 

牧ノ戸側の九重連山の主力メンバーたち。あちら側もまた歩きたいなぁ。

 

 

ということで景色を堪能した後は、本峰へ向かいます。

 

三俣山の本峰へ

 

 

どこを歩いていても賑やかな話し声が聞こえてきて、みんな気持ちよさそうに歩いています。

やはり九重山は九州登山界のスーパースターだよなぁ。

 

 

九州にくる度に九重山は登りたくなる山です。

ほんとうに、九州在住のハイカーが羨ましいです。

 

 

本峰ピーク手前もそれなりに道が狭く、すれ違いは困難です。

急ぐ旅ではありませんから、道を譲りながら挨拶を交わします。

 

 

この標識が見えたら本峰はすぐそこです。

 

 

やはりこの牧ノ戸側の景色は圧巻ですなぁ。

何度でも写真に撮ってしまう。

 

…て、、あれ??

久住山と星生山の間にうっすらと見えるのは・・・

 

 

阿蘇山(根子岳)です。ものすごいギザギザ。

 

 

-----13:37。本峰登頂。

 

 

南峰方面に目をやると、ものすごいたくさんの人がいます。九重山に登っているとやっぱり安心するなぁ。笑

(阿蘇山とは大違いw)

 

そして本峰から目の前に飛び込んできたのは…。

 

 

なんだこいつ?!

 

 

よく目を凝らしてみたら人もいる!!

地図で照らしてみるとどうやら北峰のよう。

 

 

しかし北峰に行くためには破線ルート(=マイナールート)を通る必要がある。

でもあんだけ人いるんだったら行っても大丈夫じゃね?!

 

 

法華院温泉には「17時までには行きます」と伝えてあるし、危なそうだったら引き返すことに決めて、北峰も歩いてみることにしました。

 

 

どうでもいいけど集合体恐怖症の人には、この景色は厳しいかもしれませんね。笑

 

三俣山の北峰へ

 

 

北峰までのルートですが、先に言ってしまうと、かなり注意しながら歩く必要があります。

 

 

・相当な急斜面

・ぬかるみがすごい

・狭い

 

自分一人だけでも歩きづらいというのに、北峰から本峰へ向けて歩いている人とすれ違うのは、精神的に負荷が大きいです。

 

 

ましてや後ろからプレッシャーなんてかけられたら、初心者は一発で登山を嫌いになるでしょう。

 

 

是非譲り合いながら楽しく登山しましょう。

 

 

鞍部まで下りてきました。

時間にすれば15分程度だったと思いますが、かなり集中力を要しました。

 

 

北峰を見上げる。これはエロイ。

 

 

北峰からの周回路。山肌が恐ろしいほど染まっています。

 

 

鞍部から北峰までも1人しか通れないような登山道を登っていきます。

両側の枝も痛いし、すれ違うときは少しでもスペース見つけたら避難した方が無難です。

 

 

狭い登山道だけど、両側の紅葉はまさに今が旬!これはすごい。

 

 

奥には大船山。そして、右側には南峰。

北峰を経由したらそのまま破線ルートを歩いて南峰まで向かうことにしました。

 

 

北峰の稜線まで登ってきました。

ここからは至福の紅葉ロードの始まりです。

 

 

当初登る予定だった由布岳が遠くに見えます。

 

 

双耳峰が特徴的な由布岳をアップ。

今回は由布岳に登るチャンスはありませんでしたが、次回のお楽しみに取っておこうと思います。

 

 

-----14:07。北峰登頂。

 

 

ここからの眺めがとても素晴らしく、ずっと眺めていたい景色でした。

紅葉も素晴らしいですが、南峰に向けての周回ルートと、その奥の大船山の構図がなんだか気に入ってしまいました。

 

三俣山の南峰へ

 

 

つやつやした紅葉。

 

 

この周回ルートも相変わらず破線ルートなので歩きづらいことは変わりないのですが、思いのほか多くの人がこのルートを歩いていました。

 

 

この破線を周回するときは、時計回りか反時計回りか議論がありそうですが、たぶんどちらでも苦労度は変わらないかと思います。

 

 

九州の大地は無限だわ、エロすぎ。

 

 

いつまでも楽しんでいたい周回ルートでしたが、気付けば終盤に。

 

 

稜線も少しづつ高度を下げ、自分の身長よりも高い木に覆われるエリアが多くなってきてしまいました。

 

 

地図で言えば小鍋というポイント。

ここをぐるっと時計回りに楽しむことになり、これが最後の紅葉ポイントです。

 

 

相変らず奥には大船山が鎮座しています。

翌日の天気もよさそうだし、大船山もとても楽しみです。

 

 

やはりこの周回破線ルートの難点は、登山道の悪路が挙げられます。

たくさんの人が歩いているから大丈夫と思わずに、しっかりと準備を整えて挑みましょう!

 

 

ぐはっ…!!

紅葉が素晴らしすぎて、HPがどんどん削られていく…!!

 

 

小鍋付近から振り返った北峰。山肌が恐ろしいことになっています。

 

 

そしてこれが最後の紅葉写真の一枚です。

たくさん楽しませてくれた北峰周回ルートですが、ここから南峰への登山道もかなりの急斜面です。

心してかかる必要があります。

 

 

狭い…!藪が邪魔…!!急登…!!!

 

 

-----14:52。南峰登頂。

なんとか戦い抜いて、4つ目のピーク南峰に立つことが出来ました。

 

 

南峰からは、左手に平治岳(ひいじだけ)、右手に大船山(たいせんざん)が見えます。

ちなみに今日登ってきた三俣山は「みまたやま」と読みます。

初見では間違えそうな読みづらい山ばっかりだな。

 

 

引きで撮ると、左奥には由布岳も見えます。

 

 

大船山方面に伸びるトレースがありますが、ここも破線ルートです。

法華院温泉に行くためには、この破線ルートを使った方が近いのですが、悩みどころです。

 

 

中岳、久住山、天狗ガ城、星生山方面。

あちら側の方が人気エリアな気はしますけど、こちらもとてもいいですよ~。

 

 

南峰からも硫黄岳の噴煙が確認できました。

 

 

結局この日に登りたかったピークは全て回ることが出来たので、あとは法華院温泉に向けて歩くだけ。

時間短縮したかったので、破線ルートを歩いてみることに。

 

破線ルートを下りて、法華院温泉山荘へ

 

 

下山中も目の前には大船山がずっしりと見えます。

そしてふもとに広がるエリアは九州最大のテント場「坊がつる」です。

昨年はあそこにテントを張りましたが、トイレが臭い以外はとても快適です。

 

 

この日もたくさんのテントが張られていました。

ちなみに無料なんです。驚きですよね。

 

 

そしてこちらが法華院温泉。法華院温泉にもテント場はありますが、有料です。

 

 

そして肝心の破線ルートですが、やはりこちらも悪路です。

 

 

ぬかるみもすごいし、それよりかなり急斜面だし…。

メンタルのタフさが要求されるルートかと思います。

 

 

-----16:10。下山完了。

なるほどー、この看板のところに出るのか。

2017年に歩いたエリアと繋がった瞬間でした。

 

 

ここまでくればもう大丈夫。あとはダラダラと法華院温泉まで歩くだけです。

一度歩いたことのある道だと、とても安心できます。

 


 

坊がつるに訪れた秋。秋にテント泊もいいなぁ。

 

 

坊がつるに再び来ることがあるとすれば、ミヤマキリシマの時期でしょう。

そのときはテントを持ってきて、平治岳に登ろうかな。

 

 

懐かしの法華院温泉です。

2017年のゴールデンウィーク以来なので、およそ1年6か月ぶり。

 

法華院温泉で旅の疲れを癒す

 

 

-----16:24。チェックインします。

 

 

さく兄から譲り受けた恩恵により、この日の寝床が確保できて本当に良かった。

大部屋で寝ることになりますが、布団は一人1枚あります。

 

 

ハンガーや物干しも充実しているので、汗をかいたウェアを干しておくことも可能です。

 

 

女性の方も安心ですね。

 

 

山荘の中には、過去の開山祭を示す看板が掛けられていました。

 

この後、温泉に入りましたが、寿司詰め状態でした。

あの小さな湯舟に15人は入ってたんじゃないかな。

朝風呂も入りましたが、その時は2-3人しかいませんでしたので、温泉自体を楽しむのは朝の方がよさそうです。

(ちなみに石鹸・シャンプーは使えません。)

 

 

法華院温泉の素晴らしいところ。

サッポロビールが売っているところですね。

2017年は祖母傾縦走を終えた直後だったから、エビスをがぶ飲みしたっけなw

 

 

山荘には豊富な山雑誌が取り揃えられており、時間つぶしには困りません。

 

 

そうこうしているうちに夕食の時間になってしまいました。

 

 

カレーじゃなくてよかった笑

 

 

ご飯を3回お替りしてお腹をパンパンにした後は、テレビを見ながらゆっくりと山雑誌を読むことにします。

 

 

手に取った雑誌で「祖母~傾山完全縦走」の特集が組まれていました。

昨年の縦走に思いを馳せながら「あー分かる分かるー」と共感しながら読み更けていました。

 

 

-----21:02。

気付けば食堂に残っている人はまばらに。

僕も翌日の大船山のために、早めに就寝することにしました。

 

 

大部屋にこだまする無数のいびきに悩まされるかと思いきや、

九州の長旅に疲れてしまったのか、気付いた時には夢の中へと吸い込まれていました。

 

 

九重山1日目を終えて

 

 

三俣山の紅葉は、本物でした。

霧島山、阿蘇山と火山メインの九州になっていましたが、ここ三俣山で今年の紅葉はもういいかなって思えるぐらい素晴らしい色づきでした。

そして山頂からは、祖母、阿蘇、由布などが見渡せる大展望も筆舌に尽くしがたい。

 

また、法華院温泉に入るのは2度目ですが、山荘に泊まるのは初めて。

やっぱりテントの良さもあるけど、山小屋って楽なんだよなぁ。雰囲気もいいですし。

 

翌日の大船山もますます楽しみに思える1日でした。

 

 

九重山・三俣山、ありがとう!

 

九重山の地図はこちら↓

山と高原地図 阿蘇・九重 由布岳 (山と高原地図 58)

山と高原地図 阿蘇・九重 由布岳 (山と高原地図 58)